目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   初蝶の機嫌の高み低みかな   越谷市  小林 ゆきお

蝶がひらひらと飛ぶ様子を「機嫌の高み低み」と表現して、初蝶に出会ったときの躍動する作者の気分を盛り込んだ句。     【 宇多 喜代子 選 】


   歩きつつ泣くのはおよし冬の蜂   生駒市 山村  修

人間に言っているとも取れるが、哀れな蜂に呼びかけていると解釈したほうが面白い。冬の蜂が歩きながら泣くとは、それだけで詩。  【 正木 ゆう子 選 】


  白髪をお下げに編みて臥す母の枕辺の柚子淡く匂へり
                      伊勢崎市  川野 忠夫

髪が乱れないようお下げにして臥している母。 少女のような清らかさが胸を打つ。下句に香りを配したところも周到である。     【 栗木 京子 選 】



13.03.31
禁じ手   刑務所ダイエット   ― 善良市民   (山形・世照)

「横ずれ断層」   ジシンはある   ― 東大地震研   (テイちゃん)

13.03.30
新ジグソーパズル   衆院区割り   ― ゲーム会社   (新潟・旭)


13.03.22
全柔連幹部続投   「マテッ!」   ― 柔道ファン   (猫じゃらし)


13.03.16

食堂にて   定食!   元派遣社員   (ひろ介)


13.03.15
10円玉で車両交換   高くついた   ― JR東海   (つと無)


13.03.04
改名   政党ひとり   ― 国民新党   (ひろ介)

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3月のUSO放送月間賞は、北海道、無職 大田尚平さん(77) の
「サクラサク」に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
                          ( ’13.04.03 朝刊 )
  「サクラサク」  待っていた ― 合格者
           待ってくれ ― 花見客    (北海道・後期高齢者)

    <個人的には「新ジクソーパズル」がダントツに好きでしたが・・・>



今週の特選句
   ミルク飴舐め老残に目をつむり  ( 大阪府 國米 純忠 84歳 )  
     少ォし苦い飴でしょうか・・・・・・特選。

ほかに、
  牛乳瓶コトリ孤独を救われる   ( 岐阜県 纐纈 具幸 60歳 )
     牛乳屋さん、おはよう。今朝もありがとう。

  おっぱいが煙草臭くて泣く赤子 ( 神奈川県 多摩 不羅男 57歳 )
     何を言っとるんだアンタ。

  粉ミルク溶かす男の浪花節     ( 青森県 濱山 哲也 61歳 )
     逃げた女房に未練はないが・・・・・・チクショー!


  死ぬまでに母乳を直接飲んでみたい( 埼玉県 飯嶌 直樹 46歳 )
     いいかげんにしなさい。 


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  ■
募集お題 「 マッサージ 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは3月6日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   落葉踏み弟の音兄の音   熊本県  田村 三渓

落葉を踏んでたつ音というのは、人間がたてる音の中でもっとも好きな音かもしれない。作者は弟の音と兄の音とを聞き分けているのだ。幼い二人への愛も感じる。                         【 小澤  實 選 】



   命ひとつ神にあずけて七日粥   埼玉県  小鹿原 君江

自力では如何ともし難いのが「命ひとつ」だが、あれこれ悩むことなく今年の「七日粥」を頂く。                   【 宇多 喜代子 選 】


  降る雪にまだまだ降るという予報   西条市  森平 美都子

多雪地帯の方々にとって、予報だとはいえ、この「まだまだ」は 「やれやれ」と同じだろう。ひたすら春が待たれる。          【 宇多 喜代子 選 】



  アルジェより遺体もどりぬ遺骨なき叔父の戦後はいまだ終わらず
                           東京都  藤井 まさ

今回の悲劇に心を打たれながら、また こういう思いを蘇らせる人もある。 3・11の災禍に近親を失った方にも同じ嘆きはある。この地球から悲しみは消えない。                         【 岡野 弘彦 選 】 


  この年の決断として日記を止む35年の記録消去す
                     市原市  井原 茂明

「今年は日記をつけよう」というのも決断なら、「今年から日記を止めよう」というのも決断である。後者の決断の方が何倍も重い。35年の習慣を捨て、新しい生活に入るのだ。                  【 小池  光 選 】



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