目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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今週の特選句
   たかが恋鉛筆削りまだ削る ( 神奈川県 キタノ・プーキチ 53歳 )  
     もう百本も削ってるよ。せめてほら、特選。

ほかに、
  削除キー押せぬ鬼籍の住所録  ( 大阪府 中野 澄男 72歳 )
     いいじゃないですか、残しておきましょう。

  小遣いを削られ定期代で呑む  ( 北海道 にくじ垂れ郎 63歳 )
     で、どーすんの。歩いて通うの?

  削る間は夢と希望のスクラッチ   ( 広島県 長本 政明 68歳 )
     大概はすぐ破れるんだけどね。


  削り節土産に買ってふと困る ( 福岡県 香椎のはんざき 69歳 )
     なんとなく載せちゃったよ。


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  ■
募集お題 「 アメリカ 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは9月5日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   生還後余生をひさぐ終戦日   伊東市  勝野 草羊

戦場から辛うじて帰還した後は 「余生」 だと感じている作者。そして何とか生き延びてきた。 「ひさぐ」 が痛切。 敗戦の日がまた来る。
                               【 矢島 渚男 選 】 

   【注】ひさぐ ( ① 塞ぐ~ふさぐ。閉じる ② 拉ぐ~押されてつぶれる )


   十歳の記憶の果ての敗戦忌   鶴岡市  広瀬  弘

今週の投句に 「八月や六日九日十五日」 が2通あった。すでに先行句がある句。だが このいずれの日も、当時十歳であった世代には切実である。
選をしつつ瞑目する。                  【 宇多 喜代子 選 】


   沐浴をして神となる村歌舞伎   市川市  杉森 日出夫

村歌舞伎で神様の役を演じることになった。 沐浴で身を清めて役に臨む。むかしからこうしてこの役を継承してきたのだろう。   【 宇多 喜代子 選 】


   夕焼をてんでに戻る変声期   土浦市  山本勝成

家にいて表を通る声を聞いている。小学生は小学生の声。中学生は中学生の声。 変声期という人生の一時期を労(いたわ)る気持が感じられる。 
         ( 労 = ①いたわる ②ねぎらう )  【 正木 ゆう子 選 】


今週の特選句
   孫五人資産の欄に記入する   ( 福井県 清水 せき子 67歳 )  
     こりゃ何より宝物ですね。 特選。

ほかに、
  ウイットに富むと下ネタばかり言い  ( 岐阜県 桑原  寂 71歳 )
     下ネタとウイットはイコールじゃないから。。

  「お富さん」歌って祖父の上機嫌  ( 神奈川・北村 純一 67歳 )
     さ、そろそろお茶漬けで締めましょ。

  富士額だが惜しいなあ五頭身   ( 兵庫県 小田 慶喜 56歳 )
     惜しいなぁ、出っ尻鳩胸なんだけどなぁ。


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  ■
募集お題 「 運動会 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは8月29日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


 感動詰まった定通制の陸上
       高校教諭  坂倉 一光 49 (三重県松阪市)

東京・国立競技場で、8月13日から3日間、定時制や通信制の高校に在籍する生徒たちの全国陸上競技大会が開かれた。勤めている県立高校の通信制の生徒も出場し、引率した。
定時制、通信制の高校には、日中は働いている生徒も多く、少ない練習時間をやりくりしている。 それでもトップ選手の実力は高い。 競技に臨む選手たちの表情も生き生きとしていた。
大会後、生徒たちは「自己ベストは出せたけど、もう一回跳んでみたい」、「トップに立った瞬間は気持ち良く走れた」などと話していた。 「色々な人と、いっぱい話ができて良い経験になった」と交流を深めた生徒もいた。
選手の数だけ感動がある大会なのだと感じた。
  ―――8月21日付の読売新聞の「気流」欄に掲載された一文です。

今年も10月14日(日)、東京マスターズ陸上競技選手権大会が東京 ・ 国立競技場で開かれます。今年は、第30回の記念大会だそうです。
20代後半から100歳を越える老若男女が日ごろの成果を競う姿は圧巻です。時には、ほほえましい場面を目にすることがあるかもしれません。
時間があったら、足を運んでみてください。 私? 出てはいません。 


   球児らは期待背負いて行進す蝉は鳴いたか学徒出陣
                        盛岡市  村木 タミ

青春の情熱を燃やす高校球児たち。入場行進する姿に、昭和18年の 出陣学徒壮行会の記憶が重なる。 第四句を境にして明と暗の反転する一首の構図が印象に残る。               【 栗木 京子 選 】

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。  。


   一滴の滴り山を一新す   山形市  伊藤 啓泉

ぽたぽたと岩や苔を伝って落ちる雫。この小さな「滴り」が、大きな山を一新させるほどに感じられる。小から大への大胆な転換がおもしろい。
                             【 宇多 喜代子 選 】


   たまさかの風に息する大暑かな   新潟市  島田 葉子

本当に息が苦しくなるほどの暑さ。 風が吹くとき意外は息をしないわけではないが、こんなふうに誇張して言えば、少し涼しくなる。【 正木 ゆう子 選 】


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