目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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4月1日の俳壇 「北窓を開く誰かに会うように」 は、今井杏太郎の先行句があるため、入選を取り消します。


今週の特選句
   赤提灯ビニール傘の今日もあり  ( 東京都 松本 靖子 74歳 )  
     ひどい降りだぜ、一杯おくれ。 特選。

ほかに、
  ビニ本をすぐ開ける人耐える人    ( 山梨県 望月 哲夫 59歳 )
     書を捨てよ、色町へ出よう。

  ダッコちゃん今でもたまにふくらます   ( 大阪府 宮崎 研之 58歳 )
     丈夫なダッコちゃんだなぁ。

  実家にはソフビの怪獣眠る箱     ( 島根県 石見んちゅ 51歳 )
     俺も俺も! バルタン、レッドキング・・・・・・。


  ないよりはビニール傘の温かさ    ( 大阪府 茶木良 隆 63歳 )
     寒くて冷たくて、ちょっと温かいのよね。
                                  < お名前は、 「 茶木 良隆 氏 」かも・・・ > 
 

  つめ放題ビニール破かぬ妻の技   ( 岐阜県 金子 秀重 61歳 )
     検定があったら一級はとれますね。


  ビニールの花にも水を替えた母    ( 北海道 清野 最也 80歳 )
     あの花が今も元気なのは、多分そのおかげ。  


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ■
募集お題 「 温泉 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは4月24日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   桜から始まる国に生まれけり   可児市  羽貝 昌夫

きっぱりした断定に、そうなのかと思われてくる。古来、耕作の始まりを告げる花であった。サクラ、なんという明るい響きの言葉だろう。【 矢島 渚男 選 】


   もう焦ること何もなしさくら咲く   神奈川県  石原 美枝子

人はどんなときにこんな心境になれるものだろう。年齢か、境遇か、それとも境地だろうか。思えば、人生は焦りの連続。せめて桜を見るときぐらいはこの句のように。                        【 正木 ゆう子 選 】


   不覚なり畳の上の落椿   東京都  松永 京子

落ちないうちに取り替えようと思っていたのに。畳に落ちた椿は妙に生々しくて、人に「不覚」と思わせるものである。         【 正木 ゆう子 選 】


   戦死とはすべて夭折(ようせつ)月朧   町田市  風間 良富

月のほのかに光る朧(おぼろ)の中で、親しかった戦死者のことを思う。かくも若かったのだ。戦死という死の形のいたましさをあらためて思う。 
                                【 小澤  實 選 】


  折に触れ思い出さるる歌のごと程好い比重の友でありたし
                       鹿児島市  地原 陽子 

毎日ヘビーローテーションで聞かなくても、 時おりふっと心に蘇(よみがえ)り懐かしく思ったり、励まされたりする歌。そんな関係が、人と人との間にもあるのだろう。歌の比喩が、「程好い比重」を、実感を持って伝えてくれる。
                                【 俵  万智 選 】


60年の付き合い
       千葉県船橋市  鈴木 育夫 ( 自営業 ・ 72歳 ) 

1953年4月、中学校の入学祝いに、父が自転車を買ってくれました。
あれから60年になりますが、今も愛用しています。

当時、自転車は貴重品だったため、大事に扱いました。
何度か大きな修理をしましたが、今でもちゃんと走ります。
私より長生きするのではないかと思っています。

いずれは、息子に譲るつもりでした。 
しかし、形がいかにも古くて、今風の自転車に比べると格好が悪いせいか、
息子は見向きもしてくれません。 少し残念です。
これからも、私が大切に乗り続けようと思っています。

                    【 13.04.14 読売新聞 ・ 気流 】


今週の特選句
   愚痴聞かせたくて亭主をマッサージ   ( 山口県 清里 44歳 )  
     だからね、ちょっと聞いてよもう、特選よ。

ほかに、
  小遣いをやるため頼むマッサージ  ( 北海道 笠井 武彰 71歳 )
     ハハ、いろいろ考えてますね。

  マッサージ呼ぶのになぜか気がひける ( 東京都 長島ター坊 70歳 )
     分かる。これ、分かる。

  経費では落ちぬある種のマッサージ  ( 岡山県 丸橋  稔 60歳 )
     自腹で行きなさい、その種のは。


  マッサージ券使いそびれて子は巣立ち (神奈川県 松方 尚義 82歳)
     大丈夫ですよ、有効期限ないから。 
 

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ■
募集お題 「 喝 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは4月17日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


  囀(さえず)りの森に闖入してひとり   神奈川県  中島 やさか

闖入(ちんにゅう)は邪魔するという感じだが、野鳥観察の草分け中西悟堂は何時間も岩のように座り、小鳥たちが体に止まる迄になったと伝えられる。友達になったのだ。こうなれれば、もう ひとりではない。 【 矢島 渚男 選 】 


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