目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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      緑濃き天塩原野に急停車   丸亀市  久保谷 幸正

北海道北部、手塩(てしお)原野で列車が急停車した。何でかは乗客にはさっぱり分からない。動物が横切ったのか。「原野」という言葉に奥深さが感じられる。
                                     【 矢島 渚男 選 】


      盆僧を貧僧と誤植してありぬ   熊谷市  田島 良生

確かに「盆」と「貧」は似ていて起こりやすい誤植で、内容を考えると、滑稽句として笑えない事態なのだ。読む方も困ってしまう。           【 矢島 渚男 選 】


19.08.27
メダル報奨金非課税に  応援する気がしぼんだ  ― 税務署  (ナナハン)

19.08.17

  空の便欠航相次ぐ  ゆっくり酒が飲めた  ― パイロット  (愛知・走りメデス)

19.08.15
 帰省ダイヤ   昔 ― 臨時増発
          今 ― 終日運休   (下町人)

19.08.05
 難民   拒まず!   ― N国   (不謹慎)

19.08.01
主張ばらばらな3人   みんなの徒党   ― 有権者   (ひでまー) 
                
                   < 8月の月間賞、見落としました。ごめん! >


      懐かしき明日の来さうな梅雨夕焼   長野市  塚田 俊子

梅雨のさなかの夕焼けを見ていると、まあたらしい明日ではなく、懐かしい明日が来るような気がしてくる、というのだ。梅雨夕焼(つゆゆやけ)と懐かしい明日が、どこか響き合う。                             【 小澤  實 選 】


      牛蛙ぷっと笑ひて隠れたり   鹿嶋市  津田 正義

こちらも小動物への親愛。突拍子がなくてユーモラスで、一読幸せな気分に。なぜこんな句が生まれたか自句自解をお聞きしたいもの。     【 正木 ゆう子 選 】


      かたつむり名はあめたろう窓が好き   熊本市  坂崎 善門

雨降りの数日、同じ窓に張りついているのだろうか。ついにこんな良い名前が付いた。近頃減少著しい蝸牛。もしかして飼っている?      【 正木 ゆう子 選 】


    果物のシールに産地「イスラエル」あんな遠くからお前、来たのか
                               羽曳野市  鎌田  武

スーパーの商品には原産地が明記される。実にいろいろの国で取れた食物をわれわれは食べている。イスラエルから来たものもある。思わず、お前、と呼びかけてしまった。                                【 小池  光 選 】


      父の日や買い物メモを形見とす   津 市  加藤 佳子

父自身のメモと解釈すれば、買い物をするほど元気だったと想像できる。独り暮らしだったのかもしれない。死から間もない句だろう。       【 正木 ゆう子 選 】


    再生の力をもてる青蜥蜴するどく逃げて草むらに入る
                             横浜市  本多 豊明

「するどく逃げて」というところが青蜥蜴(とかげ)の行動を活写してよい。ただ逃げるのではなく、するどく逃げる。尻尾を捨てても平気。われわれにも欲しい、この再生の力が。                                【 小池  光 選 】


    桑の実の落ちて地に染む高さかな   相模原市  大谷 千恵子

大きな桑の木の下は、紫の染みだらけ。よく熟れているからだし、高い処(ところ)から落ちるので、潰れるのだ。除(よ)けて歩くだけでなく、高さまで意識し、ちゃんと句にする人は希(まれ)。                       【 正木 ゆう子 選 】


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