目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   目つむればそれつきりやも日向ぼこ   青森市  小山内 豊彦

こんな気持ちのまま それっきりであればいいような、いや そうならないように目を開けていなくてはと思われるような、そんな日向ぼこ。なんと心地のいい日向ぼこだろう。                     【 宇多 喜代子 選 】


   生きるとは耕すことや耕せり   松戸市  倉林 高次

大地を耕しては作物を得て、生きていく。 農は人間として誇るべき仕事のひとつである。「耕す」と言う動詞を二度繰り返すことも、反復の多い作業にふさわしいのでは。                      【 小澤  實 選 】



  咲ききって吹かるるままに散るさくらともに仰ぎて戦友二人
                        埼玉県  沢野 朋吉

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【 小池  光 選 】



今週の特選句
   ぼんやりを妻と分け合う露天風呂  ( 新潟県 田中  望 74歳 )  
     あー・・・・・・ぼんやりっていいなぁ・・・・・・。 特選。

ほかに、
  昨日今日ぼんやりだけど過去のこと ( 福岡県 平山なな子 60歳 )
     うつつの中に生きてるんですねぇ。

  トイレだけぼんやりできる俺の場所  ( 静岡県 越智 健八 76歳 )
     そうか、じゃ和式はつらいね。

  ぼんやりとすごしたいけど根は短気 ( 福岡県 波多江 五郎 80歳 )
     よっしゃ、キビキビぼんやりするぞ。


  ぼんやりと過ごす連休最後の日   ( 愛知県 川越 公応 63歳 )
     あー、わかるなぁ。特に夕方ねぇ。 
 

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ■
募集お題 「 鯉 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは3月20日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


可愛いローラちゃんが風邪をひいて、お医者さんのところにやってきた。

「お嬢さん、誕生日を教えてくれるかな?
 病院ではカルテという書類を作らないといけないのでね」

「はい、先生。10月14日です」

「何年の10月14日かな?」

「先生、お誕生日は毎年あるわ」

                        【 ’13.03.21 週刊新潮 】


   祖母ひとり大きな家に春を待つ   安曇野市  曽根原 幸人

祖母のみを残してみな「大きな家」から別のところに住んでいるのだろう。
心身ともにこの家に住みなれた祖母の風貌が見えるよう。冬を過ごした祖母の様子の伝わる句だ。                 【 宇多 喜代子 選 】


   春の雪屋根の形にみとれをり   あきるの市  戸田 幸雄

雪に対する感想はさまざま。たまに降る所では新鮮で美しい。平素見慣れた屋根の形も珍しく感じられて見入っている。      【 矢島 渚男 選 】


1月21日の歌壇「仰向けの君の涙が耳の穴に入っていくのをじっとみていた」は、二重投稿のため入選を取り消します。


今週の特選句
   バラに棘与え給うた神の知恵   ( 大阪府 志山 克風 44歳 )  
     罪なのは薔薇なのか神なのか・・・・・・特選。

ほかに、
  見て欲しいかまって欲しい薔薇のトゲ (島根県 録画は家康天 60歳)
     めんどくせえな、もう。

  薔薇は薔薇牡丹は牡丹苔は苔  ( 滋賀県 石尾 節子 61歳 )
     しょせんオイラはオイラでござんす。

  百万のバラ一本のバラに負け    ( 東京都 中村  菫 71歳 )
     まぁ、なんて強いバラなんでしょ。


  赤い薔薇買ってチラリと顔見られ  ( 岐阜県 纐纈 具幸 60歳 )
     纐纈さん、も難しい字のお名前ですねェ。 


  花束は一つ覚えで薔薇ばかり    ( 長野県 鉄砲弥八 54歳 )
     安売りでもしてんじゃねえのか? 薔薇。 


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ■
募集お題 「 ビニール 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは3月13日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   紙雛の目鼻なけれど笑まひをり   能代市  小田嶌 恭葉

紙を折りたたんだだけの紙雛で目鼻はないが、どこか笑っているように感じられるという。雪国にも春が近い。「笑まふ」の語が優美だ。【矢島 渚男 選】


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