目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
病室の深夜放送にきこえくる「麦と兵隊」のしらべかなしき
松戸市 関根 賢人
『麦と兵隊』は火野正葦平(あしへい)が昭和13年、中国戦線に従軍して書いた小説。 歌は東海林(しょうじ)太郎が歌って広く愛誦(あいしょう)された。 当時の人には忘れ得ぬ作品である。
高千穂より桜島かけて降りうつる草屋(くさや)の雨に身はぬれてをり
霧島市 久野 茂樹
上の句は、大きな状景と古代史的な印象の地名をとりこんだ表現に力があり、下の句で一転して、こまやかな情緒が生きる。
貧乏は恥づかしくないと母は言ひて長くわづらひし父を看とれり
横浜市 小池 四郎
余所者の口出しせぬが無難なりつどひさびしき転入者われら
山口市 岡田 貞義
いささかの遺産めぐりていさかへりもの言わぬ義母の曲がりし背中
久留米市 塩山 雅之
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いずれも、今回の【 岡野 弘彦 選 】の作品です(10作品中5作品)。
「五七五七七」のリズムにこだわらない作品が目に付くのですが、如何でしょうか?
松戸市 関根 賢人
『麦と兵隊』は火野正葦平(あしへい)が昭和13年、中国戦線に従軍して書いた小説。 歌は東海林(しょうじ)太郎が歌って広く愛誦(あいしょう)された。 当時の人には忘れ得ぬ作品である。
高千穂より桜島かけて降りうつる草屋(くさや)の雨に身はぬれてをり
霧島市 久野 茂樹
上の句は、大きな状景と古代史的な印象の地名をとりこんだ表現に力があり、下の句で一転して、こまやかな情緒が生きる。
貧乏は恥づかしくないと母は言ひて長くわづらひし父を看とれり
横浜市 小池 四郎
余所者の口出しせぬが無難なりつどひさびしき転入者われら
山口市 岡田 貞義
いささかの遺産めぐりていさかへりもの言わぬ義母の曲がりし背中
久留米市 塩山 雅之
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いずれも、今回の【 岡野 弘彦 選 】の作品です(10作品中5作品)。
「五七五七七」のリズムにこだわらない作品が目に付くのですが、如何でしょうか?
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