目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
妻に逃げられた男がいた。
その元妻が再婚するというので、男は腹いせに、
呼ばれてもいない結婚パーティに出かけていった。
「あんたかい、こいつの新しい旦那ってのは、いったい、どこが気に入ったんだい」
再婚相手に男はからんだ。
「一度、ご挨拶をしたいと思っていました」
新郎は冷静に対応して、まともに取り合わなかった。
「こんな中古品のどこがいい?」
しつこくからみ続ける男に、新郎はとうとう腹を立てた。
「中古とおっしゃいますが、穴のなか5㌢から先は、新品同様でしたよ」
【 ’14.02.13 週刊新潮 】
その元妻が再婚するというので、男は腹いせに、
呼ばれてもいない結婚パーティに出かけていった。
「あんたかい、こいつの新しい旦那ってのは、いったい、どこが気に入ったんだい」
再婚相手に男はからんだ。
「一度、ご挨拶をしたいと思っていました」
新郎は冷静に対応して、まともに取り合わなかった。
「こんな中古品のどこがいい?」
しつこくからみ続ける男に、新郎はとうとう腹を立てた。
「中古とおっしゃいますが、穴のなか5㌢から先は、新品同様でしたよ」
【 ’14.02.13 週刊新潮 】
一羽来て二羽来て三羽初雀 鶴岡市 広瀬 弘
1+2 は3、という当たり前の単純さが面白い。そこに新年の雀である目出度(めでた)さを感じている。なかなかベテランの思いつかぬことだ。子供のような句に見えた、子供には決して出来ないだろう。 【 矢島 渚男 選 】
1+2 は3、という当たり前の単純さが面白い。そこに新年の雀である目出度(めでた)さを感じている。なかなかベテランの思いつかぬことだ。子供のような句に見えた、子供には決して出来ないだろう。 【 矢島 渚男 選 】
深夜バス待つ新宿に寒の月 三条市 星野 愛
新宿始発のバスターミナルで深夜の高速バスを待っている。それだけのことなのだが、深夜 ・ 新宿 ・ 寒の月という三つの言葉の生む景が心情に染み入る。
【 宇多 喜代子 選 】
新宿始発のバスターミナルで深夜の高速バスを待っている。それだけのことなのだが、深夜 ・ 新宿 ・ 寒の月という三つの言葉の生む景が心情に染み入る。
【 宇多 喜代子 選 】
愛鶏も二歳の春を長鳴けり 富士吉田市 渡辺 金作
こんなに愛情を込めて詠まれた鶏の句は初見。世の中には「声良鶏」という種類があるそうだから、それだろうか。二歳という具体性がいい。 【 正木 ゆう子 選 】
こんなに愛情を込めて詠まれた鶏の句は初見。世の中には「声良鶏」という種類があるそうだから、それだろうか。二歳という具体性がいい。 【 正木 ゆう子 選 】
七草を唱えて粥の美しき 貝塚市 長谷 益美
せり ・なずな ・ ごぎょう ・ はこべら ・ ほとけのざ ・ すずな ・ すずしろ、これぞ七草。五七五七七の短歌のリズム。唱えれば、味も格別。 【 正木 ゆう子 選 】
せり ・なずな ・ ごぎょう ・ はこべら ・ ほとけのざ ・ すずな ・ すずしろ、これぞ七草。五七五七七の短歌のリズム。唱えれば、味も格別。 【 正木 ゆう子 選 】
さあこれで私は遠くまで行ける本日初めて席譲られて
東京都 徳山 麻希子
なんて前向きな老いの歌だろう。初句のサバサバした雰囲気もいい。若作りなんていう無理は、もうしなくていいという開放感も感じられる。 【 俵 万智 選 】
東京都 徳山 麻希子
なんて前向きな老いの歌だろう。初句のサバサバした雰囲気もいい。若作りなんていう無理は、もうしなくていいという開放感も感じられる。 【 俵 万智 選 】
短歌あれこれ
意識を持って観察する 梅内 美華子
短歌作りで「ものをよく見る」ということが言われます。短歌と言う短いポエムを書こうとする意識を持った「歌人目線」で観察しましょう。例を挙げます。
円形の和紙に張りつく赤きひれ掬われしのち金魚は濡れる
吉川 宏志 『 青 蟬 』
一読して私は「ええ?こんなことを見ていたの」と驚きました。金魚は水中では当然濡(ぬ)れているのですが、外側にいる人間は水の外に出た時に「濡れ」ているのを肉眼で捉えたのです。
それから<金魚すくい>という名を出さず、その場面の具体的な物や動きを細かく丁寧にスケッチしています。 ものの名は短い言葉ですぐに情報を伝達しますが、一方で一般的な総括されたイメージしか手渡しません。
普段と角度を変えて、型や枠を少し外してみましょう。 すると気が付かなかった、考えもしなかったことを捉えられるかもしれません。 それは読む者にも新しい発見をくれます。
【 短歌あれこれ 14.02.03 読売新聞 】
意識を持って観察する 梅内 美華子
短歌作りで「ものをよく見る」ということが言われます。短歌と言う短いポエムを書こうとする意識を持った「歌人目線」で観察しましょう。例を挙げます。
円形の和紙に張りつく赤きひれ掬われしのち金魚は濡れる
吉川 宏志 『 青 蟬 』
一読して私は「ええ?こんなことを見ていたの」と驚きました。金魚は水中では当然濡(ぬ)れているのですが、外側にいる人間は水の外に出た時に「濡れ」ているのを肉眼で捉えたのです。
それから<金魚すくい>という名を出さず、その場面の具体的な物や動きを細かく丁寧にスケッチしています。 ものの名は短い言葉ですぐに情報を伝達しますが、一方で一般的な総括されたイメージしか手渡しません。
普段と角度を変えて、型や枠を少し外してみましょう。 すると気が付かなかった、考えもしなかったことを捉えられるかもしれません。 それは読む者にも新しい発見をくれます。
【 短歌あれこれ 14.02.03 読売新聞 】
〒769-1108
香川県三豊市委託間町 粟島1317-2
漂流郵便局留
香川県三豊市委託間町 粟島1317-2
漂流郵便局留
はつひのでいっぱいまたせてでてきたよ
茨城県 神栖市立軽野東小学校1年 五木田 夏希
「いっぱいまって」ではなく「またせて」としたところがポイントです。人間たちを待たせることなど、おかまいなしの「はつひので」が、堂々とのぼっていくさまが見えてきます。
【 ’14.02.01 KODOMO俳句 高柳 克弘 選 】
茨城県 神栖市立軽野東小学校1年 五木田 夏希
「いっぱいまって」ではなく「またせて」としたところがポイントです。人間たちを待たせることなど、おかまいなしの「はつひので」が、堂々とのぼっていくさまが見えてきます。
【 ’14.02.01 KODOMO俳句 高柳 克弘 選 】
14.02.15
都会暮らし 慣れてきた ― 雪だるま (埼玉・シェンロン) ◎
初仕事 除雪 ― 舛添都知事 (面単貧)
14.02.10
この時期盛ん 皮算用 ― チョコと金メダル (東京・プラチナ)
14.02.06
三寒四温 それにしても寒い ― 投資家 (新潟・酔狂)
14.02.05
出直し選 住めば都なのに ― 大阪市民 (宮崎・ヘボ助) ◎
14.02.03
恵方 どっちだ? ― 都民 (富山・ミフィ)
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2014年2月のUSO放送月間賞は、宮崎県、会社員 野村寛さん(62) の
「出直し選」に決まりました。 賞金1万円と記念楯を贈ります。
( ’14.03.05 朝刊 )
出直し選 住めば都なのに ― 大阪市民 (宮崎・ヘボ助)
都会暮らし 慣れてきた ― 雪だるま (埼玉・シェンロン) ◎
初仕事 除雪 ― 舛添都知事 (面単貧)
14.02.10
この時期盛ん 皮算用 ― チョコと金メダル (東京・プラチナ)
14.02.06
三寒四温 それにしても寒い ― 投資家 (新潟・酔狂)
14.02.05
出直し選 住めば都なのに ― 大阪市民 (宮崎・ヘボ助) ◎
14.02.03
恵方 どっちだ? ― 都民 (富山・ミフィ)
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2014年2月のUSO放送月間賞は、宮崎県、会社員 野村寛さん(62) の
「出直し選」に決まりました。 賞金1万円と記念楯を贈ります。
( ’14.03.05 朝刊 )
出直し選 住めば都なのに ― 大阪市民 (宮崎・ヘボ助)