目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
よく笑う少女らに似てコスモスは小さき風に明るくゆるる
京都市 末広 正己
何の気取りもない素直そのものの歌だが、さっき止まったローカル線の駅の車窓にゆらぐコスモスの花の印象が、この通りだった。下校時の女学生の明るい姿も。 【 岡野 弘彦 選 】
京都市 末広 正己
何の気取りもない素直そのものの歌だが、さっき止まったローカル線の駅の車窓にゆらぐコスモスの花の印象が、この通りだった。下校時の女学生の明るい姿も。 【 岡野 弘彦 選 】
今週の特選句
答えずにゆるりフォークに巻くパスタ ( 新潟県 田中 望 73歳 )
・・・・・・ん? ん!・・・・・・じゃあ・・・・・・・・・・・・・・・特選。
ほかに、
こんなもの食っているからダメになる ( 奈良県 中村 幸子 65歳 )
んな事言う割には残さず食うんだね。
バブル期に買ったパスタの製麵機 ( 岡山県 石破 洋二 42歳 )
だからさ、絶対使わないって言ったじゃん。
暇だからフォークにマカロニ全部刺す ( 山口県 村上 邦子 63歳 )
・・・・・・、記入ミス<ゴメン>
答えずにゆるりフォークに巻くパスタ ( 新潟県 田中 望 73歳 )

ほかに、
こんなもの食っているからダメになる ( 奈良県 中村 幸子 65歳 )

バブル期に買ったパスタの製麵機 ( 岡山県 石破 洋二 42歳 )

暇だからフォークにマカロニ全部刺す ( 山口県 村上 邦子 63歳 )

若いオスのカエルは近頃、将来に不安を覚えていた。
気晴らしにでもなればと、占い師を訪ねた。
「僕の将来を占ってください」
占い師はカエルの前で水晶玉に手をかざし、おもむろに語り始めた。
「見えます、運命の人があなたの目の前に現れるでしょう」
「どんな人です?」
「可愛い女子高校生です。
あなたのすべてが知りたい、と目を輝かせています」
「ぼくは何をしているんです?」
「身も心も捧げて横たわっています」
「いつ、どこで会えるんです?」
「生物の時間に、理科室で」
【 ’11.11.03 週刊新潮 】
気晴らしにでもなればと、占い師を訪ねた。
「僕の将来を占ってください」
占い師はカエルの前で水晶玉に手をかざし、おもむろに語り始めた。
「見えます、運命の人があなたの目の前に現れるでしょう」
「どんな人です?」
「可愛い女子高校生です。
あなたのすべてが知りたい、と目を輝かせています」
「ぼくは何をしているんです?」
「身も心も捧げて横たわっています」
「いつ、どこで会えるんです?」
「生物の時間に、理科室で」
【 ’11.11.03 週刊新潮 】
曼珠沙華全き空と巡り合ふ 足利市 長 芳男
日野草城の「栗飯のまつたき栗にめぐりあふ」が下敷きにあろうか。言い換えだとしても、本歌に迫る出来だと思うが、どうだろうか。 【 正木 ゆう子 選 】
日野草城の「栗飯のまつたき栗にめぐりあふ」が下敷きにあろうか。言い換えだとしても、本歌に迫る出来だと思うが、どうだろうか。 【 正木 ゆう子 選 】
秋風や手を振る母を置いてきし 枚方市 船橋 充子
老人施設だろうか。手を振って見送ってくれてはいるが、共に暮せないことが娘にはやはり切ないのだ。長寿の時代、同じ思いをしている人は多いだろう
【 正木 ゆう子 選 】
老人施設だろうか。手を振って見送ってくれてはいるが、共に暮せないことが娘にはやはり切ないのだ。長寿の時代、同じ思いをしている人は多いだろう
【 正木 ゆう子 選 】
刃を入るる隙(すき)なく林檎(りんご)紅潮す
野沢 節子 (のざわ せつこ)
真っ赤に熟れたリンゴ。 さて皮をむくのに、どこからナイフを入れたものか、一瞬戸惑ってしまったのだ。 艶(つや)やかな紅の肌を傷つけるのが惜しくて。 終戦5年目の秋の句。それを思い合わせれば、一個のリンゴ、いよいよまぶしい。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】
野沢 節子 (のざわ せつこ)
真っ赤に熟れたリンゴ。 さて皮をむくのに、どこからナイフを入れたものか、一瞬戸惑ってしまったのだ。 艶(つや)やかな紅の肌を傷つけるのが惜しくて。 終戦5年目の秋の句。それを思い合わせれば、一個のリンゴ、いよいよまぶしい。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】
【 宇多 喜代子 選 】
曼珠沙華一本だけの曼珠沙華 武蔵野市 藤巻 治郎
曼珠沙華一本だけの曼珠沙華 武蔵野市 藤巻 治郎
今週の特選句
プレゼント小さな罠を包み込む ( 岐阜県 金子 秀重 60歳 )
怖え~・・・・・・。 くわばらくわばら、特選。
ほかに、
包装紙開け方見たら恋は冷め ( 茨城県 聖一 61歳 )
意外とそういうので冷めるんですよね。
子が作る具の出た餃子褒めるパパ ( 山形県 斉藤 トヨ 64歳 )
焼きゃあ同じ、上手い旨い。
長生きの罰か香典また包む ( 三重県 栗田 濤 72歳 )
罰じゃありませんよ。特典・・・・・・かな?
プレゼント小さな罠を包み込む ( 岐阜県 金子 秀重 60歳 )

ほかに、
包装紙開け方見たら恋は冷め ( 茨城県 聖一 61歳 )

子が作る具の出た餃子褒めるパパ ( 山形県 斉藤 トヨ 64歳 )

長生きの罰か香典また包む ( 三重県 栗田 濤 72歳 )

百歳の顔を見にゆく秋の坂 千葉市 小林 昭
この百歳は親御さんだろう。折々顔を見るだけで安心する。四周爽やかな秋だが、やはり坂は疲れる。 【 宇多 喜代子 選 】
この百歳は親御さんだろう。折々顔を見るだけで安心する。四周爽やかな秋だが、やはり坂は疲れる。 【 宇多 喜代子 選 】
月見草誰も待たずに開きけり さいたま市 仙波 法明
そもそも花が誰かを待って開くという発想が新鮮。しかし月見草は待たない、というのだ。確かに月見草の時の流れは繊細この上なくて、誰も関与できそうにない。 【 正木 ゆう子 選 】
そもそも花が誰かを待って開くという発想が新鮮。しかし月見草は待たない、というのだ。確かに月見草の時の流れは繊細この上なくて、誰も関与できそうにない。 【 正木 ゆう子 選 】