目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   神の留守これつてやばくないですか   大阪市  大塚 俊雄

あまりの口語に素通りしかけたが、確かにヤバイかもと再読した。神の留守は季語だけれど、この句は季語の域を越えて、本気で時代を憂えているように読める。
                                    【 正木 ゆう子 選 】


   梟の星得てさらに瞑想す   久喜市  深澤 ふさ江

梟(ふくろう)が枝にとまり、鳴きもしないでじっとしている。星がまたたきはじめても、その姿勢を変えない。梟なる不思議な鳥の声明を捉えた。    【 小澤  實 選 】


  満月を搾れば星が生まれると君が語った宇宙の仕組み 
                            高島市  宮園 佳代美

なんてロマンチックな話だろう。三日月は、満月を搾った後だから、くし型レモンの形なのか。 もちろん、この 「宇宙の仕組み」 は、愛の言葉でもある。 恋する瞳には、夜空がこんなふうに見えるのだ。                   【 俵  万智 選 】


  「悲しい」の横棒をあと4本は追加して君に送りたい夜
                             燕市  田巻 由美子 

どれくらい悲しいかを表現するのは難しいが、意表をついた方法で、これはよほどのこと! と伝わってくる。                        【 俵  万智 選 】


17.12.26
コンサート会場   競馬場が一番   ― 北島三郎   (山形・カツカツ) ◎

17.12.24
 バイト争奪戦  サンタの手も借りたい  ― 宅配業者  (秋田・笑多郎)

17.12.20
アイドルの聖地   アキバからウエノへ   ― シャンシャン   (プラチナ)

17.12.19

年賀状の主役   パンダに負けそう   ― 犬   (東京・ゴカ坊)   ◎

17.12.12

無人島   宝島だった   ― 木造船   (新潟・天女)

17.12.09

V字回復   シャープでした   ― 東証1部   (千葉・猫猫山)

17.12.07

永世七冠   次の一手を学びたい   ― 日本相撲協会   (茨城・冬扇)

17.12.05
M ー1優勝   ネタが良かった   ― とろサーモン   (神奈川・白雪姫)

17.12.02
年間ベストセラー   実にめでたい   ― 佐藤愛子   (静岡・やせうま) 

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【 12月のUSO放送 】 月間賞は、東京都、無職 河合成近 さん(84) の
「 年賀状の主役 」 に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                      ( ’18.01.05 朝刊 )  

  年賀状の主役   パンダに負けそう   ― イヌ   (東京・ゴカ坊)                                                

 


   稲刈や先祖代々空が好き   横浜市  津田  寿

わが家もわが家もと声が挙がりそう。 先祖代々同じ土地を守り、同じ空の下で耕してこその句だろう。「空が好き」 というあまりにもシンプルな言葉が、かえって新鮮。
                                   【 正木 ゆう子 選 】


   漬物を労る母のちゃんちゃんこ   仙台市  内海 弘利

漬物と母とちゃんちゃんこの取り合わせは珍しくないが、「労(いたわ)る」が心を打つ。労るように醸す漬物は、きっと母上にしか出せない味。  【 正木 ゆう子 選 】


  母さんの厚いころものてんぷらを食べてみたいと四人兄弟
                              仙台市  植沢 悦子

簡潔そのもののような歌だが、 四人の男兄弟がてんぷらの揚がるまで、 母さんの手もとを見守っている表情が見えるようだ。            【 岡野 弘彦 選 】


  ガンバレーとあらん限りの声援をしたのに我の孫ではなかった
                              いすみ市  安藤 敦子

運動会であろうか。 同学年の子が同じ服装で競技しているので見分けがつかない。 上句の熱気と下句の脱力との対比が愉快。       【 栗木 京子 選 】


   少しづつ裸木となるわが身かな   田中 敬子( たなか けいこ )

桜や欅(けやき)のような落葉樹は冬、葉を落として裸木(はだかぎ)になる。葉がなくなれば幹や枝がよく見える。人間も似ているというのだ。年を重ねると、その人の姿があらわになる。実はそこからが人生の佳境かもしれない。句集『機の音』から。
                      【 '17.11.21 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】


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