目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   春待つや退屈さうな河馬の口   松山市  三木 桂子

狭い獣舎で飼育されている河馬(かば)。のそりのそりと動き、ときに大あくびをする。その様子が人の目には「退屈」とうつる。春はそこまで来ている。
                                  【 宇多 喜代子 選 】


   翡翠の父を捨てても母の恋   市川市  吉住 威典

母が父を捨てて恋に走るとは不穏だが、「父の恋翡翠(かわせみ)飛んで母の恋  仙田 洋子」 の本歌取りだろう。 共通の言葉を使いながら、 内容は対照的。  巧みな虚構の恋句である。                    【 正木 ゆう子 選 】


  力入れて開くのでなく閉じている力ゆるめて花は咲くのさ
                            交野市  遠藤  昭

歌謡曲の一節 のような歌い方が、内容と合っている。肩の力を抜いてこそ、花咲くとは、人生訓のようでもある。                    【 俵  万智 選 】


【 岡野 弘彦 選 】
  最上川に夕日あまねくさざ波はとどこほるなし茂吉おもへり
                            村山市  飯田 正義
今回の3首は、作者の原作を記します。「最上川に夕日届きてさざ波のとどこほるなし茂吉先生顕(た)つ」。添削した形と比べてください。これで茂吉先生もご満足のはず。

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  雪ふかき山吹き越ゆる北風にほろほろと散る庭の山茶花
                            高槻市  佐々木 文子

原作は「 雪積もる山越えてくる北風にほろほろ山茶花重なりて冷ゆ 」。 北側に山地を持つ地形から吹きおろす北風に散る山茶花(さざんか)の感じが、すっきりと自然に伝わります。

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  稀勢の里がこぼす涙は美しき熱きもの胸にあふれきにけり
                            橋本市  宮本 好美

原作は「 稀勢の里の無垢の涙の美しく熱きもの胸にあふれてやまず 」。 三句できっぱり切って、自他の感動が際立ちます。 


   恋をした早春の町車窓から   東京都  駒形 光子

電車の窓からある町を眺めている。むかし恋をした早春の町だ。たちまち町は過ぎてゆくが思い出がしばらく老いの身を活性化させる。       【 矢島 渚男 選 】 


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