目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   気掛かりな猿の湯冷めでありにけり   霧島市  久野 茂樹

温泉に入る猿を詠んだ句は、当欄にも載ったこともあるし、他でも読まれているだろう。それにしても、シンプル且(か)つ巧(たく)みな語順。    【 正木 ゆう子 選 】


  御代替りの年明けにけり願わくは志津香に燃えよわれの命も
                               稲城市  山口 佳紀

昭和・平成、二つの大きな変遷を経た時代を体験した私も、いま、この歌の作者と同様の感慨を深く胸に抱きながら、同時に、一首の下の句の思いに共感を深くする。                                 【 岡野 弘彦 選 】


  はつ春に風鈴ちりとそよぎたり何かを思い出したのだろう
                              草加市  松岡 拓司

あるかないかの風に反応した風鈴。ささやかなことへの心寄せが、擬人化によって魅力的に伝わってくる。                        【 俵  万智 選 】


19.02.26
中国で和牛人気   いつでも行きます   ― 芸人   (東京・爺G7)  ◎

はやぶさ2 着地  落し所を学びたい  ― 米朝会談実務者  (面単貧)  ◎

19.02.24

命題   逆が真なり   ― 合否通知   (徳さん)

19.02.23
 5時間遅れ   レベルが違う   ― はやぶさ2号
                    ー 衆院予算委   (富山・ミフィ)    ◎

田畑議員離党  「一増一減です」  ― 自民党二階派 (猫じゃらし)  ◎

19.02.20
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平成最後   こちらはまだ・・・   ― おわび   (静岡・ワンワン)

19.02.02

引っ越し   自民党の二階に・・・   ― 細野議員   (栃木・夢)    ◎

19.02.01 
橋元治さん死去   泣くもんか   ― 背中のいちょう   (茨城・茶湾)  ◎
                
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【2月のUSO放送】 月間賞は長野県、無職 赤垣 富夫 さん(76) の
「 メインディッシュ 」 に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                      ( ’19.03.12朝刊 )
 
 メインディッシ   石破タタキ   ― 自民6派閥会合   (長野・百言居士)


   鶯餅裏山は今こんな色   佐藤 郁良 ( さとう いくら )

前山は家の前にある山、裏山は裏にある山。前山は日々眺める山だが、裏山は始終感じている山。たとえその家にもう住んでなくても。薄緑の粉にまみれた鶯(うぐいす)餅を見て、いつも自分の背後にある山の春を想像した。句集『しなてるや』から。                    【 '19.01.31 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】 


分け入らば蛇身とならむ草いきれ   羽村市  竹田 元子

この草叢(くさむら)へ踏み入ったならば、蛇に化身してしまうのではないか。清姫伝説を踏まえ「草いきれ」への恐れを身に引き入れて表現した。年間を通して 「どくだみの国あり暗く栄えをり」 「紅茸を蹴り青木ヶ原に入る」 「雪虫の羽音か犬の振り向くは」 などの秀作があり、自然の中に確固たる自分を据えた作風が美事であった。                                  【 矢島 渚男 選 】

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   これよりの短い未来盆の月   佐賀市  栗林 美津子

未来という二字が輝かしく身にそうのは、これからなにごとかを成そうとする若者。その未来を年配者である栗林さんはわが志向としている。たとえ短くても、年配者のものであっても未来はやはり輝かしい。盆がすんだら友人に会おう、今年中にあの本を読もう、春にはお花見吟行をしたい、これみな明るい未来。そんな未来に乾杯。                                【 宇多 喜代子 選 】

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   雪掻けば所得たりと降り積もる   富士宮市  高橋 武久

雪掻(か)きをして地面が空くと、新たに降り積もる様子が、そこだけ目立って見えるのだろう。本当はまんべんなく降っているのに、空いた場所を狙って雪が降るように感じられるのだ。 雪が優位であり、 雪に気圧(けお)されている気分が、中七からひしひしと伝わる。見ることと思うことと言葉が、しっかりと一体化した句として、印象深い。                                【 正木 ゆう子 選 】
 
 
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   扇風機足でオンオフ風量も   寝屋川市  岩本 利美

扇風機の操作を手ではなく、足指で行っている。つける消すのみならず風量の調整までやっている。無精ではなく、手は別の仕事のために使っていそうである。きびきびしている。「オンオフ」という外来語の使用を含め、批判もあろうが、僕は評価する。生活に即した新しさがある。あくまで自由な感じがすばらしいのだ。
                                    
【 小澤  實 選 】


鮟鱇は生きるむなしさ知りし貌(かお)   東京都  小暮 喜代子

たぶん、鉤(かぎ)に吊(つる)されている鮟鱇(あんこう)。諦めて為(な)すに任せるまま。こんな角度で端的に詠った句は珍しい。          【 矢島 渚男 選 】


   大根も大根穴も暮れて行く   むつ市  畑中 月穂

大根を抜いて、その辺りに放置してある。抜き去った穴は暗黒であり、大根は白々としているが、ともに大きな闇に包まれていく。モノクロームの諧調を楽しむ。
                                     
【 小澤  實 選 】


   雌一羽雄二羽の鴨心配す   白井市  毘舎利 愛子

池に鴨(かも)が浮かんでいる。雌が一羽いるのに対して、雄は二羽もいる。作者は三角関係を心配しているらしい。「心配す」 に微笑する。  
【 小澤  實 選 】


まだ誰も下を通らぬ初御空   千葉市  中村 重雄

まっさらな正月の空。人跡未踏の世界である。払暁の清純な空のひろがりが見える。「初御空」とはこういう空のことだろうと思わせる。     【 宇多 喜代子 選 】


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