目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
飛び上がる力は見せず青蛙 前橋市 深沢 桂子
蛙(かえる)は春の季語。夏に目につくのは青蛙・雨蛙など。雨が近づくと出てきて飛んだり跳ねたりする。その跳躍力はまことにスマート。 【 宇多 喜代子 選 】
蛙(かえる)は春の季語。夏に目につくのは青蛙・雨蛙など。雨が近づくと出てきて飛んだり跳ねたりする。その跳躍力はまことにスマート。 【 宇多 喜代子 選 】
鷹の子に蛇蛙また蛇蜥蜴 津市 中山 道春
親の鷹(たか)が雛(ひな)にさまざまな餌を捕らえもたらす。それを具体的に描いた。鷹の巣へと設置された固定カメラの映像のようだ。多くの季語を含むが、中心は鷹の子である。 【 小澤 實 選 】
親の鷹(たか)が雛(ひな)にさまざまな餌を捕らえもたらす。それを具体的に描いた。鷹の巣へと設置された固定カメラの映像のようだ。多くの季語を含むが、中心は鷹の子である。 【 小澤 實 選 】
私にも優しいあの子の完璧なポニーテールがただしくゆれる
札幌市 三浦 なつ
優しくしてくれるのはありがたいが、「私」は優しさの質を見抜いている。それは「誰にも優しく」という正しさに基づいたものなのだ。結句には、優等生への批判が感じられる。 【 俵 万智 選 】
札幌市 三浦 なつ
優しくしてくれるのはありがたいが、「私」は優しさの質を見抜いている。それは「誰にも優しく」という正しさに基づいたものなのだ。結句には、優等生への批判が感じられる。 【 俵 万智 選 】
すれちがふとき耳打ちす蟻と蟻 松山市 久保 栞
読み下ろしていくと、人間の動作であると思っていたものが、蟻(あり)の動きであって驚く。巣に帰るありと巣を出る蟻とが情報を共有する。 【 小澤 實 選 】
読み下ろしていくと、人間の動作であると思っていたものが、蟻(あり)の動きであって驚く。巣に帰るありと巣を出る蟻とが情報を共有する。 【 小澤 實 選 】
セリヌンティウス吾にはおらず桜桃忌 川越市 横山 由紀子
セリヌンティウスは太宰治の小説「走れメロス」に登場するメロスの親友。メロスは彼の命を守るために走った。そんな友人が自分にはいないことを太宰の忌日に嘆く。
【 小澤 實 選 】
セリヌンティウスは太宰治の小説「走れメロス」に登場するメロスの親友。メロスは彼の命を守るために走った。そんな友人が自分にはいないことを太宰の忌日に嘆く。
【 小澤 實 選 】
20.07.26
次の職場 通勤に10年かかります ― はやぶさ2 (爺G7)
20.07.24
新・党名 「共に民主党」にしたら ― 韓流ファン (ボウフラ)
20.07.19
改名 期間限定です ― 千葉ディズニーランド (東京・ひろ介)
20.07.17
習志野隕石(いんせき) ライバルです ― チバニアン (新潟・栗坊主)
20.07.06
夏のボーナス 保釈金用 ― 河井夫妻 (ボウフラ)
20.07.03
国家安全法施行 百万元の夜景になった ― 香港 (千葉・猫猫山)
次の職場 通勤に10年かかります ― はやぶさ2 (爺G7)
20.07.24
新・党名 「共に民主党」にしたら ― 韓流ファン (ボウフラ)
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改名 期間限定です ― 千葉ディズニーランド (東京・ひろ介)
20.07.17
習志野隕石(いんせき) ライバルです ― チバニアン (新潟・栗坊主)
20.07.06
夏のボーナス 保釈金用 ― 河井夫妻 (ボウフラ)
20.07.03
国家安全法施行 百万元の夜景になった ― 香港 (千葉・猫猫山)
根切虫存在価値を持たず生く 福山市 広本 貢一
大切な草木を枯らす根切虫は憎まれ者だが、存在するものは、みな何か理由がある。人間の価値観で決めつけてはいけないが、面白い。 【 矢島 渚男 選 】,
父か母か蝶よそれとも弟か 上尾市 山田 正雄
ときに春の蝶(ちょう)や夏の揚羽(あげは)が人恋しさを感じさせながら付きまとうことがある。私はそんな時、あなたは誰なのと声に出す。山田さんも同じなのだろう。
【 宇多 喜代子 選 】
ときに春の蝶(ちょう)や夏の揚羽(あげは)が人恋しさを感じさせながら付きまとうことがある。私はそんな時、あなたは誰なのと声に出す。山田さんも同じなのだろう。
【 宇多 喜代子 選 】
死にかけのごきぶりおもひきりたたく 松山市 久保 栞
無惨のように見えるが、このようにとどめをささないと、ごきぶりはしっかりと生き返って、十倍百倍になって、戻ってくることになる。まさに非情の詩だが、真実だ。
【 小澤 實 選 】
無惨のように見えるが、このようにとどめをささないと、ごきぶりはしっかりと生き返って、十倍百倍になって、戻ってくることになる。まさに非情の詩だが、真実だ。
【 小澤 實 選 】
あの世でもこの世でもなし亀が鳴く 横浜市 本多 豊明
もとより亀は鳴かない。長閑(のどか)な春をいう文芸的な比喩なのだが、その長閑さをあの世かこの世かわからないぐらいだというところに重ね、長閑な春の日を強調した句。 【 宇多 喜代子 選 】
もとより亀は鳴かない。長閑(のどか)な春をいう文芸的な比喩なのだが、その長閑さをあの世かこの世かわからないぐらいだというところに重ね、長閑な春の日を強調した句。 【 宇多 喜代子 選 】