目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   味噌汁の底に沈んだしじみらが海を思っておこすさざ波 
                              上尾市  関根 裕治
味噌(みそ)汁を飲むときには、自然と表面が揺れる。 誰もが目にする、日常的な光景だ。 それをまことにロマンチックな見立てで表現した。 しじみたちも喜んでいるのではと思う。                              【 俵  万智 選 】


  処分する服よりボタンを切り取りて母の遺愛の小瓶に収む
                            匝瑳市  椎名 昭雄

洋服を保管しておくのは大変だが、ボタンだけなら場所を取らない。おしゃれなボタンは十分に母の思い出をとどめている。「遺愛の小瓶(びん)」にこまやかな情感が漂う。                                 【 栗木 京子 選 】 


   石置けば石を登りて蟻の列   茨木市  瀬戸 順治

蟻(あり)の列の中に石を置くと、石を登って進んでいく。蟻の確かな意思が書きとめられた。下五の「蟻の列」が来て句意が定まるのも快感。   【 小澤  實 選 】


  虚弱なりしわれに来向かふ八十(やそ)の春父母の知らざる歳月を生く
                              下関市   森  利治

胸の内で、声にしてつぶやいてみると、一層しみじみとした思いが伝わってくる。両親の深い愛護を受けて、すこやかに長寿を得た作者の、感謝の思いはつつましく深い。                                 【 岡野 弘彦 選 】


   春野行くバス一人降り一人乗り   小松市  山形 一彰

のどかな光景である。 車窓に爛漫(らんまん)の春を満喫しつつ、 乗客の少ない路線バスに揺られている。 満員ともラッシュとも無縁のバスである。
                                   【 宇多 喜代子 選 】


18.05.31
ギャンブル依存   国が心配   ― 国民   (東京・爺G7)         ◎

18.05.29

清宮、二軍落ち   勝負はそれから   ― 栃ノ心   (東京・ゴカ坊)   ◎

18.05.28
ドジョウ準絶滅危惧種  すくいたい  ― 安来節  (徳島・阿波尾鶏)

18.05.27
「潰せ」   どういう意味ですか?   ― AI   (東京・鶯パンダ)

初期対応  宮川選手みたいにすれば良かった  ― 安倍首相  (せこどん)

18.05.26
優しいパスです   皇后さまから雅子妃の手に   ― 蚕   (富さん)   ◎

18.05.24
記録なし  ペーパーレス化が進んでいます  ― 安倍首相  (ハチ公)

18.05.22
カンヌ最高賞   堂々と手にした   ― 万引き家族   (福島・雪うさぎ)

品薄   水割りでお飲みください   ― 国産ウィスキー   (奈菜子)

18.05.09
メダル用の銀が不足  金よりも銀  ― 大会組織委員会  (ワインにチーズ)

18.05.08
潜伏キリシタン世界遺産へ  潜伏のスケールが違う  ― 逃亡犯  (小春)

18.05.03
空き巣   活用しました   ― 脱走受刑者  
      国土交通省どの          (秋田・天使らんまん)

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【5月のUSO放送】 月間賞は神奈川県、公務員 山田英樹さん(58) の
「 ため息 」 に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                      ( ’18.06.06 朝刊 )  

  ため息   今年は早かった   ― ハルキスト   (神奈川・諭吉)                                            


   闘牛の横綱2トン磨かれて   久慈市  和城 弘志

これから闘牛が始まるのか、巨大な牛が磨かれている。 「2トン」 という具体的な重さが、牛の大きさをものがたっている。 それが二頭もぶつかりあうとは、すごい。
                                     【 小澤  實 選 】


   奮発の新茶ですよと供へけり   川口市  広田 絹子 

亡き夫のために仏壇に新茶を淹(い)れて供えた。「奮発の新茶ですよ」という自然な口ぶりは、まるで夫が生きているかのよう。           【 小澤  實 選 】


   括り罠鹿は懸命に生きた   桐生市  登坂 聖子

リズムが硬いが、こう詠むことで作者は鹿の哀れさに寄り添ったのだろう。罠(わな)にも事情があるけれど、実際に見れば平静でいられない。  【 正木 ゆう子 選 】


   塩むすび尖りを食めば山笑う   和歌山市  針谷 国光

三角お結びの一口目は嬉(うれ)しいものである。底辺を持ち、丸みを帯びた上のとんがりから食べる。誰もがお結びを食べたくなりそう。     【 正木 ゆう子 選 】


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