目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   勉強がいちばん嫌い秋高し   西条市  平井 辰夫

「勉強が嫌い」はよく聞くが、「いちばん嫌い」なのである。さてさて困ったものだが、「秋高し」の折も折、マ、いいか。         【 宇多 喜代子 選 】


  台所にみえかくれするゴキブリよ元気でな俺明日引っ越す
                          山口県  末広 正己

ゴキブリへの挨拶の歌。 めずらしい。 われは去り、きみらっは残る。 思えば長いつきあいであった。 達者でいろよ。次に来る人らと仲良くしろよ。みんなともだち。                           【 小池  光 選 】


今週の特選句
   アメリカのアポロにアトム重ねた日 ( 鹿児島県 コタツ猫 52歳 )  
     科学はこれからどこにいくんでしょ。 特選。

ほかに、
  アメリカも日本も俺も金が無い   ( 山口県 松谷 國彦 75歳 )
     あっ、俺もまぜてまぜて。

  でっけえな何くってんだアメリカ人   ( 栃木県 小宅  力 54歳 )
     見上げたもんだよアメリカ人。

  溜飲を下げた空手と16文        ( 兵庫県 たむ平 56歳 )
     これも時代でござんすねぇ。


  アメリカの映画に学ぶキスシーン  ( 東京都 斉藤 光雄 81歳 )
     うん、学んだ学んだ。生かせてないけど。


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  ■
募集お題 「 ヒーロー 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは10月17日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   新宿ははるかなる墓碑鳥渡る   福永 耕二

新宿駅西口の高層ビル群は、夕暮れになると黒く染まり、巨大な墓に見える。都会の墓碑である。墓碑のあいだを渡り鳥が飛んでいく。句に遠近法があり、ビルの奥に鳥が飛んで、消えていく。西口一体は、私が学生のころはススキの穂がなびく野原であって、渡り鳥が飛んでいった。唐十郎が「新宿見たけりゃいま見て置きゃれ、じきに新宿原になる」といってテント芝居を興行したころを思い出した。      『踏歌』(昭和55年・東京美術)
     【 '12.10.18 週刊新潮 新々句歌歳時記 嵐山 光三郎 】


大阪・吹田市に、体重と家賃が連動するシェアハウスが登場した。対象は瘦せたい女性で、入居時の賃料は体重1㌔当たり1000円で計算、3ヶ月ごとに測定し家賃が変わる。たださすがに限度もあって月4万~6万円の範囲内。他に運営費2万円もかかるが、トレーニング器具は完備だし、お菓子食べ放題の甘い罠も。
           【 B級重大ニュース ・ 週刊新潮 ’12.10.18号 】



   ひとり消えまたひとり消え風の盆   仙台市  上郡 長彦

尺八や胡弓の物悲しい調べにのって踊られる富山県八尾の風の盆。夜更けの町流しのしめやかな情景を見事に切り取っている。【 矢島 渚男 選 】


  浦上の空いっぱいに鰯雲   諫早市  麻生 勝行

「浦上」は長崎の北部。 爆心地がある地区である。 おのずと、キノコ雲が連想されるが、いま頭上に広がるのは「鰯雲(いわしぐも)」。「いっぱいに」に思いがこもる。                      【 宇多 喜代子 選 】


   平然と路上駐輪する人等その人達も政治を謗(そし)る
                        東京都  小松 武治

政局を批判するのは悪いことではないが、声高にものを言う人に限って身近なルールを守らなかったりする。 路上に自転車をとめるのは危険。 まず、自分の足元を見よう。                   【 栗木 京子 選 】


   禁欲のヨハネへ桃の産毛かな   石山 秀太郎

「禁欲のヨハネ」とは、イエス・キリストに洗礼を施した預言者。「桃の産毛」とは、エロスの象徴である。この句の場合、ヨハネの首を所望したサロメを描いた作品。         【 角川 春樹 選 魂の一行詩 (12.10.06) 】


今週の特選句
   走る児を眼で録画する老夫婦 ( 神奈川県 多摩不羅男 57歳 )  
     いつでも再生可能なんですね。 特選。

ほかに、
  ママを見ず前見て走れ一年生  ( 岐阜県 金子 秀重 61歳 )
     ママ、ママって・・・・・・パパに似たのかねェ。

  亀の子は亀と分かった徒競走     ( 神奈川県 唯夕 64歳 )
     やっと分かったか。

  うちの子がなんでビリかとモンスター ( 埼玉県 原田 大吉 75歳 )
     遅かったからですよ。


  追い越すなそいつは課長のお坊っちゃま 
                     ( 愛知県 近藤 幸大 73歳 )
     それが世間というものよ。


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  ■
募集お題 「 きのこ 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは10月10日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
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    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


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