目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
花筏ところどころに鯉の口 大垣市 七種 年男
鯉の池に流れ込んだ花筏(はないかだ)。 丸い鯉の口がなんだか滑稽にみえる。 鯉にしてみれば、花筏ってなんだか邪魔だなと思っているのかも。
【 宇多 喜代子 選 】
鯉の池に流れ込んだ花筏(はないかだ)。 丸い鯉の口がなんだか滑稽にみえる。 鯉にしてみれば、花筏ってなんだか邪魔だなと思っているのかも。
【 宇多 喜代子 選 】
鞍上(あんじょう)の少年祓ふ山桜 津市 中山 道春
馬が花下を駆け抜ける。そのとき山桜が馬上の少年を頭上から祓(はら)うように見えたのだ。馬の移動が、山桜の動きを通して描かれている。山桜ならではの清々(すがすが)しさである。 【 正木 ゆう子 選 】
馬が花下を駆け抜ける。そのとき山桜が馬上の少年を頭上から祓(はら)うように見えたのだ。馬の移動が、山桜の動きを通して描かれている。山桜ならではの清々(すがすが)しさである。 【 正木 ゆう子 選 】
をさなごのしやつくりとめるさくらかな 松戸市 をがはまなぶ
しゃっくりは驚くと止まるという。 初めて桜を見てビックリした赤ちゃんのまん丸い目玉が見えるよう。 満開の、これはきっと染井吉野。 【 正木 ゆう子 選 】
しゃっくりは驚くと止まるという。 初めて桜を見てビックリした赤ちゃんのまん丸い目玉が見えるよう。 満開の、これはきっと染井吉野。 【 正木 ゆう子 選 】
達磨姓地蔵姓ゐる入学児 熊谷市 田島 良生
入学式で読み上げられる名前を聞いていると、達磨(だるま)さんも、地蔵(じぞう)さんもいて楽しくなった。苗字(みょうじ)の多様性は文化のゆたかさの通じる。
【 矢島 渚男 選 】
入学式で読み上げられる名前を聞いていると、達磨(だるま)さんも、地蔵(じぞう)さんもいて楽しくなった。苗字(みょうじ)の多様性は文化のゆたかさの通じる。
【 矢島 渚男 選 】
廃校舎迎える児なく桜咲く 奥州市 保科 茂躬
私の近くでも、今年やむなく廃校になった小学校がある。数年前にもあった。その満開の桜を見ると桜たちも、校舎で子供たちが元気に遊ぶ声を聞きたいだろうに、と思う。 【 矢島 渚男 選 】
私の近くでも、今年やむなく廃校になった小学校がある。数年前にもあった。その満開の桜を見ると桜たちも、校舎で子供たちが元気に遊ぶ声を聞きたいだろうに、と思う。 【 矢島 渚男 選 】
夜桜となりゆく花の白さかな 吹田市 山崎 隆子
朝の桜、昼間の桜 、夕方の桜、夜の桜、それぞれに色調もあたりとの調和も違う。その微妙な推移をとらえた句。 【 宇多 喜代子 選 】
朝の桜、昼間の桜 、夕方の桜、夜の桜、それぞれに色調もあたりとの調和も違う。その微妙な推移をとらえた句。 【 宇多 喜代子 選 】
春眠の覚めても母の居ぬこれから 東京都 徳山 麻希子
目覚めて、もう母はいないのだとしみじみ思うのは、葬式などが一段落したときかも。天寿を全うしての死が想像される詠み方である。 【 正木 ゆう子 選 】
目覚めて、もう母はいないのだとしみじみ思うのは、葬式などが一段落したときかも。天寿を全うしての死が想像される詠み方である。 【 正木 ゆう子 選 】
これからと言ひし母逝く春の月 神戸市 村田 淑子
こちらも偶然に「これから」を要の言葉として母の死を詠んだ句である。 まだまだ人生はこれからと言っておられた母上なのだろう。 【 正木 ゆう子 選 】
こちらも偶然に「これから」を要の言葉として母の死を詠んだ句である。 まだまだ人生はこれからと言っておられた母上なのだろう。 【 正木 ゆう子 選 】
背負ひたる大きな闇や夜の桜 福山市 広本 貢一
闇に浮かぶ桜は紫がかった白さで昼間の桜にない妖(あや)しさをまとう。桜の背後の暗さが乱れのない句形を生かして端正に表現されている 【 宇多 喜代子 選 】
闇に浮かぶ桜は紫がかった白さで昼間の桜にない妖(あや)しさをまとう。桜の背後の暗さが乱れのない句形を生かして端正に表現されている 【 宇多 喜代子 選 】
17.05.29
東日本販売終了 老後は西日本で ― カールおじさん (埼玉・ふじ)
17.05.28
ダイヤ 大好き! ― 瀬戸の花嫁 (不謹慎) ◎
東日本販売終了 老後は西日本で ― カールおじさん (埼玉・ふじ)
17.05.28
ダイヤ 大好き! ― 瀬戸の花嫁 (不謹慎) ◎