目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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今週の特選句
   夏祭 男がらしくなる太鼓        ( 栃木県 お茂 58歳 )
     嫌な事ぁ忘れて夏だ祭りだ! ドンドン特選!


ほかに、
  太鼓判押す医者の目に力なく  ( 大阪府 高久 芳樹 48歳 )
     カラ元気の医者に代わってもらいなよ。

  跡形もなし仲人の太鼓判      ( 新潟県 田中  望 72歳)
     もともと捺(お)してねぇから。  
   
  家で妻 会社じゃ課長の太鼓持ち (岡山県 松島 紀義 69歳 )
     課長ってのがスケール小さくていいねェ。
   
  巻尺が通ると凹む太鼓腹     ( 東京都 中田 克昭 67歳 )
     凹むだけまだいい。俺なんか、凹まない。


   梅の実のかほりのやうな別れかな   西尾市  小笠原 玲子

梅の実はじつに良い香りがする。甘さを秘めて清々しく、漬ければ何年でも保存できる強さも備えた香り。そんな別れはきっと人生の宝。
                               【 正木 ゆう子 選 】


今週の特選句
   アンパンが好きな男に油断する ( 岡山県 工藤 千代子 61歳 )
     それがアイツの手なんだぜ・・・・・・チッ、特選!


ほかに、
  思いきり鳴いて死んでる油蝉   ( 福岡県 和田 次郎 68歳 )
     思い残す事無し! かな。見習わなきゃ・・・・・・。

  病む妻が気づかう油煮立つ音  ( 神奈川県 関野 まき 88歳 )
     お父さん、火使わないものにしましょ、ね? 
  
  油虫電車に入る恐ろしさ      (大阪府 山本 英毅 67歳 )
     これ怖えー。飛んだら、なお怖えー。
   
  我が陰に母入れて行く油照り  ( 岐阜県 加川 嬉泉 71歳 )
     水分補給して、お気をつけて。


  指先で顔をあちこち押してみる確かに中に骸骨がある
                          仙台市  岩間 啓二

思わず、わたしも同じことをしてみた。 同じことをさせるのは歌の力である。
わたしにも確かに骸骨があるらしい。 それがどうしたというなかれ。 オソロシイではないか。                        【 小池  光 選 】


  化粧する見目(みめ)よき若きをみなゐて退屈させぬ都の電車
                           埼玉県  小林 道子

社内で化粧をする人を批判する歌はよくあるが、作者は見とれている。
美女が手際よく化粧している姿は、たしかに見応えがあるかもしれない。
「都の電車」も楽しい。                 【 栗木 京子 選 】


今週の特選句
   昼の月見つけてフライ捕り損ね  ( 大阪府 奥  時雄 74歳 )
     お~い、月は夜見ろー。ドンマイ、特選!


ほかに、
  授業中エースで四番昼寝中    ( 長野県 加藤  修 61歳 )
     いや君は起きなさいっての。

  昼休み弁当持たぬ子が独り    ( 東京都 宮澤 正幸 80歳 )
     これ、切ないなぁ・・・・・・。  
 
  口紅を変えてみただけ昼下がり  (新潟県 田中  望 72歳 )
     なにを企んでるんです・・・・・・?
   
  水風呂で火照りをさます昼下がり ( 神奈川県 ゆきりん 35歳 )
     ・・・・・・奥さん、さめましたか・・・・・・?


  大空を飛びたき扇風機もあらむ   松山市  久保  栞

深読みするまでもなく、想像の翼を思い切り広げた句。確かに、ヘリコプターも飛べるのだから、扇風機だって飛べるはず。      【 正木 ゆう子 選 】



  草倒すことなく蛇のすすみけり   東京都  望月 清彦

蛇は草と草の間を巧みに抜け進んでいく。 草を倒すことはいっさいない。  蛇の生態を小気味よく描く。歩くと草を倒さざるをえない人との対比も意識されていよう。                       【 小澤  實 選 】



  いつの間に夏蝶いつの間に消える   神戸市  西塚 洋子

夏蝶が身にまつわりつく。消えたり現れたりしながら離れない。「いつの間に」には、ついこの間までは春だったのに、という思いもあってのことであろう。 
                              【 宇多 喜代子 選 】


  沖縄より帰る機上に見まもりぬ本土の楯となりし島々   
                          松本市  衣川 朝子

沖縄の戦跡をたずねて帰路の思い。沖縄本島とその周辺の島々、さらに鹿児島まで「道の島」が点在する。「大和」の沈んだのもそのあたり。下の句の思いは深い。                       【 岡野 弘彦 選 】 


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