目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
冬木の芽未来は過去を変えられる 京都市 吉田 基子
未来から見れば現在は過去。振り返って、あの頃があったから今がある、と未来の自分が思えたらいい。それにしても不思議な言い方。 【 正木 ゆう子 選 】
未来から見れば現在は過去。振り返って、あの頃があったから今がある、と未来の自分が思えたらいい。それにしても不思議な言い方。 【 正木 ゆう子 選 】
スリッパに左右の形小正月 前橋市 豊嶋 和夫
小正月に幾人かが集まった。人の数ほどスリッパが揃(そろ)えられる。そのスリッパを主役にした句。 【 宇多 喜代子 選 】
小正月に幾人かが集まった。人の数ほどスリッパが揃(そろ)えられる。そのスリッパを主役にした句。 【 宇多 喜代子 選 】
寒鯉のぬらりと触れてぶつからず 千葉県 鈴木 裕
看鯉(かんごい)が水底にかたまって冬眠中。時にゆらりと静かに動く。まさに「ぬらり」である。それでいて「ぶつからず」である。寒中の鯉の様子がよくとらえられている。
【 宇多 喜代子 選 】
看鯉(かんごい)が水底にかたまって冬眠中。時にゆらりと静かに動く。まさに「ぬらり」である。それでいて「ぶつからず」である。寒中の鯉の様子がよくとらえられている。
【 宇多 喜代子 選 】
睦月二日赤き月照り沈みゆく西方浄土の吾娘(あこ)おもふなり
上尾市 大平 丈一
親が、自分より早く世を去った逆縁の娘を悼む歌である。 年の初めにたまたま、 無常の歌3首を採ることになった。 【 岡野 弘彦 選 】
上尾市 大平 丈一
親が、自分より早く世を去った逆縁の娘を悼む歌である。 年の初めにたまたま、 無常の歌3首を採ることになった。 【 岡野 弘彦 選 】
意味もなくただ赤飯が食べたくて一合あまりの米研ぐ夕べ
横浜市 芳垣 光勇
一人暮らしの方だろう。 ふとお赤飯が食べたくなって、炊く。 別になんの祝い事があるでない。気ままさとさびしさが漂う。 【 小池 光 選 】
横浜市 芳垣 光勇
一人暮らしの方だろう。 ふとお赤飯が食べたくなって、炊く。 別になんの祝い事があるでない。気ままさとさびしさが漂う。 【 小池 光 選 】
神様の名前を知らず初詣 神奈川 中島 やさか
本当にそうですね。長くて難しい神様の名前は覚えようもないし、その必要もない。日本人のおおらか賢明な精神の在りようだろうか。 神様はそれでいい。 神の名で殺し合うような世界の中では知恵だ。 【 矢島 渚男 選 】
本当にそうですね。長くて難しい神様の名前は覚えようもないし、その必要もない。日本人のおおらか賢明な精神の在りようだろうか。 神様はそれでいい。 神の名で殺し合うような世界の中では知恵だ。 【 矢島 渚男 選 】
置場所に困つてをりぬ福達磨 あらゐ ひとし
つい、ものの弾みで買っては来たが、さて、大き過ぎた縁起物。
【 矢島 渚男 選 】
つい、ものの弾みで買っては来たが、さて、大き過ぎた縁起物。
【 矢島 渚男 選 】
老い桜冬陽に木肌あたたかし花芽しづかに春を待つらし
横浜市 本間 勝
初冬の桜の老い木の姿に、春の兆しを予感している歌だ。下の句「花芽は疼(うず)きて春を待つらむ」とあったのを、この形に改めた。上の句の良さが生きたはずである。 【 岡野 弘彦 選 】
横浜市 本間 勝
初冬の桜の老い木の姿に、春の兆しを予感している歌だ。下の句「花芽は疼(うず)きて春を待つらむ」とあったのを、この形に改めた。上の句の良さが生きたはずである。 【 岡野 弘彦 選 】
18.02.28