干大根に大事なのは適度な日と適度な風。過度になればくにゃくにゃになる。日も風もあるのが当たり前なのだが、これがほどよくゆくわたることの喜びがほとばしる句。 【 宇多 喜代子 選 】
08.12.27
御用納め 誤用納めにしたい ― 麻生首相 (愛知・笑庵)
08.12.26
予備費 給付金次第 家計簿 (東京・136)
08.12.25
英語授業は英語で
なんにも言えねえ・・・ ― 高校英語教師 (我楽多)
08.12.24
そろばん 苦手です! ― 私 大 (不謹慎)
08.12,23
資産運用 額なりがたし ― 私 大 (東京・気球)
08.12.22
増える失業者 サンタさんは大丈夫かな ― 子供 (ゴカ坊)
08.12,18
難字も登場 憂鬱だ ― パソコン音痴 (東京・酒もっと)
確たる証拠
もみ消せなかった ― 引込み線の吸い殻 (下町人)
08.12.17
予感 「蟹工船」の次は「どん底」だナ
― 読書マニア (福島・Qちゃん)
不安 靴で済むかな・・・ ― 麻生総理 (不謹慎)
08.12.16
北と合意ならず
エネルギーを浪費した ― 5か国 (東京・下町人)
08.12.14
誤読にピリピリ 字意識過剰 ― 首相 (東京・さん太)
08.12.10
財政難
また火がついた ― たばこ増税 (東京・和唐子)
師走 走れない ― 福沢諭吉 (赤シャツ)
08.12.09
ゆく年くる年 食から職へ ― 不安列島 (静岡・やせうま)
08.12.08
堅持から維持へ
読めるほうにした ― 首相 (たの字)
08.12.05
携帯禁止令
「 起立! 礼! 着信! 」 ― 禁断症状 (六さん)
08.12.04
郵便物を駅に放置
不届きだ ― 受取人 (千葉・やたべえ)
大賞を辞退
流行語とは違う ― 福田前総理 (和辛子)
08.12.03
最後の仕事 後片付け ― 私のしごと舘 (愛知・笑庵)
08.12.02
首相地方行脚へ バラマキ心配! ― 失言 (東京・星酒)
凍蝶(いてちょう)も焚(た)いてしまつたかも知れぬ 仙田 洋子
落ち葉を焚きながら思ったのだ。 その中に凍(こご)えた蝶がまぎれていたかもしれない。翅(はね)をたたみ、もはや飛ぶこともない。かといって命がないわけではない。魂だけが飛びたってゆくのをじっと待っている、ひとひらの落ち葉のような冬の蝶。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 】
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たなばたの笹に未練のありったけ (神奈川県 関野 まき 86歳)
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みれんもあらぁね。人間だもんね。
諦めきれずに、特選ってことで。
ほかに、
竹やぶで薮蚊にさされ中止した (徳島県 小田切 安広 88歳)
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なによりの老いのゑがおや村祭 日進市 松尾和男
東村山市 藤巻 治郎
普通は若さや家族や仕事によって紛れているが、誰の心の奥にも普遍的な寂しさはあるはず。作者はその核に行き着いた人なのだろう。
【 正木 ゆう子 選 】
こんな独占欲なら大いに発揮しても構わない。コスモスはみんな私のもの、とはなんと豊かな気分だろう。それならば、紫陽花は6月生まれの私のもの。
【 正木 ゆう子 選 】
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二番目に見つけてあげる 味そっかす
( 神奈川県 安村 富士男 60歳 )
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ほかに、
里帰り寝坊のあとのしじみ汁 ( 東京都 安藤 智恵美 43歳 )
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味方だと思っていたらあちら側 ( 千葉県 小林 幸男 71歳 )
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隣は何をする人ぞ、という有名な句はあるが、自分は何をする人ぞ、とはユニーク。問いかけてすぐに答えられる人は案外少ないかも。
【 正木 ゆう子 選 】
我の身を離れぬ我や秋の暮 羽曳野市 鎌田 恭輔
一生この肉体とともにある自分という意識、性格、魂。自分とはいったい何なのだろう。そんなことに思いが誘われるのも、秋の暮れ。
【 正木 ゆう子 選 】