目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   論客を千人容れてビヤホール    埼玉市  藤井  恵

巨大なビアホールに人が溢れ、それぞれのテーブルで口角泡を飛ばして議論に熱中している情景。 わんわんとした雰囲気を、「千人の論客」と誇張的に捉えて面白い。                   【 矢島 渚男 選 】


今週の特選句
  父逝って今年は庭の草を刈る   ( 埼玉県 小沢 誠邦  78歳 )
     草葉の陰のお父様からバトンタッチ、特選。 


ほかに、 
 
一家言あって任地は草深い   ( 栃木県 吉田やま彦 70歳 )
     それを全部キレイに刈ったら帰ってきなさい。
  
 一坪の庭にうれしい草茂る   ( 東京都 手塚 銀平  87歳 )
     お父さん喜んでないで草むしりしてよ!

 祭の夜背中に付いた草の汁     ( 大阪府 おじ丸 60歳 )
     なんかみんな、浴衣の背中青いんスけど。

 マウスなら上手に書ける草書体 ( 東京都 斉藤 光男 78歳 )
      寄席文字だとそうはいかないよ。

 靴と足袋 草履靴下 俺と奴   ( 富山県 桑原  寂 67歳 )
     みんな各々で解釈してくれぃ。

 道草を食って今では草食系   ( 埼玉県 角貝 久雄  ?歳 )
     肉食え肉。ウサギじゃねえんだから。


   友の名を見つけてうれし祭寄付    稲城市  山口 佳紀

故郷の祭に来て、寄付欄に、久しく会っていない友の名を見出した。名前を見ただけでも懐かしい。                   【 小澤 實 選 】


   でで虫の今発心の歩速かな    鶴岡市  広瀬  弘

のろのろと進む蝸牛(かたつむり)。その蝸牛にも「発心」というものがある。その時が「今」だというのだ。               【 宇多 喜代子 選 】



   面接官田植えのころのことを聞く   羽曳野市  北山史人

就職試験だろうか。質問事項もなくなって田舎の田植えのことなどを話題にしたのだろう。面接官という人物を素材に取り上げて面白い。 
                               【 矢島 渚男 選 】


09.06.28
半年以上   吹き疲れました   ―解散風   (東京・ぼへみ庵)

09.06.26
東国原知事を総裁候補に?  
        逆は勘弁してね   ―宮崎県民   (北海道・神雷)

09.06.25
見切り品   惣菜弁当の話です   ―側近   (埼玉・カラやん)

09.06.23
狭まる選択肢  
      ”天の声”が聞きたい   ―悩める首相   (山形・粘菌)

09.0620
W杯出場  
    金正雲様のお陰にした   ―北朝鮮政府    (愛知・笑庵)

09.06.11
愛読書  昔―太陽の季節   ―小泉チルドレン  (北海道・あのね)
       今―斜陽

悩みの種    鳩の”フン害”    ―麻生首相    (下町人)


今週の特選句
  灯がともり寮はカレーの匂いする  ( 石川県 岡本くにお  80歳 )
     あー腹減った。おばちゃんのカレー、特選。 


ほかに、 
 にっこりと友甦る幻灯機   ( 岡山県 小林 一馬 75歳 )
     ここにいたのかぁ・・・・・・探したぞ。
  
 枕元灯りに色気助けられ ( 埼玉県 関根 一雄  56歳 )
     いっそ消しちまったほうがよくないスか?

 爪に灯を灯しミサイル打ち上げる  ( 大阪府 森本 和子 75歳 )
     あんまり無理しなさんなよ。

 灯明のそばにひっそり給付金  ( 宮城県 渡邊 芳弘  71歳 )
      全部お線香買ってあげるからね。

 門灯で読む自治会の訃報かな   ( 千葉県 澤まさと 76歳 )
     ・・・・・・また寂しくなりますね。

 千円のテールランプの長い列   ( 東京都 吉見ひろし 61歳 )
     んー、電車の方が早くないスか?



   田を植ゑて巌(いわお)の神に一礼す   別府市  河野 靖朗

農作業の始め終りのけじめに、崇拝する何かに頭を下げる。古来、多くの農民が試みてきたことだし詩歌にも詠まれてきた。さりげない行為に祈りの気持ちがよくでている。                  【 宇多 喜代子 選 】



   天道虫みるみる指をのぼりけり   東久留米市  久保 達夫

てんとう虫に指をさし出してみたら、たちまち指を登ってきたのであろう。「みるみる」が生き生きとした表現で、自然を体験に即して捉(とら)えすぐれている。                            【 矢島 渚男 選 】


今週の特選句
  軽やかに 上る階段 良い知らせ ( 広島県 山口 初治  77歳 )
     お、ウキウキしますね。軽やかに、特選。 


ほかに、 
 階段に嫁がワックスかけたがる ( 新潟県 小林   悟  58歳 )
     拭きとっちゃえ拭きとっちゃえ。
  
 寸止めの名手が走る裏階段
   ( 千葉県 滝沢ゆき子 44歳 )
     これは、分る人だけが分かればいいです。

 ママの手が 大人の階段 登らせず ( 福岡県 平山なな子 58歳 )
     その階段、まずママが登りなさい。

 タラップを降りて二人はもう他人   ( 茨城県 泉 明羅  71歳 )
      ♪ タラップラップラップ別れのダンス ♪ 

 マンションの階段いつも寂しそう  ( 福岡県 廣永 雅彦 62歳 )
     たまには、エレベーター使うのよそうかな。

 夏ごとに マクラに振られる 四ッ谷駅(神奈川県 長谷川 彰 60歳)
     これは、分る人だけが分かればいいです。



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