目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
[179]  [180]  [181]  [182]  [183]  [184]  [185]  [186]  [187]  [188]  [189
   原子炉のまだ燃えてゐる夜長かな   東京都  吉竹   純

「まだ燃えてゐる」と言うのは福島の原発だろうか、それとも再稼動を始めた原発か。いずれにせよ、消える日まで不安が続く。   【 矢島 渚男 選 】


   蛇笏忌が名もなき俺の誕生日   秩父市  浅見 三葉

有名人の忌日が誕生日という例はたくさんあるかもしれない。堂々とした蛇笏だから、この句はいい。飯田蛇笏の忌は10月3日。【 矢島 渚男 選 】


  残る世のわれの一夜を泊まりたし煉瓦のホテル夜空に灯る
                         四街道市  福本 栄子

復元された東京駅のライトアップの映像は美しかった。この世の思いにせめて一夜あのホテルに泊まりたいという作者の思いに共感する。戦後も赤い絨毯(じゅうたん)のホテルだった。              【 岡野 弘彦 選 】  

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  兵として発ちし駅なり復元の東京駅をおもひ描けり
                          埼玉県  沢野 朋吉

こういう思い出の人も多いだろう。田舎の小駅からひっそりと出生した私などはうらやましい。この一首、第五句が少し弱い。     【 岡野 弘彦 選 】

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

残る世のわれの一夜を泊まりたし煉瓦のホテル夜空に灯る 四街道市 福本 栄子 >兵として発ちし駅なり復元の東京駅をおもひ描けり 埼玉県 沢野 朋吉 >■10月1日、98年前の開業当時の姿に復元された東京駅・丸の内駅舎を呼んだ2首だ。 きょうの朝刊「読売歌壇」にある。 ライトアップされた東京駅は美しい。「せめてあのホテルに1泊を」の思いに、選評も共感している ■もう1首はこの駅から出征した思い出の歌。田舎の小駅からひっそり出征したという選者はうらやましいと記している ■筆者は東京駅経由で通勤しているが歌心のなさが残念だ。通勤を終えたときに、出征の歌のような思いが浮かぶのかもしれない ■外観の復元とは逆に、「エキナカ」はすっかり変わった。「東京駅の謎・話題の達人倶楽部編」によると、エキナカ店舗は114。まるでショッピングセンター ■東京駅では開業から30年も駅弁を売っていなかったとは意外だが、今は毎日が駅弁フェアのような専門店で全150種余を売っている。
             
               【 よみうり寸評  2012.11.13 ( 夕刊 ) 】


【北海道】 (全道) ななつぼし  (全道) ゆめぴりか
【岩手】  (県南) ひとめぼれ
【宮城】  (県北) ひとめぼれ  (県中) ひとめぼれ
【山形】  (全県) コシヒカリ   (全県) はえぬき  
       (全県) ひとめぼれ  (全県) つや姫
【福島】  (会津) コシヒカリ   (中通) ひとめぼれ  (会津) ひとめぼれ
【栃木】  (県北) なすひかり
【新潟】  (中越) コシヒカリ   (魚沼) コシヒカリ 
       (岩船) コシヒカリ   (佐渡) コシヒカリ
【長野】  (北信) コシヒカリ
【三重】  (伊賀) コシヒカリ 
【京都】  (丹後) コシヒカリ
【奈良】  (県北) コシヒカリ
【福岡】  (全県) 元気つくし
【佐賀】  (全県) さがびより
【長崎】  (県南) にこまる
【熊本】  (城北) ヒノヒかり  (城北) 森のくまさん
    
                   ―― 週間ポスト('12.11.23)より抜粋


天台宗総本山 ・ 比叡山延暦寺 (大津市) の難行 「 十万枚大護摩供 (おおごまく) 」 を9日、延暦寺一山(いっさん)大乗院住職の光永圓道(みつながえんどう)師(37)が結願(けちがん)した。

今月2日から挑んできた光永師は、他の僧侶が支えないと動けないほど 衰弱していた。行の過酷さを目の当たりにした信者たちは「命がけで難行を成し遂げられた」と、“生き仏”の退堂を敬虔けいけんな表情で見守った。

実施100日前(7月25日)から五穀と食塩を断ってきた光永師。
大護摩供中はさらに 断食・断水・不眠で、3時間おきに1日8回、信者の願いが成就するよう護摩木を燃やし続けた。

光永師は達成後、無動寺谷・護摩堂から、僧侶に支えられて本堂の明王堂へ移動し本尊に満行を奉告。その後、真言を唱えたり、印を結んだりして信者に功徳を授与する「お加持」をすると、信者らは頭を下げて合掌し、感激のあまり涙ぐむ女性の姿も見られた。

大護摩供は、7年かけて地球1周分の約4万キロを巡拝した千日回峰行者が、他者救済のため営む大法要。生涯で一度だけのため、山深い無動寺谷には連日、多くの参拝者が詰めかけた。

光永師は2003年3月、比叡山から12年間、外へ出ない「十二年籠山(ろうざん)行」と、「千日回峰行」に入行。千日回峰行は09年9月に達成し、生身の不動明王とされる「大阿闍梨(だいあじゃり)」となった。籠山行は15年2月まで続く。
                      ( 2012年11月10日  読売新聞 )


今週の特選句
   悲しみを閉じ込め寄席の椅子に居る ( 福岡県 谷 まさあき 78歳 )  
     癒して頂ければいいんですが・・・・・・特選。

ほかに、
  ドア閉める音で機嫌を知らせてる     ( 大阪府 春子 69歳 )
     また、この強弱が微妙でやんすねぇ。

  非は我にありと岩戸に叫びけり      ( 大阪府 おじ丸 64歳 )
     駄目です。 無駄です。

  閉じ篭る部屋さえ無くす定年後  ( 愛知県 川越 公応 63歳 )
     まぁ、もともとワンルームだしね。
                 <今週は、あまり感動しませんでした・・・>


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ■
募集お題 「 ボーナス 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは11月14日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   高々と撃たせ打ち取る鰯雲   名古屋市  可知 豊親

なかなかの名ピッチャーである。 三振を取ろうとはせず、守備しやすい高い フライを打ち上げさせて、アウトとした。球の行方を追うと、鰯雲が目に入る。清々しい。                         【 小澤  實 選 】


   寄道も近道も我が露のみち   三次市  錦  武志

寄道したり、近道したり。そのたびに肩や足もとを露が濡らす。朝の散歩そのままの描写でありながら、露の道とは人生の喩えのよう。 【正木 ゆう子 選】


今週の特選句
   止みそうで挟み将棋にする飯場  ( 東京都 斉藤 光雄 81歳 )  
     おっし、もう一働きだぜ。 特選だ、おぅ。

ほかに、
  テープカット手を汚さない人が立つ ( 愛知県 川越 公応 63歳 )
     偏見に満ちてはいますが、あるかなと。

  はさみでは切れぬしぶとい赤い糸 ( 奈良県 久米 朋尚 77歳 )
     ホラ二楽、ここにも切れない物があったよ。

  詫びながら持論巧みにはさみ込む ( 三重県 栗田  壽 73歳 )
     下から出て、こういう人が強えんだ。


  孫の出すチョキには爺のグーも負け ( 神奈川県 多摩不羅男 57歳 )
     すごいチョキだぞ、何にでも勝つんだぞー。


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ■
募集お題 「 蓄 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは11月7日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


12.11.29
「本音」   議員の生活が第一   ― 衆議院議員  (サルスベリ)


12.11.27
パレードに38万人  
  G党から立候補したい   ― 離党組   (富山・ミフィ)


12.11.20
「事業仕分け」ひっそりと幕
   ムダだった?    ― 国民     (山形・よっちゃん)


第三極   混ぜると危険!   ― 既成政党   (不謹慎)


12.11.15
「太陽の党」結成   月並み   ― 永田町   (群馬・極楽トンボ)


12.11.10
泥沼   好きだねぇ   ― どじょう   (プラチナ)


12.11.08
スカートの裾   自分で踏んだ   ― 田中文科相   (静岡・鯖男)


12.11.03
民主公約 実現3割  7割は「近いうちに」  ― 野田首相 (奈菜子)

12.11.02
ライバル   ダース・ベイダー!   ― ミッキー   (東京・不謹慎)


12.11.01
織田信成復活3位   ソチも行けるといいが   ― 信長  (やす彦)


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

11月のUSO放送月間賞は、茨城県、無職 天貝 重治さん(66) の
「誤差137億年で1秒」に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
    ( ’12.12.06 朝刊 )
  誤差137億年で1秒
    誰が確認するの?   ― 心配性   (茨城・アマガイ)



カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
最新コメント
[12/31 越中之助]
[12/31 越中之助]
[12/10 ?]
[10/30 読売読者]
[09/06 榎丸 文弘]
最新トラックバック
バーコード
フリーエリア
ゲイ無料総合サイト
カウンター