目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   雨蛙きょとんと何か質問は   茨木市  瀬戸 順治

青蛙(あおがえる)が目の前の葉っぱに止まっている。キョトンとして動かない。まるで「何か、私に質問がありますか」と言っているみたいだ。     【 矢島 渚男 選 】


  今日もまた人と話さず終わりけり言葉交わさぬ心なめらか
                           久留米市  塩山 雅之

気がつくと、今日も一日人と話すこと無く過ぎてしまった。  寡黙にすごした後の、 拘泥のない心安らかさよ。 喧噪(けんそう)・煩雑を極める現代を超越した心境もまた楽しい。                             【 岡野 弘彦 選 】


  学生の頃の英語の辞書引けば字の余りにも小さきに驚く
                            藤枝市  北泊 あけみ

昔つかった辞書の類はなかなか捨てられないものである。あれから何十年、なにげなく開いてみたらあまりに字が細かくて読めたものではない。驚くばかりだ。 
                                     【 小池  光 選 】


   樹(き)の声のあふるるえごの盛りなり   如月(きさらぎ) のら

梅雨のころ、えごの木に真っ白な花が咲く。噴きこぼれるように散って、樹下に雪のように積もる。あれは木の声があふれているのだと作者は思った。人間の声は言葉になるが、樹木の声は花になるという美しい幻想。 句集 『実生(みしょう)』 から。
                      【 '16.06.14 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】


   シンギンインザレイン気分は青蛙   栃木県  小林 たけし

カタカナの部分はもちろんジーン・ケリー歌う 「雨に唄えば」 のメロディで読みたい。雨に打たれて、青蛙(あおがえる)も気持良さそう。       【 正木 ゆう子 選 】


  天と地の突っ張り棒よキャンバスに並木道なすメタセコイヤは
                            焼津市  山下 邦子

堂々としたメタセコイヤの存在感が 「突っ張り棒」 という斬新な比喩で捉えられた。本当に突っ張ってほしい、とも思う。                 【 俵  万智 選 】
 


  かはづ鳴き棚田の水のにほひくるおぼろ月夜のふるさとにきぬ
                            平塚市  原  道雄 

この 「ふるさと」 は、 単に古びた里というだけでなく、 久しぶりで生まれ故郷の村に帰ったというなつかしい思いだろう。                 【 岡野 弘彦 選 】


16.06.26
離脱へ   一つが流れ星に   ― EU旗   (東京・不謹慎)       ◎

16.06.16
利根川水系取水制限  10%やっちゃうの?  ― 消費税  (プラチナ) ◎

16.06.12
米大統領選  1票を投じたい  ― 各国首脳  (栃木・天動説)      ◎

16.06.11
生徒募集  中国服でお越しください  ― 書道教室  (岡山・ほへと)  

16.06.10
0.002秒で崩壊   はかなさが日本らしいね   ― 線香花火   
              ニホニウムどの            (茨城・玉川猫)

16.06.09
米中埋まらぬ溝  かわりに海を埋めている  ― 中国  (千葉・やたべえ)

16.06.04
疑惑説明なし   第三者みたい   ― 都民
           舛添知事どの         (福島・ヘソ曲)

16.06.03
解散よぎる   あなたもですか   ― SMAP  
         安倍首相どの         (福岡・笑学生)

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【 6月のUSO放送 】 月間賞は、東京都、無職 後藤克好さん(65) の
「 離脱へ」に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                     ( ’16.07.01 朝刊 )
 
  離脱へ   一つが流れ星に   ― EU旗   (東京・不謹慎)       




   風光る風の軽さの竹とんぼ   牛久市  中村 英子

きらきらする風の中へ竹とんぼが飛んでいった。春の風光の輝きを一身に受けた「竹とんぼ」の軽やかさよく出ている。              【 宇多 喜代子 選 】


  無住寺の檀家総出のご開帳総代に負はれ秘仏いでます
                             町田市  谷川  治

作者の郷里の過疎の村では、住職も居ず檀家が総出で秘仏のご開帳を営む。総代に負われた秘仏は素晴らしいが、先日の賽銭(さいせん)箱も無い村の社も今週のこの歌も共に淋しい。                    【 岡野 弘彦 選 】


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