目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
若いオスのカエルは近頃、将来に不安を覚えていた。
気晴らしにでもなればと、占い師を訪ねた。
「僕の将来を占ってください」
占い師はカエルの前で水晶玉に手をかざし、おもむろに語り始めた。
「見えます、運命の人があなたの目の前に現れるでしょう」
「どんな人です?」
「可愛い女子高校生です。
あなたのすべてが知りたい、と目を輝かせています」
「ぼくは何をしているんです?」
「身も心も捧げて横たわっています」
「いつ、どこで会えるんです?」
「生物の時間に、理科室で」
【 ’11.11.03 週刊新潮 】
気晴らしにでもなればと、占い師を訪ねた。
「僕の将来を占ってください」
占い師はカエルの前で水晶玉に手をかざし、おもむろに語り始めた。
「見えます、運命の人があなたの目の前に現れるでしょう」
「どんな人です?」
「可愛い女子高校生です。
あなたのすべてが知りたい、と目を輝かせています」
「ぼくは何をしているんです?」
「身も心も捧げて横たわっています」
「いつ、どこで会えるんです?」
「生物の時間に、理科室で」
【 ’11.11.03 週刊新潮 】
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