目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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  力入れて開くのでなく閉じている力ゆるめて花は咲くのさ
                            交野市  遠藤  昭

歌謡曲の一節 のような歌い方が、内容と合っている。肩の力を抜いてこそ、花咲くとは、人生訓のようでもある。                    【 俵  万智 選 】


【 岡野 弘彦 選 】
  最上川に夕日あまねくさざ波はとどこほるなし茂吉おもへり
                            村山市  飯田 正義
今回の3首は、作者の原作を記します。「最上川に夕日届きてさざ波のとどこほるなし茂吉先生顕(た)つ」。添削した形と比べてください。これで茂吉先生もご満足のはず。

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  雪ふかき山吹き越ゆる北風にほろほろと散る庭の山茶花
                            高槻市  佐々木 文子

原作は「 雪積もる山越えてくる北風にほろほろ山茶花重なりて冷ゆ 」。 北側に山地を持つ地形から吹きおろす北風に散る山茶花(さざんか)の感じが、すっきりと自然に伝わります。

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  稀勢の里がこぼす涙は美しき熱きもの胸にあふれきにけり
                            橋本市  宮本 好美

原作は「 稀勢の里の無垢の涙の美しく熱きもの胸にあふれてやまず 」。 三句できっぱり切って、自他の感動が際立ちます。 


17.03.28
見えない力感じた   私と同じだ   ― 籠池氏
            稀勢の里どの        (埼玉・カラやん)

17.03.25
覚えた日本語   忖度(そんたく)   ― 庶民   (熊本・チャッピー)

17.03.22

「覚えていない」   そうだよな   ― 高齢者
           石原元都知事どの       (新潟・酔狂)

17.03.20
四横綱時代  休暇が取りやすい  ― 働き方改革  (神奈川・なごみ)  ◎


17.03.18
壊したい   司法の壁   ― トランプ大統領   (新潟・三葉)

 
17.03.15
エスカレーターで登場
  じゅうたんで来ると思った?   ― サウジ国王   (栃木・天動説)    ◎

17.03.12
 本心   北以外に行きたい   ― 国外追放   (東京・G爺7)

17.03.10
正男氏事件  負けました  ― サスペンスドラマ  (神奈川・へんとけん)

17.03.09
WBC連敗   サードを強化   ― 韓国   (愛知・ターちゃん)       ◎

17.03.07
未払い残業代  積み残した  ― ヤマトHD  (広島・洋ちゃん)

17,03,06
働き方改革   転職を考えています   ― 灰皿   (岡山・ほへと)    ◎

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【 3月のUSO放送 】 月間賞は、熊本県、無職 森山 樹 さん(74) の
「 覚えた日本語」に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                     ( ’17.04.04 朝刊 )  

  覚えた日本語  忖度(そんたく)  ― 庶民  (熊本・チャッピー) 



   恋をした早春の町車窓から   東京都  駒形 光子

電車の窓からある町を眺めている。むかし恋をした早春の町だ。たちまち町は過ぎてゆくが思い出がしばらく老いの身を活性化させる。       【 矢島 渚男 選 】 


   生きるほど知らぬこと増え冬木の芽   土浦市  今泉 準一

急激の変化する時代に老人は付いていくのが なかなか難しい。わからないことが日々増えるばかり。忘れることばかり気にする人が多い中に、作者は知らぬことを言って頼もしい。好奇心が旺盛なのだろう。          【 矢島 渚男 選 】 


   春立つや今日は私の誕生日   羽咋(はくい)市 金田 彩友子

春の到来も嬉(うれ)しいし、この日が、わが誕生日であることも嬉しい。「嬉しい」とは書いてないが、自祝の気持ちがあふれている。       【 宇多 喜代子 選 】


  先端を折る折らないで喧嘩した紙ヒコーキはどちらも飛ばず
                              川口市  高城 ナナ

肩透かしを食ったような喧嘩(けんか)の終り。 ユーモアを滲(にじ)ませつつ、言い争いの虚(むな)しさというものが象徴的に表現されている。   【 俵  万智 選 】


  字を忘れ物の名わすれおぼろなりやがて静けき土となるべし
                              東京都  花尻 真樹子

歌の上の句は、私も共感の思いが深い。作者は更に一歩を進めて一つの諦観を示した。さて、私はどう覚悟しよう?               【 岡野 弘彦 選 】 


   形なきものに躓く寒さかな   千歳市  鶴谷 雪子

段差とか石とかに躓(つまず)く。脛(すね)を打ったり、手を挫(くじ)いたりする。ところが体の硬くなっている冬、寒さに躓くこともある。心理的な躓きとまで考えないほうがよさそう。                            【 宇多 喜代子 選 】


   夫に似た冬帽が行くだけのこと   横浜市  大島 早苗

あっ似てる、冬帽子で行くひとをみてそう思った。夫と背格好が似ているというより、冬帽子の雰囲気が似ていたのだろう。気が抜けたような淡い下五が効果的。
                                   【 宇多 喜代子 選 】


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