目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
かたまつて遊ぶ子のゐるさくらかな 米子市 杉原 徹勇
桜のころ、子がかたまって遊んでいる、なんと和やかで懐かしい風景だろう。どこにでもあったこんな風景が、いま、とても貴重なものに思われる。
【宇多 喜代子 選】
桜のころ、子がかたまって遊んでいる、なんと和やかで懐かしい風景だろう。どこにでもあったこんな風景が、いま、とても貴重なものに思われる。
【宇多 喜代子 選】
芋を植う強き余震にもろ手着き 笠間市 沢崎だるま
今できる、そして今すべき間違いなく一番大切な仕事として、揺れ止まぬ大地に食べ物を植える。立っていられないときはもろ手を着く。なんと強い姿勢だろうか。 【 正木 ゆう子 選 】
今できる、そして今すべき間違いなく一番大切な仕事として、揺れ止まぬ大地に食べ物を植える。立っていられないときはもろ手を着く。なんと強い姿勢だろうか。 【 正木 ゆう子 選 】
暖かやわれにも卵産めさうな 熊本県 岡辺 初代
こんなに暖かな日には自分にも卵が産めそうな気持ちになってくるという愉快な作品。そう、人間だって、みんな卵から生まれてくるのですから。
【 矢島 渚男 選 】
こんなに暖かな日には自分にも卵が産めそうな気持ちになってくるという愉快な作品。そう、人間だって、みんな卵から生まれてくるのですから。
【 矢島 渚男 選 】
「画面からは伝わらぬ臭い」炊出しから戻りし息子がぽつりと話す
山形市 金山 利子
これもまた被災地に足を踏み入れて初めて身に沁む実感。災害から2ヶ月ようやくこうした身についた思いが周辺の人の作品に現れてくるようになった。
【 岡野 弘彦 選 】
山形市 金山 利子
これもまた被災地に足を踏み入れて初めて身に沁む実感。災害から2ヶ月ようやくこうした身についた思いが周辺の人の作品に現れてくるようになった。
【 岡野 弘彦 選 】
今週の特選句
無理難題互いをなげく絵馬と絵馬 ( 大分県 USA市民 56歳 )
選者がかわりますように? オイ! 特選。
ほかに、
茶断ちした理由(ワケ)を母から聞きそびれ
( 神奈川県 木村 義彦 75歳 )
いや、聞かぬが花でしょ。
願書書く度毎替る長所かな ( 長野県 マー助 73歳 )
長所があり過ぎて書ききれないんだね。
「お願い」を抜いて指図をする女房 ( 三重県 大久保隆紀 70歳 )
いろんな言葉抜きますよね、あの人達。
孫のお願いきいて娘に叱られる ( 神奈川県 片桐 勝 68歳 )
自分だってきいてもらってたクセにねぇ。
無理難題互いをなげく絵馬と絵馬 ( 大分県 USA市民 56歳 )
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ほかに、
茶断ちした理由(ワケ)を母から聞きそびれ
( 神奈川県 木村 義彦 75歳 )
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願書書く度毎替る長所かな ( 長野県 マー助 73歳 )
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「お願い」を抜いて指図をする女房 ( 三重県 大久保隆紀 70歳 )
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孫のお願いきいて娘に叱られる ( 神奈川県 片桐 勝 68歳 )
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誰にでも広き空ある桜かな 流山市 斉藤 栄子
青くて広い空。 桜が空いっぱいに枝をひろげる。 この空への祈りや希望を「誰にでも」に託している。ただの風景のように見える句が、深い思念を黙って伝えているようだ。 【宇多 喜代子 選】
青くて広い空。 桜が空いっぱいに枝をひろげる。 この空への祈りや希望を「誰にでも」に託している。ただの風景のように見える句が、深い思念を黙って伝えているようだ。 【宇多 喜代子 選】
まぎれなく魔群過ぎ行く落花かな 稲城市 山口 佳紀
今年の桜の句は、みなどこか陰影が深い。 掲出句は、散り行く花の中に魔物の群れの幻を見ている。 【 小澤 實 選 】
今年の桜の句は、みなどこか陰影が深い。 掲出句は、散り行く花の中に魔物の群れの幻を見ている。 【 小澤 實 選 】
綺羅綺羅と御飯の匂ひ春の風 松戸市 吉田 正男
炊き立てのごはんの匂いを「綺羅綺羅(きらきら)と」と表現している。匂いを視覚的に捉えているのが秀抜。 ちかちかと輝くごはん粒も見えてくる。 窓を開け放しての朝食か。 【 小澤 實 選 】
炊き立てのごはんの匂いを「綺羅綺羅(きらきら)と」と表現している。匂いを視覚的に捉えているのが秀抜。 ちかちかと輝くごはん粒も見えてくる。 窓を開け放しての朝食か。 【 小澤 實 選 】
美しき日本の色豆ご飯 勝井 吉雄 (かつい よしお)
白い卯(う)の花と若葉、新緑と流れ雲。白と緑は初夏らしい色の取り合わせである。平安朝の衣装にも白の生地に緑の裏地を重ねる卯の花衣というものがあった。それにならったというわけでもないが、豆ご飯の色合いもなぜかそれと同じ。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】
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生のグリンピースを最初から一緒に炊き込んで、豆にしわが入ってこそ、この味と香り!色がきれいだからと、あとから豆を加える人もいるけれど、私は絶対にしません。だって、ちっともおいしくないんだもん ( 小林カツ代 談 )
【材料】
米・・・・・カップ 2
グリンピース・・・カップ 1
昆布・・・10~15cm
塩・・・・・小さじ 1/2強
酒・・・・・大さじ 2
私の料理の先生?小林カツ代の「豆ご飯の作り方」です ( 「かきご飯」も、牡蛎(かき)を最初から炊き込むようアドバイスしています ) 。
病に倒れてからの近況が聞かれません・・・、お元気でいてください。
白い卯(う)の花と若葉、新緑と流れ雲。白と緑は初夏らしい色の取り合わせである。平安朝の衣装にも白の生地に緑の裏地を重ねる卯の花衣というものがあった。それにならったというわけでもないが、豆ご飯の色合いもなぜかそれと同じ。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】
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生のグリンピースを最初から一緒に炊き込んで、豆にしわが入ってこそ、この味と香り!色がきれいだからと、あとから豆を加える人もいるけれど、私は絶対にしません。だって、ちっともおいしくないんだもん ( 小林カツ代 談 )
【材料】
米・・・・・カップ 2
グリンピース・・・カップ 1
昆布・・・10~15cm
塩・・・・・小さじ 1/2強
酒・・・・・大さじ 2
私の料理の先生?小林カツ代の「豆ご飯の作り方」です ( 「かきご飯」も、牡蛎(かき)を最初から炊き込むようアドバイスしています ) 。
病に倒れてからの近況が聞かれません・・・、お元気でいてください。
しらかみに大き楕円を描きし子は楕円に入りてひとり遊びす
河野 裕子 (かわの ゆうこ)
子どもには子どもにしかわからない世界がある。大人がそれを見るとき、不思議に思ったり、ときには恐れを感じたりする。これもそんな情景だろう。楕円の中で遊ぶ子ども。いったい何が見えているのか。見えない誰かと遊んでいるのか。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】
河野 裕子 (かわの ゆうこ)
子どもには子どもにしかわからない世界がある。大人がそれを見るとき、不思議に思ったり、ときには恐れを感じたりする。これもそんな情景だろう。楕円の中で遊ぶ子ども。いったい何が見えているのか。見えない誰かと遊んでいるのか。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】