目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
[159]  [160]  [161]  [162]  [163]  [164]  [165]  [166]  [167]  [168]  [169
   身を断たれ百足分かれて逃げゆけり   横浜市  我妻 幸男

人に打たれたのだろう。二つになった百足(むかで)それぞれが逃げていったというのだ。ものすごい生命力。まさに分身の術である。  【 小澤  實 選 】


  いい日です笑顔やさしい人と会うただゆきずりの人なれどもね
                       神戸市  才野 三千枝

なんとも素朴な歌だけれど今日一日いい日だったよろこびが伝わる。どこの誰とも知らない人、なんともやさしい笑顔を見せてくれた。 こういう気持ちを大切にしたいもの。                     【 小池  光 選 】


  くらやみの小径ににほふ栗のはな老いの嗅覚はまだ衰へず
                                                        埼玉県 小林  実

少年のころ、梅雨どきの栗や椎の花咲く下を通ると、むっと鼻をつく青臭い香が刺激的だった。 作者はその感覚のよみがえりにある安堵感と、自信を感じていて面白い。                    【 岡野 弘彦 選 】


13.07.28
電車押し   参考にして   ― 稀勢の里ファン   (群馬・おのこ)


13.07.17
選択ポイント  熱い人より涼しい人  ― 有権者  (面単貧)

13.07.14
ラマダン入り  ハングリー精神です  ― 大砂嵐  (東京・下町人)


13.07.09
七夕   当選願いばかり   ― 短冊   (つと無)

13.07.08
チャンコ鍋   ツナを入れてみた   ― 稀勢の里  (埼玉・すみだ川)


13.07.04
「あっぱれ」   情報管理能力   ― オバマ大統領 
           安藤美姫どの           (愛媛・仙彦)

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7月のUSO放送月間賞は、長野県、嘱託職員 久保広二さん(61) の
「猛暑日」に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                   ( ’13.08.03 朝刊 )

  猛暑日  炎上に注意   ― ネット選挙  ( 長野・豆だぬき )



今週の特選句
  嫁ぐ娘の今日は障子を手で開けて ( 大阪府 渡辺 たかき 53歳 )  
      足で開けて出戻ってくんなよ。 特選。

ほかに、
  障子だけ白い部分の古い家   ( 岐阜県 金子 秀重 62歳 )
     それだけでも不思議に見違えるんですよね。

  ITと無縁に生きて障子張る     ( 埼玉県 鉄砲弥八 61歳 )
     俺も無縁よIT。いま障子は張らないけど。

  障子閉めピシャリ本音を置いて行く  ( 大阪府 笹川 恭子 67歳 )
     あ、もしもし、忘れ物ですよ。


  まだ障子破れる彼を持て余す   ( 大阪府 河合 陽子 60歳 )
     あぁそうですか。


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ■
募集お題 「 プール 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは7月3日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   梅雨晴間認知症なる母を干す   匝瑳市  椎名 貴寿

「母を干す」 と冷徹に言いきって、恍惚(こうこつ)の状態にある母を描く。
久し振りに日光浴をさせている。「認知症」はおかしな日本語だが、悲しくも定着してしまった。                      【 矢島 渚男 選 】


   オビ、エニセイ、レナの流るる五月かな   東京都  野上  卓

呪文のようだが3つともシベリアの大河、北上して北極海へと注ぐ。
5月、ようやく氷も解けて流れはじめるのを神の目で見下ろす。
読点は使いたくないが、やむをえまい。          【 小澤  實 選 】



   雨押してひとりの田植終りけり   岡山市  国定 義明

平日は仕事がある。雨が降っても先送りはできない。 それでも誰も手伝ってはくれない。こういう人に、日本の農業は支えられている。【 小澤  實 選 】



  今日一日「夢みるシャンソン人形」の歌詞が頭の中をぐるぐる
                        宇都宮市  大門 とよ子

なにかのはずみでその歌に頭のチャンネルが入ってしまって、一日中、歌詞がぐるぐるしているのである。あり得ること。           【 小池  光 選 】


今週の特選句
   長年ののれん下ろしてよく眠る  ( 大阪府 横山 博明 71歳 )  
      さんざ頑張りましたもんね。 特選、です。

ほかに、
  縄のれん潜れば巨人勝っていた ( 茨城県 梅津 多嘉士 77歳 )
     盛り上がったりがっかりしたり、だねェ。

  野党だといっても元々のれん分け ( 静岡県 稲葉 正雄 79歳 )
     どっか味付けが似てると思った。

  のれん越し叱った部下のわめき声 ( 茨城県 瀬川  移 67歳 )
     ここはよして、他の店に行きましょ。


  記念日に女房を誘う縄のれん   ( 東京都 田村 賢一 70歳 )
     ちぇッ、ちょいと妬けらぁ。


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ■
募集お題 「 スタンド 」
  ■「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
  ■住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
    お題を明記してください。
  ■締め切りは6月26日(消印有効)です。
    なお応募作品は返却いたしません。
    また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
    特選句には賞金を差し上げます。
  ■ご記入いただきました個人情報は、
    本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
  ■宛先 〒102-8008
    千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
最新コメント
[12/31 越中之助]
[12/31 越中之助]
[12/10 ?]
[10/30 読売読者]
[09/06 榎丸 文弘]
最新トラックバック
バーコード
フリーエリア
ゲイ無料総合サイト
カウンター