目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
汗牛充棟:
蔵書が非常に多いことのたとえ。転じてたくさんの書物。唐の文人・柳宗元の文が出典◆汗をかいた牛が小屋いっぱいにいるなどと読んではいけない。膨大な書物は積み上げれば家の棟木に届くほどいっぱいになる。 それを運び出せば、牛馬でも汗だくになるほどだということ。
――(10.14)読売寸評より抜粋
蔵書が非常に多いことのたとえ。転じてたくさんの書物。唐の文人・柳宗元の文が出典◆汗をかいた牛が小屋いっぱいにいるなどと読んではいけない。膨大な書物は積み上げれば家の棟木に届くほどいっぱいになる。 それを運び出せば、牛馬でも汗だくになるほどだということ。
――(10.14)読売寸評より抜粋
少年の日のごと無職赤とんぼ 愛知県 北出 風光
現在は無職。まるで少年時代のよう。赤トンボなどを見つめて。
【 矢島 渚男 選 】
現在は無職。まるで少年時代のよう。赤トンボなどを見つめて。
【 矢島 渚男 選 】
燃えあがる炎のごとく曼珠沙華一言主の社(やしろ)にせまる
奈良県 増田 福三
彼岸になると忽然と地から燃え出る異形の花。 大和の西の涯(はて、きし)の葛城山に鎮(しず)まる異形の神、葛城一言主の神の社にその花が炎々と燃え迫って咲くすさまじい光景である。 【 岡野 弘彦 選 】
奈良県 増田 福三
彼岸になると忽然と地から燃え出る異形の花。 大和の西の涯(はて、きし)の葛城山に鎮(しず)まる異形の神、葛城一言主の神の社にその花が炎々と燃え迫って咲くすさまじい光景である。 【 岡野 弘彦 選 】
今週の特選句
許してはいないとお産祝い来る ( 新潟県 田中 望 71歳 )
赤ちゃんが表に返してくれるでしょ。特選。
許してはいないとお産祝い来る ( 新潟県 田中 望 71歳 )
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ほかに、
一回の裏で決まった草野球 ( 埼玉県 牧野 一徳 73歳 )
いいねェ一日に何ゲームもできるね。
一周忌前だと位牌裏返す ( 長野県 加藤 修 60歳 )
へぇ、そりゃ誠意があってよござんすね。
裏表わかるようにとある乳首 ( 福岡県 平山なな子 58歳 )
なんて親切な乳首なんでしょ。
玉裏にやたら染みいる痒み止め ( 静岡県 稲葉 正雄 75歳 )
下らなさ過ぎるよ。載せちまったよ、もう。
一回の裏で決まった草野球 ( 埼玉県 牧野 一徳 73歳 )
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一周忌前だと位牌裏返す ( 長野県 加藤 修 60歳 )
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裏表わかるようにとある乳首 ( 福岡県 平山なな子 58歳 )
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玉裏にやたら染みいる痒み止め ( 静岡県 稲葉 正雄 75歳 )
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秋袷(あわせ)母の一生わがために 鈴木 榮(栄)子
子どものためなら黙って耐え忍ぶ。ときには鬼にもなる。人の親とはそういうものだ。子どもは何も知らないが、人生のあるとき、はっと気がつくことがある。
秋、単(ひとえ)で心もとないとき、袷を出して着る。これが秋の袷。
【 四季 ・ 長谷川 櫂 】
子どものためなら黙って耐え忍ぶ。ときには鬼にもなる。人の親とはそういうものだ。子どもは何も知らないが、人生のあるとき、はっと気がつくことがある。
秋、単(ひとえ)で心もとないとき、袷を出して着る。これが秋の袷。
【 四季 ・ 長谷川 櫂 】
蜩やみんな帰ってしまひたる 枚方市 加藤 賢
蜩(ひぐらし)が鳴き始めると夏も終わり、遠い時間に誘われる様な気持ちが募る。 夏休みの間、集まっていた人たちも帰ってしまった。 淋しさに湿りがなく、うまく表現されている。 【 宇多 喜代子 選 】
蜩(ひぐらし)が鳴き始めると夏も終わり、遠い時間に誘われる様な気持ちが募る。 夏休みの間、集まっていた人たちも帰ってしまった。 淋しさに湿りがなく、うまく表現されている。 【 宇多 喜代子 選 】
留守の間に七個の梨置き帰られしあの人この人思いめぐらす
美馬市 笠井 定子
メモを残すでもなく梨だけ置いて去っていった控えめな知人。心当たりが何人もいるのがうらやましい。作者の人徳であろう。 「帰られし」の丁寧な表現が心に残る。 【 栗木 京子 選 】
美馬市 笠井 定子
メモを残すでもなく梨だけ置いて去っていった控えめな知人。心当たりが何人もいるのがうらやましい。作者の人徳であろう。 「帰られし」の丁寧な表現が心に残る。 【 栗木 京子 選 】
死ぬときは跡を残さず聖域の本の処分を決断したり
太田市 栗原 美知雄
読書こそ生きる証とさまざまの本に接してきた。家族は必ずしもそうではない。 生前に整理しておかないと彼らが困る。断腸の思いとはこの事であろう。共感しきり。 【 小池 光 選 】
太田市 栗原 美知雄
読書こそ生きる証とさまざまの本に接してきた。家族は必ずしもそうではない。 生前に整理しておかないと彼らが困る。断腸の思いとはこの事であろう。共感しきり。 【 小池 光 選 】
束をなす封書きっぱり刻み捨つ逝きし歌友の四、五通残し
相模原市 大谷 千恵子
定期的に処分しないと手紙も溜(た)まるばかり。だが、どうしても捨てられない封書がある。歌友からの手紙であるところが印象的。短歌によって結ばれた絆の深さがわかる。 【 栗木 京子 選 】
相模原市 大谷 千恵子
定期的に処分しないと手紙も溜(た)まるばかり。だが、どうしても捨てられない封書がある。歌友からの手紙であるところが印象的。短歌によって結ばれた絆の深さがわかる。 【 栗木 京子 選 】
今週の特選句
来ていると近所にしめす孫の地図 ( 神奈川県 青木 幹 70歳 )
あった、目印! 特選お届けに来ました~!
来ていると近所にしめす孫の地図 ( 神奈川県 青木 幹 70歳 )
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ほかに、
地球儀は丸いのになぜいがみ合う ( 岡山県 松島 紀義 68歳 )
やっぱり、どっかいびつなんでしょ・・・・・・。
グーグルに洗濯物まで写ってい ( 神奈川県 長谷川 彰 60歳 )
すげぇ、ほころびまでうつってら。
旧名の銀行残る市街地図 ( 東京都 かなぶん 24歳 )
気付かなかった、口座持ってねえから。
カーナビと争う夫眠る妻 ( 長野県 どんまい子 55歳 )
奥さんと争うよりずっといいよねぇ。
目が覚めて濡れた岩手が出来ていた ( 青森県 農耕民 57歳 )
岩手の方、ごめんなさい。でも変にリアル。
地球儀は丸いのになぜいがみ合う ( 岡山県 松島 紀義 68歳 )
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グーグルに洗濯物まで写ってい ( 神奈川県 長谷川 彰 60歳 )
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旧名の銀行残る市街地図 ( 東京都 かなぶん 24歳 )
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カーナビと争う夫眠る妻 ( 長野県 どんまい子 55歳 )
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目が覚めて濡れた岩手が出来ていた ( 青森県 農耕民 57歳 )
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