目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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  冬に入るさびしき橋を渡りつつ未練うするる町ふりかへる
                        高槻市  長沢 英治  

上の句の言葉がこまやかな情あいをこめて丹念に使われていて、 それが下の句の心の動きとからみあって、作者の感情の微妙な部分が読む者にも伝わる。          
                                   【 岡野 弘彦 選 】

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「冬に入る」で切れていると思うので、選者の「上の句」「下の句」がどの部分を指すのかが解りません。


【 正木 ゆう子選 】
    凍蝶の仮眠や薪を枕にし   帯広市  吉森 美信


【 宇多 喜代子 選 】
   ただ海を見る12月8日かな   別府市  河野 靖朗


今週の特選句

  幸せは飲んで騒いで鮭茶漬け   ( 神奈川県 高田 正夫 62歳 )  
     何よりの幸せ、至福ですよね。 ん、特選!


ほかに、
  鮭だけはUターンする過疎の村     ( 新潟県 田中  望 75歳 )
     そして新しい命を、育むのですね。


  鮭弁を開けてつくづく一人なり    ( 東京都 下田 カーエ 61歳 )
     さて、噛みしめますか。 

  世知辛い世に鮭の塩甘くなり     ( 愛知県 森本 和子 80歳 )
     まぁ、世界情勢も血圧があがってますから。


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   ■
募集お題 「 マフラー 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは12月18日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   まづ坐るための冬の灯ともしけり   東京都  中山 清彦

自分の部屋に帰って来て、灯火をともす。それは自分が坐(すわ)る場所を照らすためだというのだ。 独りの生活が思われる。 内面の清らかさまで照らし出すような冬灯である。                            【 小澤  實 選 】


   湯湯婆の袋新調四人分   藤沢市  原島 幸子

回想の句だろうか。それとも現在の句か。家族四人分のゆたんぽの袋を新調している。生活の細部を大切にする作者と知られる。        【 小澤  實 選 】


   二番目の子の不満顔秋の薔薇   西東京市  田中 睦子

一読この子の不満顔の様子がわかる。それでも薔薇はきれいだ。而して二番目根性は磨かれ、強くなる。 がんばれ、二番目。         【 宇多 喜代子 選 】


   台風や風に逆らい飛ぶからす
             仙台市立幸町南小学校6年  小島 梨奈

強い風に挑戦するかのようです。カラスはあまり人に好(す)かれる鳥ではありませんが、このように詠まれると、どこかけなげに見えてきます。
                 【 ’13.12.07 KODOMO俳句 高柳 克弘 選 】


今週の特選句

  季語を変え四季を通じて君を詠む   ( 埼玉県 飯嶌 直樹 47歳 )  
     なんだい、一年中春じゃねえの。 ん、特選。


ほかに、
  人好きで人に非(あら)ずを詠みきれぬ ( 東京都 小畑 和裕 67歳 )
     そりゃちょっと、言い訳じゃないの?


  俳壇に母と同じ名載った朝       ( 神奈川県 新堀 和子 70歳 )
     今朝の空気は、いつもよりおいしいですね。 

  ハイカイがギンコウに行く年金日      ( 大阪府 今津  茂 65歳 )
     そのギンコウはクにならないのね。


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   ■
募集お題 「 サプリメント 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは12月11日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   天高し雲は動かず動かせず   札幌市  関  泰輔

いくら科学が進歩しても、人力でどうにもならないのが気象現象を変えること。天地創造の神が、ここからこちらには来るなと言っておられるように思われる。「動かせず」に重石がある。                          【 宇多 喜代子 選 】


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