目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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  坂道を立ち漕ぎで行く青年のこぼれる若さ拾えるものなら
                              熊本市  甲賀 亨子

自転車の立ち漕(こ)ぎをする若者をうらやむ歌は多いが、ここでは若さを拾いたいと思っているところが新鮮。坂を登る青年は、きらきらと若さを振りまいてゆくのだ。
                                    【 栗木 京子 選 】 


【 1月 】
   銀盤の弧(こ)の凍りゆく明けの星   梅沢 富美男

【 2月 】
   節分のセンサーライトが照らす闇   FUJIWARA 藤本 敏史

【 3月 】
   卒業の駐輪シール並ぶ朝   フルーツポンチ 村上 健志

【 4月 】
   野良犬の吠(ほ)える沼尻(ぬまじり)花筏   東国原 英夫

【 5月 】
   はこね号これより初夏に入ります   藤本 敏史

【 6月 】
   紫陽花の泡立つ車窓午後の雨   梅沢 冨美男 

【 7月 】
   空蝉の転がるベンチ海の駅   女優 中野 喜子

【 8月 】
   マンモスが滅んだ理由ソーダ水   藤本 敏史

【 9月 】
   秋夕焼(あきゆやけ)赤黒き1000グラムの吾子   東国原 英夫

【 10月 】
   千年の樹海の風と枯葉の香   Kis-Mai-Ft 2 横尾  渉

【 11月 】
   秋天はがれ落ちる人にベンチに   NON STYLE 石田  明

【 12月 】
   750㏄(ナナハン)のタンクにしがみつく寒夜   千原 ジュニア

                【 18.04.05 TBS「プレバト」  夏井 いつき 選 】


   紙雛やこの平穏が怖いだけ   越谷市  小林 ゆきお

「この平穏」を「怖い」と思うということが怖い。平穏とは国の現状なのか。可愛(かわい)い雛(ひな)を目にしながらそんなことを考えている。     【 宇多 喜代子 選 】


   ふぐり辺りで雪の深さの止まりたり   福島県  西木  甚

深雪に踏み込んで、奮闘している。フグリの辺りで雪が止(や)んだと極めて具体的である。                                【 矢島 渚男 選 】
 


   あざらけき獣の匂ひ木の芽山   久喜市  深沢 ふさ江

「あざらけき」は新しく、新鮮なという意味の古語である。獣そのものがいるわけではなく、木の芽が吹き出してくる山の精気のようなものをかく捉えているのだろう。
                                    【 小澤  實 選 】


   病巣を木槌で探る桜守   名古屋市  可知 豊親

病巣を木槌(きづち)で探るとは、どんな病巣かと不審に思っていると、下五に桜守が現れて、疑問は氷解する。花の咲く木を叩(たた)いていよう。【 小澤  實 選 】


  農作業休みて見れば身のどこか雪を喜ぶ童心もあり
                              下野市  若林 栄一

雪が降るので農作業を一時中止。最初は困惑もあったのだろうが、雪を見ているとうれしくなる。雪合戦や雪だるま作りの記憶がよみがえるのだ。「童心」が初々しい。                                  【 栗木 京子 選 】 


18.04.29
党歌候補  「あの日に帰りたい」  ― 国民民主党  (東京・三毛乱治郎)

18.04.28
歩いて境界線越え  実にうらやましい  ― 脱北者  (北海道・あのね)  ◎

大型連休   もう入っています   ― 野党   (走快)

18.04.27
デザートに「竹島」   食えない   ― 日本政府   (茨城・アマガイ)

18.04.20

言葉遊び  度が過ぎないようにしないと  ― USO投稿者  (ケンケン)  ◎

18.04.19
悪天候   追い風になった   ― 川内優輝選手   (徳島・阿波尾鶏)

18.04.18

「セクハラ」外部調査  週刊新潮を加えたい  ― 財務省  (福島・笑い茸)

18.04.10

1大会で日本新6回  
  マラソンだった.10らなあ   ― 池江璃花子選手   (神奈川・福パン)  

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【4月のUSO放送】 月間賞は北海道 学童保育指導員 林義明さん(70) の
「 歩いて境界線越え 」 に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                      ( ’18.05.02 朝刊 )  

 歩いて境界線越え  実にうらやましい  ― 脱北者  (北海道・あのね) 




   一日中此処にゐる気か春の波   上尾市  中野 博夫

誰に言っているかにもよるが、面白い句である。動きたがらない自分自身に言っていると、私は解釈したい。渚にいるのかもしれない。      【 正木 ゆう子 選 】


   荼毘(だび)にするのは勿体無いな枯木われ   香取市  関  沼男

荼毘は火葬。かつては土に返した。私など石油を使って焼くのは申し訳がない。 そんなことを思っておられるのか。シベリア抑留時代の句をもっと残してほしいもの。
                                   【 矢島 渚男 選 】                                                            



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