目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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      伊吹山までさざなみの麦の秋   吹田市  前田 尚夫

麦畠のさざなみが伊吹山まで続いている大きな風景である。 「の」を「や」にしてみたらどうだろう。琵琶湖のさざ波まで見えて来ないか。切字の働きである。 
                                     【 矢島 渚男 選 】,


シースルーエレベーターは少人数それでも街は動き始めた
                             静岡市  柴田 和彦

緊急事態宣言が解除され、街は少しずつ動き始めた。 密集を防ぐためエレベーターに乗る人数はまだ制限されているが、人の姿を見ると安堵(あんど)する。    下句の思いは深い。                        【 栗木 京子 選 】 


取り置きし桜模様のハンカチで宇野千代好みのマスクを作る
                             東京都  亀井 枝美

百歳近くまで華やかに活躍した作家の宇野千代氏。デザイナーとしても知られる。桜模様のマスクは活力を与えてくれそうだ。           【 栗木 京子 選 】 


      古希といふ中途半端な夏帽子   東京都  関戸 まもる

最近は「アラ古希」という言葉もあるらしく、私もその一人。若くはないが、老人というほどの落ち着きもなく、まことに中途半端です。         【 正木 ゆう子 選 】


    閉店せし老舗デパートの思い出はお子様ランチの日の丸の旗
                            新潟市  古泉 浩子

昔デパートには必ず大きな食堂があった。そこで食べるのが子どもの最高の楽しみだった。定番のお子様ランチ。チキンライスに小さな日の丸が立っている。ああ懐かしい。                                  【 小池  光 選 】
 


      この国を褒めたことなしパナマ帽   栃木県  あらゐひとし

欧米生活が長かったパナマ帽の人。 「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」 「臭いものに蓋」 「長いものには巻かれろ」 など、封建時代の諺(ことわざ)が いまも通用する国民性を貶(けな)してばかり。                          【 矢島 渚男 選 】,


      母の日の生きててよかったとう電話   下田市  森本 幸平

母の日に電話がかかってきて、「生きててよかった」と言われたというのだ。この言葉を発したには、母君か。省略がゆかしい。             【 小澤  實 選 】 


    黒豆の一つひとつに名前つけ食べ終わらない叱る気もない
                             東京都  高橋 よしえ

よくわかります、幼児とはこういうものだ。しかし、遊び食べも大切な成長の一過程。見守る親の、もう諦めた感が面白い。            【 黒瀬 珂
選 】


20.06.19
訪日客   減っていません   ― 尖閣諸島   (埼玉・カラやん)
 
20.06.07

第2波への備え   第1波も来ないのに?   ― 岩手県   (岩手・天才)

20.06.06
マスコット   アマビエを加えたい   ― 東京五輪   ’東京・三毛乱治郎)     


      亀鳴いて田螺の鳴いて人気なし   島根県  高橋 多津子

実際には泣かないが、「亀鳴く」も「田螺(たにし)鳴く」も春の季語である。ウイルスを恐れて人間が息を潜める春。静寂のあまり、そんな架空の鳴き声さえ聞こえそうだという。                              【 正木 ゆう子 選 】


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