目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
今週の特選句
影二つ程々の距離石畳 ( 山口県 福田 廣 61歳 )
程々の距離ってのがいいじゃないですか。なんでもかんでも
くっつきゃいいってもんじゃないしね。奥ゆかしく、特選。
影二つ程々の距離石畳 ( 山口県 福田 廣 61歳 )
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くっつきゃいいってもんじゃないしね。奥ゆかしく、特選。
ほかに、
墓石にかけても無駄だもう一本 ( 神奈川県 時久・本 59歳 )
お供えの前借りはやめて下さい。
原石とおだてておけばやる気出し (神奈川県 鈴木 正実 78歳)
ホラ頑張れ原石。働け原石。サボるな原石。
つまずいた自分がかつて投げた石 ( 岐阜県 金子 秀重 63歳 )
この先そんな石がゴロゴロしてまさぁ。
蹴る石も道草もない通学路 ( 神奈川県 瀧澤 伸行 77歳 )
あんまり綺麗に整備されると、味気ないね。
墓石にかけても無駄だもう一本 ( 神奈川県 時久・本 59歳 )
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原石とおだてておけばやる気出し (神奈川県 鈴木 正実 78歳)
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つまずいた自分がかつて投げた石 ( 岐阜県 金子 秀重 63歳 )
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蹴る石も道草もない通学路 ( 神奈川県 瀧澤 伸行 77歳 )
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桜貝たくさん落ちてゐて要らず 高柳 克弘
浜辺に桜貝が散り敷いている。それを「要らず」とは、若々しい気概のあふれる断言である。もしも作者が若者でなければ、たとえ要らなくてもわざわざ「要らず」とはいわなかっただろう。自然界の春だけでなく人生の春を謳歌(おうか)する一句。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 】
浜辺に桜貝が散り敷いている。それを「要らず」とは、若々しい気概のあふれる断言である。もしも作者が若者でなければ、たとえ要らなくてもわざわざ「要らず」とはいわなかっただろう。自然界の春だけでなく人生の春を謳歌(おうか)する一句。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 】
流し雛誰の穢れを移したる 東京都 岩崎 美範
女児の穢(けが)れを引き受けて遠くへ運んでくれるという雛(ひな)。華やかに見えて切ない雛流しである。 【宇多 喜代子選】
女児の穢(けが)れを引き受けて遠くへ運んでくれるという雛(ひな)。華やかに見えて切ない雛流しである。 【宇多 喜代子選】
遠き日のおみくじ好きの乙女子は吾を選びしがはや位牌なる
東大和市 板坂 寿一
乙女子はやがて作者の妻となり、作者を残して亡くなってしまった。四句目までの明るい内容が結句に来て悲哀に転じる。おみくじを引くたびに甦(よみがえ)る思い出が切ない。 【 栗木 京子 選 】
東大和市 板坂 寿一
乙女子はやがて作者の妻となり、作者を残して亡くなってしまった。四句目までの明るい内容が結句に来て悲哀に転じる。おみくじを引くたびに甦(よみがえ)る思い出が切ない。 【 栗木 京子 選 】
晩年の父むささびを飼ひならし孫のごとくに遊んでゐたり
筑紫野市 和田 秋生
ムササビが人に馴れるとは知らなかったが、こういうこともあるのである。神秘的なる老父とその「孫」のすがた。なんとも味わいふかい晩年だ。
【 小池 光 選 】
筑紫野市 和田 秋生
ムササビが人に馴れるとは知らなかったが、こういうこともあるのである。神秘的なる老父とその「孫」のすがた。なんとも味わいふかい晩年だ。
【 小池 光 選 】
10.03.18
ワシントン条約会議
ドーハの悲劇はゴメン ― 日本政府 ( 進 )
10.03.17
発足半年 政権後退した ― 鳩山内閣 (へのかっぱ)
10.03.06
眠れぬ夜
普天間から一機、二機・・・ ― 鳩山首相 (下町人)
10.03.05
火種 北の国から・・・ ― 政治と金 ( 北海道・ポンチ )
10.03.04
口頭注意 私にもしたい人がいる ― 前原国交相 ( ゴカ坊 )
ワシントン条約会議
ドーハの悲劇はゴメン ― 日本政府 ( 進 )
10.03.17
発足半年 政権後退した ― 鳩山内閣 (へのかっぱ)
10.03.06
眠れぬ夜
普天間から一機、二機・・・ ― 鳩山首相 (下町人)
10.03.05
火種 北の国から・・・ ― 政治と金 ( 北海道・ポンチ )
10.03.04
口頭注意 私にもしたい人がいる ― 前原国交相 ( ゴカ坊 )
1日 美しい笑いは、家の中の太陽である
2日 誠実にまされる知恵なし
3日 理想を追う者は足元に気をつけよ
4日 知って行はざるは、知らざるに同じ
5日 才能は孤独のうちに成り、人格は世の荒波にて成る
6日 施して報を願はず、受けて恩を忘れず
7日 あまり他人の同情を求めると軽蔑という景品がついてくる
2日 誠実にまされる知恵なし
3日 理想を追う者は足元に気をつけよ
4日 知って行はざるは、知らざるに同じ
5日 才能は孤独のうちに成り、人格は世の荒波にて成る
6日 施して報を願はず、受けて恩を忘れず
7日 あまり他人の同情を求めると軽蔑という景品がついてくる
革命は地下水道に遠き春 浅井 慎平
たとえばパリ。 道路に沿って建物の並ぶ地上が都市の陽画であるなら、蜘蛛の巣のように地下水道の入り組む地下は陰画。本来は生活のための設備だが、革命運動やレジスタンスの秘密の道になった。この句「地下水道に」で切って読む。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 】
たとえばパリ。 道路に沿って建物の並ぶ地上が都市の陽画であるなら、蜘蛛の巣のように地下水道の入り組む地下は陰画。本来は生活のための設備だが、革命運動やレジスタンスの秘密の道になった。この句「地下水道に」で切って読む。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 】
今週の特選句
常備薬赤チンだけが減った頃 ( 神奈川県 片桐 勝 67歳 )
懐かしいな・・・・・・。あの頃思い出して、特選。
常備薬赤チンだけが減った頃 ( 神奈川県 片桐 勝 67歳 )
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ほかに、
ゴキブリに平常心を試される ( 神奈川県 安村 富士男 62歳 )
ペットと思や可愛いもんでさぁ。
常識があって勇気がないデート ( 群馬県 森岡 堅司 78歳 )
わかるわかる。振られるパターンだよね。
教科書の通りに生きて非常識 ( 埼玉県 岩崎 孜 63歳 )
アラ多いんですってよ、そういうヒト。
常緑と言ってはいるが根無し草 ( 兵庫県 小田 慶喜 53歳 )
どっから栄養をとってんでしょ。
「常勝が義務」と自負している不遜 ( 大阪府 半覚斉 55歳 )
この句、考えさせられました・・・・・・。
ゴキブリに平常心を試される ( 神奈川県 安村 富士男 62歳 )
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常識があって勇気がないデート ( 群馬県 森岡 堅司 78歳 )
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教科書の通りに生きて非常識 ( 埼玉県 岩崎 孜 63歳 )
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常緑と言ってはいるが根無し草 ( 兵庫県 小田 慶喜 53歳 )
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「常勝が義務」と自負している不遜 ( 大阪府 半覚斉 55歳 )
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うすらひを踏んでゆくひと跨ぐひと 松山市 久保 栞
路上のみずたまりにうすうすと張った氷を、ぱりぱり踏んでいく人も、跨(また)いでいく人もいる。人それぞれ。 「うすらひ」は早春の季語。
【 小澤 實 選 】
路上のみずたまりにうすうすと張った氷を、ぱりぱり踏んでいく人も、跨(また)いでいく人もいる。人それぞれ。 「うすらひ」は早春の季語。
【 小澤 實 選 】