目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
[253]  [254]  [255]  [256]  [257]  [258]  [259]  [260]  [261]  [262]  [263
今週の特選句
   影二つ程々の距離石畳     ( 山口県 福田  廣 61歳 )
     程々の距離ってのがいいじゃないですか。なんでもかんでも
      くっつきゃいいってもんじゃないしね。奥ゆかしく、
特選。


ほかに、
  墓石にかけても無駄だもう一本  ( 神奈川県 時久・本 59歳 )
     お供えの前借りはやめて下さい。
 
 
 原石とおだてておけばやる気出し (神奈川県 鈴木 正実 78歳)
     ホラ頑張れ原石。働け原石。サボるな原石。 
  
  つまずいた自分がかつて投げた石 ( 岐阜県 金子 秀重 63歳 )
     この先そんな石がゴロゴロしてまさぁ。

  蹴る石も道草もない通学路  ( 神奈川県 瀧澤 伸行 77歳 )
     あんまり綺麗に整備されると、味気ないね。


    桜貝たくさん落ちてゐて要らず     高柳 克弘

浜辺に桜貝が散り敷いている。それを「要らず」とは、若々しい気概のあふれる断言である。もしも作者が若者でなければ、たとえ要らなくてもわざわざ「要らず」とはいわなかっただろう。自然界の春だけでなく人生の春を謳歌(おうか)する一句。                 【 四季 ・ 長谷川 櫂 】



   流し雛誰の穢れを移したる    東京都  岩崎 美範

女児の穢(けが)れを引き受けて遠くへ運んでくれるという雛(ひな)。華やかに見えて切ない雛流しである。              【宇多 喜代子選】


  遠き日のおみくじ好きの乙女子は吾を選びしがはや位牌なる
                       東大和市  板坂 寿一

乙女子はやがて作者の妻となり、作者を残して亡くなってしまった。四句目までの明るい内容が結句に来て悲哀に転じる。おみくじを引くたびに甦(よみがえ)る思い出が切ない。                【 栗木 京子 選 】


  晩年の父むささびを飼ひならし孫のごとくに遊んでゐたり
                         筑紫野市  和田 秋生

ムササビが人に馴れるとは知らなかったが、こういうこともあるのである。神秘的なる老父とその「孫」のすがた。なんとも味わいふかい晩年だ。
                               【 小池  光 選 】


10.03.18
ワシントン条約会議  
      ドーハの悲劇はゴメン    ― 日本政府    ( 進 )

10.03.17
発足半年   政権後退した   ― 鳩山内閣   (へのかっぱ)

10.03.06
眠れぬ夜  
   普天間から一機、二機・・・   ― 鳩山首相    (下町人)

10.03.05
火種   北の国から・・・   ― 政治と金   ( 北海道・ポンチ )

10.03.04  
口頭注意  私にもしたい人がいる  ― 前原国交相  ( ゴカ坊 )


 1日 美しい笑いは、家の中の太陽である
 2日 誠実にまされる知恵なし
 3日 理想を追う者は足元に気をつけよ
 4日 知って行はざるは、知らざるに同じ
 5日 才能は孤独のうちに成り、人格は世の荒波にて成る
 6日 施して報を願はず、受けて恩を忘れず
 7日 あまり他人の同情を求めると軽蔑という景品がついてくる



    革命は地下水道に遠き春   浅井 慎平

たとえばパリ。 道路に沿って建物の並ぶ地上が都市の陽画であるなら、蜘蛛の巣のように地下水道の入り組む地下は陰画。本来は生活のための設備だが、革命運動やレジスタンスの秘密の道になった。この句「地下水道に」で切って読む。                  【 四季 ・ 長谷川 櫂 】


今週の特選句
   常備薬赤チンだけが減った頃  ( 神奈川県 片桐 勝 67歳 )
     懐かしいな・・・・・・。あの頃思い出して、特選。


ほかに、
  ゴキブリに平常心を試される  ( 神奈川県 安村 富士男 62歳 )
     ペットと思や可愛いもんでさぁ。
 
 
 常識があって勇気がないデート  ( 群馬県 森岡 堅司 78歳 )
     わかるわかる。振られるパターンだよね。 
  
  教科書の通りに生きて非常識    ( 埼玉県 岩崎 孜 63歳 )
     アラ多いんですってよ、そういうヒト。

  常緑と言ってはいるが根無し草  ( 兵庫県 小田 慶喜 53歳 )
     どっから栄養をとってんでしょ。

  「常勝が義務」と自負している不遜  ( 大阪府 半覚斉 55歳 )
     この句、考えさせられました・・・・・・。


   うすらひを踏んでゆくひと跨ぐひと   松山市  久保  栞

路上のみずたまりにうすうすと張った氷を、ぱりぱり踏んでいく人も、跨(また)いでいく人もいる。人それぞれ。 「うすらひ」は早春の季語。
                                【 小澤  實 選 】


カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
最新コメント
[12/31 越中之助]
[12/31 越中之助]
[12/10 ?]
[10/30 読売読者]
[09/06 榎丸 文弘]
最新トラックバック
バーコード
フリーエリア
ゲイ無料総合サイト
カウンター