目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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妻に逃げられた男がいた。

その元妻が再婚するというので、男は腹いせに、

呼ばれてもいない結婚パーティに出かけていった。

「あんたかい、こいつの新しい旦那ってのは、いったい、どこが気に入ったんだい」

再婚相手に男はからんだ。

「一度、ご挨拶をしたいと思っていました」

新郎は冷静に対応して、まともに取り合わなかった。

「こんな中古品のどこがいい?」

しつこくからみ続ける男に、新郎はとうとう腹を立てた。

「中古とおっしゃいますが、穴のなか5㌢から先は、新品同様でしたよ」

                             【 ’14.02.13 週刊新潮 】


 
夫が家に帰ると、妻が見知らぬ男を相手に不貞をはたらいている最中だった。

頭に血がのぼった夫は裸のままの男を連れ出し、

趣味の日曜大工の工具でいっぱいの納屋へ押し込めた。

さらに、男のペニスの先を万力に固定し、引き出しから大きなハサミを取り出した。

男は涙を浮かべて言った。

「悪かった。もう二度としない。だからペニスを切るのだけは勘弁してくれ!」

夫はニッコリして言った。

「オレも男だ。そんなことをするつもりはない」

「助かった!」

「これから納屋に火をつける。助かりたかったら自分でペニスを切って逃げるんだな」

                            【 ’14.01.23 週刊新潮 】


内装職人が一日仕事で床にカーペットを敷きつめた。
一服しようとタバコを探したが見つからない。
床を見ると、カーペットにコブができている箇所があった。

「いけねえ、あそこに落したか」

今さら仕事をやり直すのも面倒だからと、
男は何度もとびはねて踏んづけ、コブを平らにしてしまった。

「終わったかい、御苦労さま」

「はい」

主人はタバコを手にしていた。

「これ、あんたのだろ。隣の部屋に落ちてたよ」

「あっ、ありがとうございます」

主人が職人に聞いた。

「ところで、ハムスターが一匹、籠から逃げ出したんだが、こっちへ来てないかね?」                       
                         
                             【 ’13.10.03 週刊新潮 】


可愛いローラちゃんが風邪をひいて、お医者さんのところにやってきた。

「お嬢さん、誕生日を教えてくれるかな?
 病院ではカルテという書類を作らないといけないのでね」

「はい、先生。10月14日です」

「何年の10月14日かな?」

「先生、お誕生日は毎年あるわ」

                        【 ’13.03.21 週刊新潮 】


その会社では毎朝9時前に、
就職希望者をひとりだけ呼んで面接試験を行うのが常であった。

その日も希望者がやってきた。

「では君、我が社の長所を詳しく説明してくれたまえ」

「はい。御社は中小企業ながら高い技術を持ち、開発にも力を注ぎ・・・
 ・・・全社一丸で仕事に取り組む姿勢がすばらしいと思います」

「結構。今日はお帰りください」

会社は毎朝これを繰り返し、そのくせひとりも採用しなかった。

「こうやって毎日、誰かに励ましてもらわないと、オレたち、もうダメだもんな」

                        【 ’13.02.14 週刊新潮 】



1台の車が砂漠を走っていると、らくだに乗った砂漠の民が見えてきた。

運転手が車を停めて尋ねた。

「すみません。村はどこですか?」

「ちょっと先に木が1本あります。そこを左に曲がってまっすぐです」

「その木まではどのくらいですか?」

「150㌔」

「村までは?」

「500㌔です」
                        【 ’13.02.07 週刊新潮 】


5人が乗った飛行機が空中で故障し、
全員がパラシュートを背負って飛び降りることになった。
ところが、パラシュートは4つしかない。

真っ先に飛び降りたのは政治家だった。
次に抜け目のない弁護士、そして会社経営者が続いた。
残されたのは小学生とパイロットであった。

「私はこの機のパイロットだ。君が飛び降りなさい」

「大丈夫。政治家が背負っていたのは、僕のランドセルだから」

                        【 ’12.11.13 週刊新潮 】


男が病院の待合室に座っていると、
診療室から真っ青な顔をした修道女が飛び出てきた。
入れ違いに診療室に呼ばれた男が聞いた。

「先生、さっき尼さんが青い顔して出て行きましたよ」

「ああ、心配いりません」

「ひどく顔色が悪かったですけど」

「ちゃんと治りましたから」

「どんな治療をしたんですか?」

「結果を伝えただけです。あなたは妊娠しています、と」

「嘘でしょ、尼さんですよ」

「嘘です。でも、しゃっくりを止めてくれというものですから」

                        【 ’12.11.01 週刊新潮 】



生活に困った男が立派な邸宅に住む友人を訪ねて、金を無心した。

「私は他人には金をやらない。
 けれども君は友達だから援助の手はさしのべよう。
 週に1度、庭の草むしりをやってくれないか。
 普通なら日に80ドルの仕事だが、ほかならぬ君だ、120ドル出そう」

「そいつはありがたい。じゃあ、さっそく来週から始めるよ」

「おい、金に困ってるんだろ。どうして今日から始めないんだ?」

「1日80ドルで草むしりをしてくれる人を探さないと」

                        【 ’12.06.14 週刊新潮 】



佐渡市で放鳥されたトキのうち抱卵中の3歳雄と5歳雌のペアが、30日に孵化(ふか)予定日入りする。

雌は今季、昨季とは別の雄とペアを組んでおり、「 野生のトキのペアは死ぬまで相手を変えない 」 とみていた関係者は、困惑しつつもベビーラッシュに期待を寄せている。 

雌は昨季、4歳雄とペアを組んで有精卵を産み、今年の繁殖期も餌取りを一緒にする姿が確認されていた。

3歳雄は昨夏からこのペアに合流し、3羽で一緒に行動してきた。3歳雄は、巣の材料となる枝などを頻繁に運んで巣作りに励み、雌に盛んにアピールした。

3月27日には、雌が3歳雄と一緒に巣作りに励む姿が見られた一方、その巣で4歳雄と交尾する姿も確認された。最終的に4歳雄は巣を離れ、雌は3歳雄と交代で卵を温め続けているが、ひなが誕生した場合、どちらの雄が父親であるかは「判断できない」(環境省)という。

放鳥を重ねたことで島内の生息数が増え、昨季7組だったペア数は今季計15組と倍増した。環境省佐渡自然保護官事務所の長田啓・首席自然保護官は「もしかすると昨季は嫌々ペアになっていたかも。相性の良い相手と組むことで、孵化率の向上に結びつけばいい」と前向きにとらえている。

                      ( 2012年4月30日  読売新聞 )

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   二股のトキはみんなに励まされ   府中  阪本 敬彦
                   ( 2012年5月16日  読売時事川柳 )




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