目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
[133]  [134]  [135]  [136]  [137]  [138]  [139]  [140]  [141]  [142]  [143
  公園の幹太き木のその膚に死ねという文字刻まれてあり
                      千葉市  吉井 由美子

好きな人の名などでなく 「死ね」 の文字が木膚(きはだ)に刻まれていた。 事実をたんたんと表したことで傷ましさが浮き彫りになった。      【 栗木 京子 選 】


今週の特選句

  春キャベツ嬉しきことあり千刻む   ( 埼玉県 工藤 博子 65歳 )  
     弾みすぎて俎板まで刻まないでね。  特選。


ほかに、
  若さとはキャベツかじって呑めること   ( 茨城県 伊藤 靖則 53歳 ) ★
     だから健康だったんだな、あの頃。


  千切りを覚えただけの娘が嫁ぐ     ( 静岡県 石川 柳寿 59歳 )
     お義母さんにいろいろ教えてもらうんだぞ。

  レシピなど無いがキャベツを一個買う  ( 茨城県 瀬川  移 68歳 )
     ハハ、風邪ひかないで下さいね。

  キャベツの値知らずに税の論議する  ( 岐阜県 金子 秀重 62歳 ) ★
     買っとけば何とかなる。 それがキャベツ。


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ■
募集お題 「 キャベツ 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは4月23日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   大木の幹の中まで暖かし   藤岡市  飯島 加津枝

あたりに春の気配がたつ。大木の枝の芽が膨らみ、風が東から吹き始める。「暖か」はその頃の季語。その「暖か」を大木の幹の中という見えないところにも感じたのだ。 
                                   【 宇多 喜代子 選 】


  ひもじさはかなしき性(さが)ぞ子の命失せたる夜もわれはもの喰(く)う
                              吹田市  鈴木 基充

空腹に迫られた自然な生理現象すら厭(いと)わしく思う、わが子の死の夜も こうしてものを食べている自分。老境に至って子を早く死なせた親の嘆きを、心深く歌った一首。                                【 岡野 弘彦 選 】


  電話のあと笑い声いつも耳に残る嫁はもうすぐ母親になる
                        愛媛県  木本 清子

電話なので表情は見えないが、声からお嫁さんの楽しい気分が伝わってくる。うらやましい関係である。もうすぐ生れる子を待つ思いが二人をつないでいるのだろう。
                                    【 栗木 京子 選 】


   風邪ひいてふとんの中からまどの外  
         神奈川県 寒川町立旭小学校6年  伊藤 遥薫

「あーあ、つまんないな!」というため息が聞こえてきそうな句です。窓の外に何があるのか、具体的(ぐたいてき)に書かなかったことで、読者がそれぞれ自分の部屋を想像(そうぞう)して句を味わうことができます。
                 【 ’14.04.12 KODOMO俳句 高柳 克弘 選 】


今週の特選句

  微糖から無糖になった夫婦仲      ( 兵庫県 津々坊 64歳 )  
     そして初めて味わいが分かるのね。  特選。


ほかに、
  糖尿も出たねと明るく告げる医師   ( 東京都 片山 宏史 54歳 ) ★
     先生、なんで嬉しそうなんですか。


  食器棚の奥で拗(す)ねてる角砂糖  ( 兵庫県 神門一途 55歳 )
     そのうち角がとれて、丸くなりまさぁ。

  カリン糖食べて旅行のプラン練る       ( 東京都 三毛猫 51歳 )
     なんか好きだな。 日常の幸せ、ですかね。

  甘いもの今食べたのは明日の分  ( 神奈川県 長南 隆弘 61歳 )
     もう一年くらい先の分まで食べてるよ。  


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ■
募集お題 「 縄 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは4月16日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   安徳帝沈みし波に雛流す   豊橋市  河合  清

壇ノ浦の戦いで源平の戦いは決し、安徳天皇は入水された。その波に流す雛には、悲劇の帝への鎮魂の思いも含まれているのだろう。     【 小澤  實 選 】


   瞽女のように雁一列に帰り行く   喜多方市  五十嵐 信広

雁(かり)が北の空へ帰る季節になった。それを見ていて昔瞽女(ごぜ)――盲目の女芸人たちが雪の道を一列になって帰ってゆく姿に重なった。 斉藤真一が描いた瞽女の絵のように。                         【 矢島 渚男 選 】


今週の特選句

  虹が出て試合が止まる草野球    ( 東京都 市川  勲 56歳 )  
     試合再開するぞー、プレイボール!  特選。


ほかに、
  試合には勝ったが孤独な帰り道   ( 東京都 田村 賢一 71歳 ) ★
     今日の影は、いつもより長いですね。


  あいつには負けたくないので棄権する   ( 北海道 しげさん 76歳 )
     はい、賢明な判断です。

  子に還りつい熱くなる雪合戦      ( 神奈川県 湘茅坊 76歳 )
     ハハ、風邪ひかないで下さいね。

  試合後に一人マウンド立つ補欠   ( 京都府 津知 洋介 36歳 )
     夕日が赤いや。  

  勝負パンツ穿いてきたけど試合ナシ  ( 滋賀県 田中 章司 72歳 )
     あー、不戦敗ですな。

  金銅は喜び銀は悔しがり      ( 千葉県 片山 日出男 70歳 ) ★
     いや、その銀すごく輝いてますよ!


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ■
募集お題 「 新幹線 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは4月9日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
最新コメント
[12/31 越中之助]
[12/31 越中之助]
[12/10 ?]
[10/30 読売読者]
[09/06 榎丸 文弘]
最新トラックバック
バーコード
フリーエリア
ゲイ無料総合サイト
カウンター