目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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今週の特選句
   アルバムの昔が叱る離婚沙汰  ( 神奈川県 関野 まき 90歳 )  
     時々、振り返らなきゃ。 セピア色の、特選。

ほかに、
  取り敢えずただ取り敢えずファイルする ( 大阪府 襦袢愚 60歳 )
     うん、とりあえずね。百冊目だけどね。

  旧式の帳簿とファイルがセキュリティ  ( 東京都 長島ター坊 69歳 )
     でも意外と有効かも、それ。
 
  相続のファイルを閉じてやっと泣く  ( 東京都 丹羽 洋子 60歳 )
     さ、思いっきり。

 


  肉体よりおのづと出づる短い声ピアノの音の奥に聴きあつ
                   横山 未来子 ( よこやま みきこ )

亡きピアニスト、グレン・グールド。古いレコードを聞いていると曲の向こうからうめくような声が聞こえる。 ため息のようでもあれば、あえぎのようでもある。雑音にはちがいないが懐かしくもある。この歌の作者もそんな思いだろうか。
                 【 '12.5.30 四季 ・ 長谷川  櫂 選 】

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後の「聴きあつ」の部分は、どのように解釈すればよいのか分かりません。
櫂(かい)さん、教えてください・・・。


「よみうり時事川柳」の投句者でつくる「時事川柳研究会」主催の第29回愛好者大会が27日、選者の長井好弘編集長も出席し、都内のホテルで開かれた。 参加者の互選の結果、最優秀作品に、
千葉県市原市の野々宮光昌さん(68)の「有罪をこえる無罪の罪作り」が選ばれた。野々宮さんの最優秀は2年連続。2位には東京都八王子市の前沢孝侑さん(75)の「片付かぬ瓦礫(がれき)に混ざるエゴイズム」、3位には横浜市の二宮茂男さん(75)の「原子の火消えてウチワで原始の火」が選ばれ、それぞれに読売新聞東京本社からカップが贈られた。
             【 '12.5.29 読売新聞 ・ 「気流」欄より抜粋 】



   蝦蟇(がま)早く出でよ日食近づけり   四街道市  須崎 輝男

季節ごとに庭に生き物が現れるのは楽しいもの。 蝦蟇はことに趣がある。 
共に日食を見ようというわけでもないだろうが、日食との取り合わせが、思いがけない面白さ。                     【 正木 ゆう子 選 】



   毛を刈られ羊暫(しばら)く人嫌い   松山市  松友 道子

剪毛は春の季語。あまりみる機会がなく、ましてこんな場面の描写は貴重である。暫(しばら)くたったらウラミを忘れるところが、微笑ましい。
                               【 正木 ゆう子 選 】



      ・
      ・
お別れしたくありません
      ・
      ・
ずっと、一緒に居たいです
      ・
      ・
でも、ゆっくり、休ませてあげたいとも思います
      ・
      ・

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みのさん(みの もんた)の、亡くなった奥様を送るときの言葉です。
想い出をたどりながら、途切れとぎれに語る姿に感動しました。。



今週の特選句
   筒抜けの長屋住まいが嫌で好き   ( 青森県 尻尾之先 59歳 )  
     めんどくせえけど、ありがてえ。 特選。

ほかに、
  母からの荷物にさがす茶封筒   ( 大阪府 渡辺 たかき 52歳 )
     あった!中身は・・・・・・小言の手紙かよ。

  筒抜けも計算づくの嫁姑         ( 北海道 しげさん  74歳 )
     怖えー、なんつーか・・・・・・怖えー。
 
  万華鏡一番キレイを子は探し    ( 東京都 渡辺 靖子 32歳 )
     クルクル変わっちゃう、不思議だね。

 


   柴又や草団子こそかなしけれ   松戸市  和田  俊

寅さん映画でお馴染みの柴又帝釈天。茶店で名物の草団子を食べながら 「かなしけれ」と詠嘆する。悲しいのか、愛しいのか、漢字では書けない。青春の思い出があるのだろうか。寅さんへの愛惜の情か。 「こそ」が効いている。                           【 矢島 渚男 選 】


   手づかみのカステラ旨し春の空   仙台市  石川 初子

そうだ、カステラを買って空の下で食べよう!と思い立つ人が出現しそうに美味しそうな句。お行儀はこのさい不問ということにして。 【 正木 ゆう子 選 】



  あと一つあともうひとつ待ってみる母へとかける呼び出しの音
                          船橋市  田中 澄子

よっこらしょと腰をあげたところかもしれない、 洗濯をしていて音が聞こえないのかもしれない・・・ 母の今の様子を想像しながら待つ感じが、 とてもよく 伝わってくる。                        【 俵  万智 選 】


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