目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
きっぱりと五月青山椒を煮る 大津市 福田 由美
きっぱりと五月になった。私は青い山椒の葉を煮よう、あるいは煮ている、というのである。ピリッとした青山椒の佃煮は初夏の感触。 【矢島 渚男 選】
きっぱりと五月になった。私は青い山椒の葉を煮よう、あるいは煮ている、というのである。ピリッとした青山椒の佃煮は初夏の感触。 【矢島 渚男 選】
この里は一人が逝けば続くという呟（つぶや）きながら手伝い人行く
三重県 長谷川 欣造
高齢の住人が多い里なのだろうか。一人の死が連鎖反応を呼ぶなどとは、迷信とわかっていてもどこか怖い。 歩みゆく「手伝い人」は、もしかして、他界からの使者なのか。 【 栗木 京子 選 】
三重県 長谷川 欣造
高齢の住人が多い里なのだろうか。一人の死が連鎖反応を呼ぶなどとは、迷信とわかっていてもどこか怖い。 歩みゆく「手伝い人」は、もしかして、他界からの使者なのか。 【 栗木 京子 選 】
今週の特選句
記念日にソニーのベータまだ動く （ 兵庫県 たむ平 ５２歳 ）
懐かしいなぁ・・・・・・。思い出の再生に、特選。
記念日にソニーのベータまだ動く （ 兵庫県 たむ平 ５２歳 ）
懐かしいなぁ・・・・・・。思い出の再生に、特選。 ほかに、
珍しい人に逢ったと名は言わず （ 宮城県 鈴木 誤差 ８０歳 ）
思わせぶりだねェ。忘れたんじゃないの？
頓珍漢だけど憎めぬ老いた父 （ 富山県 多村 恵美子 ７８歳 ）
若い頃から頓珍漢・・・・・・じゃないですよね？
珍事かな おしっこ以外に 使用せり （ 北海道 寺島出来心 ６２歳 ）
ハイ、了解しました。
珍しい人に逢ったと名は言わず （ 宮城県 鈴木 誤差 ８０歳 ）
思わせぶりだねェ。忘れたんじゃないの？頓珍漢だけど憎めぬ老いた父 （ 富山県 多村 恵美子 ７８歳 ）
若い頃から頓珍漢・・・・・・じゃないですよね？珍事かな おしっこ以外に 使用せり （ 北海道 寺島出来心 ６２歳 ）
ハイ、了解しました。
蝶々のとまるこの指老いにけり 秩父市 内田 定男
何かの折に、わが身の些細な老いに気づくことがある。間近に見ることの多い指へのさらっとした深い思い。 【 宇多 喜代子 選 】
何かの折に、わが身の些細な老いに気づくことがある。間近に見ることの多い指へのさらっとした深い思い。 【 宇多 喜代子 選 】
鎌倉や石柔らかき花の寺 野田市 松沢 龍一
優しい情感のあふれた句だ。 何もかもが柔らかく感じる花時、石に注いだ目が生きている。 【 宇多 喜代子 選 】
優しい情感のあふれた句だ。 何もかもが柔らかく感じる花時、石に注いだ目が生きている。 【 宇多 喜代子 選 】
島桜さき盛りゐる岬の沖しづむ大和を知る人もなし
東京都 緒方 輝
戦艦大和は日本人が夢を託した幻の巨艦であった。敗勢歴然たる時、沖縄の守りに向かう途中、米軍機千機の攻撃を受けて徳之島沖に沈没。一首は大和への沈痛な挽歌。 【 岡野 弘彦 選 】
東京都 緒方 輝
戦艦大和は日本人が夢を託した幻の巨艦であった。敗勢歴然たる時、沖縄の守りに向かう途中、米軍機千機の攻撃を受けて徳之島沖に沈没。一首は大和への沈痛な挽歌。 【 岡野 弘彦 選 】
透けてきてラムネのビンに入る地球 小西 雅子
ひとしきり立ちのぼった炭酸の泡が引いてゆく。すると、ビンの中のガラス玉に映っているものがある。砂浜のパラソル、空をゆく白い雲、海のかなたの緑の島。そのすべてをひっくるめて地球といえたときは、さすがにうれしいだろう。
【 四季 ・ 長谷川 櫂 】
今週の特選句
擦り切れた畳表が性に合い （ 静岡県 稲葉 正雄 ７５歳 ）
擦り切れた畳表が性に合い （ 静岡県 稲葉 正雄 ７５歳 ）
ナントカと畳は・・・・・・その古さ歴史に、特選。 ほかに、
表向き 何度か死んだ 父と母 （ 東京都 城戸 和子 ８１歳 ）
御両親、不死身なんですね。
表現の下手なところに惚れちまい （ 福岡県 桂 仁徳 ５９歳 ）
よォよォ、むこうは振りたいんじゃないの？
晩酌に表の顔が溶けてゆき （ 大阪府 奥 時雄 ７３歳 ）
今日も一日、お疲れさまでした。
表向き衛星ですとならず者 （ 栃木県 吉田 やま彦 ７０歳 ）
もうさ、もう本当にね、なんのことやら。
表向き 何度か死んだ 父と母 （ 東京都 城戸 和子 ８１歳 ）
御両親、不死身なんですね。表現の下手なところに惚れちまい （ 福岡県 桂 仁徳 ５９歳 ）
よォよォ、むこうは振りたいんじゃないの？晩酌に表の顔が溶けてゆき （ 大阪府 奥 時雄 ７３歳 ）
今日も一日、お疲れさまでした。 表向き衛星ですとならず者 （ 栃木県 吉田 やま彦 ７０歳 ）
もうさ、もう本当にね、なんのことやら。
朧月（おぼろづき）憎まれ口も供養かな 行田市 松岡 博
男同士では確かにそんな悼み方をすることがある。「まったくあいつは」といった、親しい仲だからこその憎まれ口。女が男を羨ましいと思うのは、こんな時である。 【 正木 ゆう子 選 】
男同士では確かにそんな悼み方をすることがある。「まったくあいつは」といった、親しい仲だからこその憎まれ口。女が男を羨ましいと思うのは、こんな時である。 【 正木 ゆう子 選 】
ラブホテル 北枕など気にしない （ 東京都 藤 直美 ７２歳 ）
いろんな方向、向いて寝るからね。今週の特選句は、
草枕 見上げる空は 我が天下 （ 広島県 山口 初治 ７７歳 ）
いいねぇ！大きくて清々しいや。特選！
ほかに、
寝かしつけ さてどう抜くか 腕まくら （ 長野県 丸山 宣久 ７４歳 ）
んー、諦めてそのまま寝ちゃいなよ。
草枕 見上げる空は 我が天下 （ 広島県 山口 初治 ７７歳 ）
いいねぇ！大きくて清々しいや。特選！ほかに、
寝かしつけ さてどう抜くか 腕まくら （ 長野県 丸山 宣久 ７４歳 ）
んー、諦めてそのまま寝ちゃいなよ。
