目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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    小雨降る今日を最後の日と決めし人あり電車二時間止まる
                            枚方市  小川 洋子

電車に飛び込んだ人がいた。自殺という語を使わず。「最後の日と決めし」と表したところに作者のやさしさがにじむ。 しかし雨の日の二時間の足止めは、 まことに辛(つら)い。                              【 栗木 京子 選 】 


      上座とは鮟鱇鍋に遠かりし   相模原市  柴岡 友衛

丁寧に上座に案内されたのはいいが、なんとお鍋からは遠い。できればぐつぐつと滾(たぎ)る鍋の真ん前で、湯気も香りも楽しみたいのに。いかにもありそうで、ユーモラスな場面。                             【 正木 ゆう子 選 】


      堂堂と椿の花は真紅なり九十の友の手書きの賀状
                            座間市  高田 孝子

近年大人気の「ハガキ絵」。年賀にふさわしい大輪の椿の絵を眺めつつ、高齢の友の健康を祝うのだ。真紅の色彩が印象的。          【 黒瀬 珂 選 】 


20.02.1420.02.17
苦労してます   昔 ― ぱみゅぱみゅ
           今 ― ブティジェッジ   ― 新人アナ  (長野・招き猫)

「どんなときも。」   やっちゃだめ!   ― 覚醒剤   (ひろ介)

20.02.14
アカデミー賞   自力です   ― パラサイト   (埼玉・ふじ)
 
20.02.12
激戦歓迎   第三のビールなら   ― 家計簿   (ゴカ坊)


20.02.07
こんにちは赤ちゃん   歌い続けてほしかった   ― 少子化日本
             梓みちよさんへ              (千葉・たくみん)


      身を寄せて生きた歳月星祭   香取市  諏訪 弘道

俳句は世界最短の詩だが、長い年月も、ときには宇宙の時間さえも詠うことが出来ることに誇りを持っている。この句は夫婦の歳月を詠って愛が籠(こも)る。皆さんの句を読んでいて、ときどきハッとする句に出会って、さまざまに教えられ、励まされている。この素朴で美しい句もそうした句の一つであった。    【 矢島 渚男 選 】


 
     天高し地球が浮かんでゐる日和   盛岡市  茂野 昭美 

 秋のいい天気に恵まれた平穏な日。いま、自分が生きてここにこうしている地球が天体の一惑星として宙に浮かんでいることが不思議に思われてくる。地球が浮かんでいるということは、自分も同じように浮かんでいるということ。その浮遊感と秋の澄みきった秋天、申し分のない秋日和のひとときの気持ちの軽さから生まれた好句です。                                 【 宇多 喜代子 選 】



        白鯉や撒き餌に悠然と遅れ   東京都  望月 清彦

餌に群がる鯉の後ろから、悠然と近づいてくる大きな白鯉。「遅れ」るのは、他より劣っているからと見なされる世の中だが、それこそが大物の証とこの句は言っている。「悠然と遅れ」が、中七から下五へかけて句跨(また)がりになっているために、独特の抑揚が生まれた。その伸びやかさが、鯉のゆったりとした動きさながらである。                                 【 正木 ゆう子 選 】
 
 

 
       秋うらら社食にハラールのメニュー   我孫子市  土井 探花

ハラールはイスラム教徒が口にできる食事。食に配慮することで、この会社は世界に開かれた場になっている。「秋うらら」の季語を得て、作者がそれを肯定しているのもわかる。「うらら」と「ハラール」とが音として響き合っているのも楽しい。評価すると模倣作が生まれてくるものだが、一切なかった。徹底的に新しいのだ。
                                    【 小澤  實 選 】 

                                   



古釘に令和二年の初暦   登別市  大家 つとむ

令和も暦も新しいのだが、それを掛ける釘(くぎ)のみが古い。長く暦を掛けてきた定位置とそれを見てきた時間がうかがえる。          【 宇多 喜代子 選 】


    受け止めることができずに逃げてしまうドッジボールと同じ生き方
                              狭山市  えんどう けいこ

問題に正面からぶつかっていくか、身をかわして逃げるか。対照的な生き方をとらえたドッジボールの比喩が、4ユニークだ。逃げることを選びながらも、やや自分を苦く思う気持ちが伝わってくる。                     【 俵  万智 選 】


      しぐれ降る教皇爆心地の祈り   長崎市  谷川 博美

世界平和を何よりも願う個性的なローマ法王が年末に来日した。真っ先に訪問したのは広島・長崎の原爆投下の地であった。その行為によって人類の危機を訴えた。                                   【 矢島 渚男 選 】


      争いのなき日を願ふレノンの忌   町田市  関口 通夫

アフガニスタンで銃撃された中村哲さんの棺(ひつぎ)が帰国したのは12月8日。 その日は、 やはり平和を願ったジョン・レノンの命日であり、 太平洋戦争開戦の日でもあった。                             【 正木 ゆう子 選 】


    見上げれば豆粒ほどのジェット機が捕まりそうな女郎蜘蛛の巣 
                            山形市  柏屋 敏秋

遠近法のマジックで描かれただまし絵のような面白さ。ジェット機が羽を持つ小さな虫のようだ。 手前に大きく張られた女郎蜘蛛(じょろうぐも)の巣は禍々(まがまが)しく、迫力がある。                           【 俵  万智 選 】


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