目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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今週の特選句

  捨てたくて捨てたくなくて子の机        ( 山口県 清里 45歳 )  
     そして、ずっとそこにあります。 特選。


ほかに、
  机ではすぐに眠れる不眠症       ( 愛媛県 永井 松柏 66歳 ) ★
     医者で処方してくんないかな、机。


  親だけが学習机と思ってる         ( 大阪府 吞富庵 59歳 )
     いや、あれもこれもそれも学習なのよ。

  社に独りしばし課長になってみる    ( 沖縄県 神門 一途 55歳 )
     いっそ社長になっちまえばいいのに。

  頬杖が似合う女になりそこね   ( 神奈川県 やさぐれ母さん 49歳 ) ★
     もう頬杖はつかない。 いや、つけない。


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   ■
募集お題 「 包丁 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは5月14日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


14.05.29
新参拝コース  バードウォッチング  ― 出雲大社  (新潟・三葉)     ◎

14.05.28
異常接近   次はトップ同士で   ― 日中   (東京・爺G7)      ◎

14.05.27
選べる投票所  まず選べる人を・・・  ― 有権者  (東京・サクラ)    ◎


14.05.24
鶴竜反則勝ち  マゲは必要だな  ― 遠藤  (栃木・甲子園の若ちゃん) ◎

14.05.22
最大級恐竜化石発見  再現してみたい  ― 3Dプリンター  (荒川八兵衛)

14.05.20
容疑を否認   「SAY YES」   ― 取り調べ官   (イサオ)

14.05.08
スピード出世  やっと追いついた!  ― 髷(まげ)  (静岡・殿様)     ◎

14.05.04
切り貼り   再現性が確認された   ― 元委員長   (ひろ介)

14.05.03
恵方   みなみ   ― ゴルフ協会   (熊本・ホラ吹き童子)

14.05.01
山の日   川の日も   ― 赤穂浪士   (広島・竹の子)

見合い写真  切り貼りはしてません  ― 整形美人  (ゴカ坊)

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2014年5月のUSO放送月間賞は、東京都、自営業 赤坂安雄さん(65) の
「異常接近」に決まりました。 賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                       ( ’14.06.10 朝刊 )

  異常接近   次はトップ同士で   ― 日中   (東京・爺G7) 

    



 どの道も日本を出でず青き踏む   みよし市  稲垣  長

青草の道を歩きながら、どの道を行っても日本を出ることはないという。そうした思いを持つ作者自体が興味深い。 なるほど、この国は海に囲まれた島国だ。
                                    【 矢島 渚男 選 】


   空に地に肩に帽子に桜かな   さいたま市  高田 知子

桜が地に咲き、空にも巻き上がっている。人の肩や帽子にも降り積もっているのだ。天地人が桜に包まれている趣(おもむ)き。 「肩に帽子に」 と具体的に記した点を評価したい。                             【 小澤  實 選 】


   つなぐ手に力のこもる入学児   小金井市  高橋 広子

この子にしてみれば、生涯最初ともいえる公的儀式である。初めての場での嬉しさと不安に緊張した入学児の様子が読者にまで伝わってくる。【 宇多 喜代子 選 】


  犬の目に涙浮かべば息をころし子は死をみつむ別れのとき来て
                          佐世保市  近藤 福代

ペットの死はこの上なく悲しいもの。 そしてまた、 「死」 のなんたるかを教えてくれる学習の場でもある。 臨場感ある歌。                【 小池  光 選 】


今週の特選句

  過疎だけど凛と立ってる赤ポスト  ( 神奈川県 高崎 雄作 76歳 )  
     今までも これからも、そこに凛と。 特選。


ほかに、
  窓際のポストもすでに激戦区      ( 千葉県 小林 奈雅 56歳 ) 
     じゃぁ、あなたは選ばれた窓際なんですね!


  形だけポストが上がり子会社に    ( 埼玉県 金杉 和彦 51歳 )
     まぁ、それはそれでアレなんじゃないの?

  痛恨の集配時刻5分過ぎ       ( 島根県 山崎 まるむ 45歳 )
     走れ! こうなったら直接届けろ!


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   ■
募集お題 「 蛙 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは4月30日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   アネモネは空から落ちし色のまま   日高市  引間  豊

アネモネの色はどれも鮮やか。その中の青い花を言ったのだろうが、「天上的な色」という意味では、どの色でもいい。直感の句である。      【 正木 ゆう子 選 】


   古木桜幹に力の二花三花   松戸市  倉林 高次

年をとった桜。幹もぼこぼこになり、見るからに古木となっている。 その老木に花が咲く。 その感動を「力の」で表した句。            【 宇多 喜代子 選 】


  色分けて種採りおきし朝顔も蒔くべくなりぬ吾(あ)は生きてゐし
                            高萩市  田中 江子

4句まではなんでもない歌だが、結句に至ってはっと胸にひびく。更にもう一度読み直すとしっとり胸に沁(し)む。作者は90歳。          【 岡野 弘彦 選 】


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