目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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ざくろたべ黄泉(よみ)の国へと消えゆけり  田中 瑠璃

しにばしょをこおろぎほたるとはなしてる    高橋かのん

じゅふんさせたくさんはなびうまれけり     田中 真理

第一句目の田中瑠璃(7歳)の句は、ギリシャ神話と古事記の共通点を一句にした。第二句目の高橋かのん(6歳)の句は、イソップ物語をモチーフに村上鬼城の代表句<冬蜂の死にどころなく歩きけり>を彷彿(ほうふつ)させる作品。上五の「死に場所を」が凄い。第三句の田中真理(4歳)の句は、雄しべも花粉を雌しべに受粉させて沢山の花火が生まれた、という発想に驚嘆した。

         【 角川 春樹 選 魂の一行詩 ( 11.08.06 ) より 】


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