目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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  かかる世の来むを願ひて逝きしにはあらじと思ふ特攻隊員ら
                          神戸市  藤崎 正彦

私も特攻隊長として死をとげた同級生の友を持つから、作者と似た反省に苦しむこともある。だが、戦後70年の長い平和を得たのは、彼らの尊い犠牲と長い魂の守りがあっての故と、感謝と祈りは忘れません。         【 岡野 弘彦 選 】


今週の特選句

  マカロニがゆで上がるまで手をつなぐ ( 滋賀県 山本  望 32歳 )  
     いいなぁ、可愛いなぁ、妬けるなぁ。 特選。


ほかに、
  手料理のマカロニサラダ独り食う    ( 埼玉県 関谷 亮一 57歳 )
     いいじゃん、食い放題で。


  グラタンも母が作れば里の味     ( 神奈川県 高久 芳樹 51歳 )
     たちまち故郷はイタリアでグラッチェ。  

  くやしいがマカロニグラタン嫁に聞く     ( 福島県 タカぱっぱ 67歳 )
     だっておじいちゃんが食べたいって言うから。


  マカロニに穴からのぞく孫の顔      ( 長野県 井口 公雄 79歳 )
     わ、向こうからものぞいてますよ。


  マカロニかジーパン派かでもりあがる   ( 大阪府 渡辺 たかき 53歳 )
     あ・・・・・・。 俺、特捜最前線派。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ■
募集お題 「 紅葉 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは9月25日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   夏休み次郎叱るに太郎の名   鶴岡市  広瀬  弘

こんなことあるある、と思い当たる。 また悪さだ、宿題がまだだ、 親のほうがカリカリしてくる。                             【 宇多 喜代子 選 】


   立泳ぎ遠泳の子ら励ませり   浜松市  岩谷 昭三

大人は立泳ぎをして、遠泳の子どもたちを励ましている。 かなりへばっている子も いるのだろうが、手は出さない。もしもの際には、この大人がさっと救助するのだろう。
                                    【 小澤  實 選 】


   首失せて走る鶏あり夏の草   横須賀市  白田 富代

つぶそうとして首を落してしまった鶏が、首もないのに走っている。 「夏の草」 という勢いある季語が、よく似合う。悲しい景である。         【 小澤  實 選 】


   天の川白くながれて満天の星かがやけり戦争終る
                        海老名市  鴨志田 トミ

敗戦の日の夜の、心に沁(し)みて生涯忘れぬ思いの一首。空襲の悲惨も命の危急も 一切が空虚になって、宇宙の燈明のみが胸に迫った。 軍隊に在った私も同じ思いだった。                          【 岡野 弘彦 選 】


  梅干を食(は)むときいつも思ふなり核(たね)をいくども吸はぶりし子規
                             入間市  八重樫  宏

長く病床にあっても、食物への執着を保ち続けた子規。それは彼の文学に対する飽くなき情熱の原泉でもあった。                 【 岡野 弘彦 選 】


    独居老五百万とうさればわが寂寥は五百万分の一
                         千葉県  君塚 一雄

膨大な数字だ。ひとりひとりの寂寥(せきりょう)感が積もり積もって五百万倍になる。 この世にあって黙々と一日一日を暮らす老いたる人々。 新聞歌壇が切実な外界との窓口だ。                          【 小池  光 選 】


今週の特選句

  スタジオを出たら子供の顔になり  ( 神奈川県 山本 柳子 88歳 )  
     さ、帰ってママのご飯食べようね。 特選ね。


ほかに、
  スタジオに勝るエコーの効く風呂場   ( 静岡県 柳谷 益弘 71歳 )
     問題は音程なんだよな。


  スタジオでウルトラマンが熱中症   ( 神奈川県 高田 正夫 ?歳 )
     ほらガマクジラ、ウルトラマンに水やって。  

  写真館今年も遺影撮りにゆく      ( 静岡県 石川 柳寿 58歳 )
     毎年恒例、それが長生きの秘訣だね。


  特別なことはないけど写真館      ( 滋賀県 山本  望 32歳 )
     うん、いいな。なんか好きだな。


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   ■
募集お題 「 グレー 」
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      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   佞武多いま鳥肌の立つ近さかな   小金井市  高橋 広子

「いま」 「近さ」 から、佞武多(ねぶた)がだんだん近づいてきて、迫力が最大限に達したことがわかる。鳥肌が立つほどと聞けば、誰もが一度は見物に行かずにいられない。                                  【 正木 ゆう子 選 】


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