目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
胸の差で勝ちし娘ぞ運動会 能代市 小田嶌 恭葉
運動会の短距離走、僅差で一位となった娘が自慢である。「胸の差」の具体性がいい。その差で勝ったということも誇らしいのである。 【 小澤 實 選 】
運動会の短距離走、僅差で一位となった娘が自慢である。「胸の差」の具体性がいい。その差で勝ったということも誇らしいのである。 【 小澤 實 選 】
レシートを ( あなたと食べた、午後9時に、麻婆豆腐 ) お守りにする
横浜市 水野 真由美
ただの紙切れを、お守りに変えてしまうのが恋だ。カッコの中の具体性が、その夜のデートを、うまく想像させてくれる。 【 俵 万智 選 】
横浜市 水野 真由美
ただの紙切れを、お守りに変えてしまうのが恋だ。カッコの中の具体性が、その夜のデートを、うまく想像させてくれる。 【 俵 万智 選 】
空蝉を転んで握り潰せし児 八王子市 斎賀 勇
蝉の殻を大切に持って、それに気を取られたのだろうか。転んで潰してしまった。子の落胆ぶりがいじらしい。「転んで空蝉を握り潰した」のだが、語順が入れ替わっているのも一興だろう。 【 矢島 渚男 選 】
蝉の殻を大切に持って、それに気を取られたのだろうか。転んで潰してしまった。子の落胆ぶりがいじらしい。「転んで空蝉を握り潰した」のだが、語順が入れ替わっているのも一興だろう。 【 矢島 渚男 選 】
景色から少しづつ消え百日紅 呉 市 藤岡 翼
夏のあいだずっと咲いていた百日紅(さるすべり)の勢いがしだいに薄らいできた。いつしかすべて消えてしまう。夏から秋への微妙な季節の変化がうまく表現されている句。 【 宇多 喜代子 選 】
夏のあいだずっと咲いていた百日紅(さるすべり)の勢いがしだいに薄らいできた。いつしかすべて消えてしまう。夏から秋への微妙な季節の変化がうまく表現されている句。 【 宇多 喜代子 選 】
18.10.28