目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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天台宗の開祖・最澄(伝教大師)がまつられている比叡山(大津市)の浄土院に12年間こもり、大師の世話や掃除をする「侍真(じしん)」に、延暦寺一山本行院住職の渡部光臣師(37)が就くことになり、11日、「十二年籠山行(ろうざんぎょう)」に入った。 侍真は記録が残る1699年(元禄12年)以降、117人目。戦後では7人目となる。 侍真になるには、仏の姿が見えるまで一日3000回、額と手足を床につけながら礼拝を繰り返す「好相(こうそう)行」の成就が必要とされる。 6月から好相行に入り、約2か月後に成し遂げた渡部師はこの日、半田孝淳・天台座主らとともに戒壇院に向かい、「自誓受戒」の儀式をし、釈迦如来らに、戒めを固く守り、大師に仕えることを誓った。
 


今週の特選句
 ルージュひきやがて哀しき偽看板 ( 東京都 渡辺 陽子  29歳 )
     落とせよルージュ。素っぴんの君に、特選!


ほかに、 
 
過疎の村 浪花千栄子が笑ってる ( 愛知県 伊藤 弘子 64歳 )
     時間も止まってるみたいで、ホッとするね。
  
 看板のママに群がる雑魚に稚魚 ( 福岡県 廣永 のり子  54歳 )
     またこの魚類がよく金落とすんだ。

 スナックの看板娘は元息子     ( 長野県 加藤  修 60歳 ) 
     たしかママもパパだったよね。

 看板を揃えて揉(も)める楽屋裏  ( 岡山県 小林 一馬 75歳 )
     んー、どこの世界もそうなんでしょうね。


   夢ひとつ叶(かな)へて戻れ草の絮(わた)   ふけとしこ

秋草の花は絮となり風の乗って旅立つ。この句、その草の絮に呼びかけているのだろう。しかし、それだけではなく、これから旅立つ人へのはなむけとも聞こえる。人生の新たな旅立ちにこの句を贈られたら、きっとうれしいにちがいない。                          【 四季 ・ 長谷川 櫂 】


   猫じゃらし折れば誰かと遊びたき   東京都  臼木 聡子

ああ、確かにそんな気分になるかもしれない。子供でもいい。猫でもいい。童心に帰る心の幽(かす)かな動きを言い止めて、類想がない。
                             【 正木 ゆう子 選 】


   病院の水母(くらげ)いつしか消えてゐる   芝原 良翁

ときどき通院している人なのであろう。大きな水槽に飼われていて、会うのを楽しみにしていたクラゲ。それが、いつの間にか消えてしまっていた。少し不気味な儚(はかな)さ。                   【 矢島 渚男 選 】


   ヒロシマや影が歩きたがっている     福原 悠貴

今回の投句は、圧倒的に「原爆忌」の句が多かった中での佳吟。 カタカナの「ヒロシマ」は、「ヒロシマ忌」のこと。 原爆の投下で、影だけが道路に残り、肉体は蒸発してしまったことを詠んだ。中七下五の措辞が切ない。       【 角川春樹 選 魂の一行詩(09.09.05)より 】


今週の特選句
  殿(しんがり)のテープ切る子を風が押す 
                    ( 愛知県 山口良一郎  79歳 )
     頑張ったね、寄席ならトリだよ。特選!


ほかに、 
 
出始めの8ミリ父母の若きこと  ( 兵庫県 岡田由美子 58歳 )
     わ、家宝ですね。
  
 セロテープいつも先っちょ見つからず ( 東京都 セロテープ  68歳 )
     力抜ける句ですね。先っちょって好きだな。

 酒癖の悪さテープが証明し    ( 東京都 風間 良富 81歳 ) 
     いや、声は似てるけど俺じゃないって。

 税金がテープカットのたび消える ( 大分県 栗本祐紀夫 46歳 )
     それだけの値打のあるものならねぇ・・・・・・。


09.09.20
共通点    見えない所で努力している   
                  ― イチロー・一郎     (生きた仮説)

09.09.19
秋の恒例行事    火中の栗拾い    ― 自民党    (下町人)

09.09.13
社・国    苦手だな・・・   ― 理系 鳩山     (東京・不謹慎)

09.09.10
3と7と308で対等   
      解けたら困ります   ― 連立方程式   (埼玉・モウチャン)

09.09.02
センセイ   待てども帰らず   ― 忠犬ハチ公    (静岡・ひま人)



   スコールは父の無念と思うべし  上尾市  沖  みさ

前書きが句の説明になっている例が多いので、よほどでないといただかないのだが、この句の「サイパンにて」は無視できぬと思った。かつての激戦地サイパン。作者と同じ思いを持つかたもあろう。      【 宇多 喜代子 選 】


  おしゃべりのための緑陰3平方米   名取市  田村  直

「おしゃべり」というような口語表現は俳句には向かないが、この句ではうまく生かした。「3平方米(へいべい)」という詩にはとうてい入らないような語と響きあっている。この緑陰の広さ、たしかに涼しい。     【 小澤  實 選 】


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