目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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  球体の表面積の公式もすでにおぼろに地球儀回す
                       舞鶴市  吉富 憲治  

わたしはむかし理科の教師だったが、それですら公式などすでにどしどし忘れてしまった。ほかの職業の人ならなおさら。                【 小池  光 選 】


今週の特選句

  子をダシに新幹線のブラレール         ( 東京都 亀歩 53歳 )  
     いくつになっても楽しいんだよね。  特選。


ほかに、
  ふる里へ新幹線で途中まで         ( 埼玉県 かきちさ 58歳 ) 
     乗り換えてからが長いんだぁ。


  夢だった新幹線が過疎招き        ( 青森県 尻尾之先 61歳 )
     んー。まぁ、そういう事も、ある。

  パソコンをしばし忘れる冨士の山    ( 大分県 本郷 久味 65歳 )
     あ、今ちょっと心が癒された。

  夜の街出たくて出張自由席       ( 埼玉県 金杉 和彦 51歳 ) 
      ご同輩、お気持ちはよォく分かります!

  0系に遠い日の恋助けられ        ( 静岡県 石川 柳寿 59歳 )
     夢の超特急は、恋の超特急でもありました。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ■
募集お題 「 透明 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは5月28日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   美しき文字にて届く花便り   船橋市  峰川 花子
  
今では少数となった手紙派。それも美しい文字。だから嬉しいとは詠まれてはいないが、その気持ちが伝わる。 俳句の俳句たるところだ。   【 宇多 喜代子 選 】


   学校の輝いてゐる桜かな   日高市  滝  秀子

この学校の桜の「輝き」がわかるのは、他の花とはちがう桜の来歴のわかる日本人固有の感性であろう。やがてこの桜も <さまざまの事おもひ出す桜かな> になる。
                                   【 宇多 喜代子 選 】


   雨にも負けず風にも負けず鴉の巣   秋田市  中村 栄一

宮沢賢治の詩が引用され、鴉(からす)と賢治とが重なる。鴉も必死に生きていると感じさせてくれる。 嫌われものの鴉を見る視線がやさしい。  【 小澤  實 選 】


   母逝きて春を惜しむに似たるかな   千葉市  熊谷  貢

高齢の穏やかな死が想像されるが、たとえそうであっても、ここまで安らかな追悼句は珍しい。母上の人柄、人生、作者との関係、そのすべてが詠ませた一句だろう。
                                     【 正木 ゆう子 選 】


   汐干潟そろそろ穴に戻ろうか   豊中市  谷口 国人

潮が引いた砂浜には蟹(かに)をはじめ、いろいろな生き物が忙しく働いていたが、もう夕暮れで潮も満ちてきた。お前たちもそろそろ穴に戻るか、俺もねぐらに帰ることにしよう。                                【 矢島 渚男 選 】


   囀りを撮るといふ人雑木山   町田市  枝沢 聖文

見映えのしない雑木山で撮影している人に出会った。 「何を撮っているのですか」「囀(さえず)りを撮っているんです」。 小鳥を撮っていたのだ。 【 矢島 渚男 選 】


   藤椅子に深く座れば見ゆるもの   星野 高士 ( ほしの たかし )

藤(とう)椅子に深く座るだけのことだが、ゆったりと落ち着いた心境まで想像される。すると、庭の景色がいつもと違って見えたるする。いままで見えなかった木の花が見えることもある。人の心の中が手にとるように見えることもあるだろう。
                      【 '14.05.15 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】


今週の特選句

  子の帰省丁寧に母背腸(せわた)とる ( 福岡県 平山 なな子 62歳 )  
     母さんただいま! あー腹減った・・・・・・  特選!


ほかに、
  自らは何故目出度いか知らぬ海老   ( 富山県 サトウトホル 76歳 ) 
     他人が勝手につけた価値観なんです。


  鯛だって海老が好きとは限らない     ( 茨城県 篠崎  守 85歳 )
     雑魚で釣れちゃう鯛もいるんだよ。

  角海老が読めて大人の仲間入り    ( 東京都 片山 宏史 54歳 )
     うん、読めなくても大人になれますけどね。

  乙姫はえびとたいとを使い分け    ( 埼玉県 春日部のヤベ 82歳 ) 
      乙姫の手練手管に、踊らされっぱなしよ。

  運動会勝手も負けてもエビフライ        ( 山口県 清里 45歳 )
     さ、お弁当食べて、午後も頑張ろう!

  子の好物海老の尻尾と鮭の皮     ( 北海道 新田 直子 49歳 ) 
      お宅のお子さんはわかっていらっしゃる。

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   ■
募集お題 「 銭湯 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは5月21日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
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      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


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