目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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若いオスのカエルは近頃、将来に不安を覚えていた。
気晴らしにでもなればと、占い師を訪ねた。

「僕の将来を占ってください」

占い師はカエルの前で水晶玉に手をかざし、おもむろに語り始めた。

「見えます、運命の人があなたの目の前に現れるでしょう」

「どんな人です?」

「可愛い女子高校生です。
  あなたのすべてが知りたい、と目を輝かせています」

「ぼくは何をしているんです?」

「身も心も捧げて横たわっています」

「いつ、どこで会えるんです?」

「生物の時間に、理科室で」
                        【 ’11.11.03 週刊新潮 】



男の子がイエス様にハガキを出した。

「ぼくのママは病気で寝たきりです。
 でも、パパは失業中で薬が買えません。
 ぼくにはお兄さんもお姉さんもいません。
 イエス様、どうかぼくに100ドルをお恵みください」

ハガキを読んだ郵便局員は胸を打たれ、仲間からカンパを募った。
50ドルしか集まらなかったが、封筒に入れて男の子の家に届けてあげた。

数日後、郵便局に再び男の子からハガキが舞い込んだ。

「イエス様、この前はありがとうございました。
 でも、悲しいことが起きました。
 郵便局員が半額を横取りしたみたいなんです」

                        【 ’11.09.01 週刊新潮 】



おじいさんが医者の診察を受けていた。医者が尋ねた。

「今日はどうされましたか?」

「最近、いくら屁をしても音が出ない。臭いもまったくしないんだ」

医者が言った。

「この薬を一ヶ月飲んで、また来てください」

そして一ヶ月が経ち、おじいさんがやってきた。

「先生、急に屁が臭くなったんだが」

「そうですか。鼻は治りましたから、今度は耳の治療をしましょう」

                        【 ’11.09.01 週刊新潮 】



ギイとトマは精神を病んで入院していた。
ある日のこと、2人がプールサイドを歩いていると、
突然ギイが自殺を試みてプールに飛び込んだ。
トマもあわてて飛び込み、溺れたギイを救出した。

この行いに感心した院長は、
トマが立派に社会復帰できると判断し、
退院を決め、トマに告げた。

「あなたは立派に社会で活躍できます。
おめでとう、すぐに退院です。
しかし悲しい知らせがあります。
君の友だちのギイが首を吊って自殺しているのが見つかりました」

するとトマは答えた。

「先生、ギイは自殺ではありません。
 プールで溺れたんで、僕が干して、あげたんです」

                        【 ’11.09.01 週刊新潮 】


  えはら 誠司
  るとこ 伸二
  淵 澄夫
 鹿 野 道彦
  だ 佳彦
  いえだ 万里
  ざわ 鋭仁

久しぶりに笑ってしまった(失礼?)「文春」のグラビア。
勝手に、「読むマンガ」に分類。
                        【 ’11.08.25 週刊文春 】


億万長者がフロリダへバカンスにやってきた。
誰にも邪魔されないよう、高級ホテルまで買い上げた。
水着に着替えてプライベートビーチに下り、
水際へ行って足をちょっと浸すと、秘書に電話をかけた。

「水が少し冷たいようだが」

秘書は直ちに、沖合いに停泊中の船から
大量の熱湯を放水して海水の温度を上げさせた。

億万長者はのんびりと日光浴をしていた。
が、どうもひとつ気にいらないことがある。
再び秘書に電話をかけた。

「雲ひとつない空なんて退屈だ。雲を空に浮かべろ」

秘書は飛行機を飛ばして水蒸気を上空に撒き、雲を作ってみせた。

億万長者もすべてに満足したようで、
気持ち良さそうに浜辺に寝そべって、こうつぶやいた。

「青い海、白い雲・・・・・・ああ、自然は美しいなあ」

                        【 ’11.08.25 週刊新潮 】


若くて美しい女性がお金持ちのおじいさんに見初められ、
結婚することになった。

女性は結婚式が迫ったある日、薬屋へ行った。

「主人が夜のつとめをはたしてくれるかどうか、それが気がかりで」

薬屋は任せろとばかりに、女性の前に薬瓶をならべて言った。

「これを、ベッドに入る前に2錠、ご主人に飲ませてごらんなさい。
 効果はバッチリ、20歳の男と変わらなくなりますよ」

女性はその強壮剤を大量に買って帰った。

1週間後、ハネムーンから戻った女性が再び薬屋を訪れた。

「効き目はどうでした?」

「ええ、それはもう・・・・・・2錠では足りないと言って、
  一瓶丸ごと飲んでました。
  おかげで毎晩、6回も7回も・・・・・・」

「それは良かったですね。では今日もお求めになりますか?」

「いえ、もういいわ。主人は幸せにあの世に逝きましたから」

                        【 ’11.08.11 週刊新潮 】


レストランで鳩のローストを注文した男が給仕長を呼んでクレームをつけた。

「おい、こんなに固い鳩が食べられるか!」

「そんなはずはありません。
 昨日、猟師が撃ち落したものをすぐに仕入れてお出ししています」

お客が鳩にナイフを入れて見せた。
ナイフは肉に入っていかず、
なにやら金属のような物に当たっているようだった。
取り出してみると、中から小さな紙切れが出てきた。

「なんと書いてある?」

「前線から本部へ。明朝総攻撃」

                        【 ’11.08.04 週刊新潮 】


遺体を納めた棺桶を担いで、
葬儀屋が狭い階段を一歩一歩下りてきた。
気をつけてはいたものの、案の定、葬儀屋は階段を踏み外した。
棺桶は階段から転がり落ちて、階下の床に激しくぶつかった。
その衝撃で蓋は開き、
中からはこれまた衝撃で生き返った老婆が大声を上げた。

「ちょっと、痛いじゃないの!」

こうして老婆はさらに5年生きた末に、とうとう息を引き取った。

葬儀屋が棺桶に釘を打ち、担ぎ上げようとした。

老婆の亭主がそっと耳打ちをした。

「今度は絶対にヘマするなよ!」

                        【 ’11.07.21 週刊新潮 】


お祖父さんが医者にバイアグラの処方箋を書いてもらった。
けれども村にある薬局はたった一軒。
噂が立つのを恐れて、お祖父さんは孫に買いにやらせることにした。

 「おい。悪いが薬局でこの薬を出してもらってくれ。
  しかし絶対、わしが飲む薬だとは言わんでくれ!
 小遣いを10㌦やろう」

薬をもらって帰った翌日、孫の枕元には50㌦が置かれていた。

 「こんなにもらっていいの?」
 
 「ああ、それには祖母さんの40㌦も入っとる」
 
                        【 ’11.06.23 週刊新潮 】


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