目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   大きいの一回できたシャボン玉         
        東京都 江東区立第六砂町小学校3年  一沢 佑樹

いそいで息を吹(ふ)きこむと、シャボン玉はすぐに割れ(わ)てしまいます。こわれないようにゆっくりと吹きこまなくてはなりません。限界(げんかい)ぎりぎりまでふくらませるにはコツがいるのです。 失敗(しっぱい)も重ねながら、ようやく満足(まんぞく)のいく大きさになった「一回」、どんなにうれしかったことでしょう。 十七音の言葉の上に 「うれしい」とは書いてありませんが、その気持ちはひしひしと伝(つた)わってきます。
                 【 ’14.07.05 KODOMO俳句 高柳 克弘 選 】


今週の特選句

  魚が住むほどの清さで隅に生き    ( 大阪府 國米 純忠 86歳 )  
     程よく、そんな風に生きてみたいな。 特選。


ほかに、
  透明な心で少し嘘をつく     ( 神奈川 キタノ・ブーキチ 55歳 ) 
     透明な嘘。 その嘘も真実。


  ガラス越し産院の孫すぐ分かり    ( 石川県 野田 幸子 60歳 )
     わ、おばあちゃんそっくりですね。

  いつだって夢はガラスの向こう側   ( 静岡県 石川 柳寿 59歳 )
     そしてそのガラスがなかなか破れないのさ。

  透明になってもパンツだけは穿く       ( 兵庫県 夢邸 52歳 ) 
      なにを恥らっておるのだ。

  透明のあったら怖いバキュームカー  ( 大阪府 河合 陽子 61歳 ) 
      汚ねぇなオイ。               < 久々の大笑い >

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   ■
募集お題 「 ポスター 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは7月9日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


14.07.31
22時間の漂流   浮かぶ「背」もある   ― 生還者   (兵庫・ター坊)

14.07.29
夏休みの宿題   入閣工作   ― 待望組   (東京・つと無)

14.07.28
新・お守り   「食の安全」   ― ○○神社   (イサオ)

14.07.19
主流   近大卒   ― クロマグロ   (東京・不謹慎)           ◎

14.07.18
クールビズ   浴衣   ― 大手町の企業   (福島・静ご前)

中国序列5位と会談  2位じゃ駄目ですか?  ― 民主党 (万里長城) ◎

14.07.15
 ヤジ禁止   居眠りが増える   ― 反対派都議   (一砂)

14.07.09
金一封   宣伝費   ― 城崎温泉   
        野々村議員殿          (荒川派八兵衛)       ◎

14.07.03
断食   大物を食います!   ― 大砂嵐   (熊本・ニッパチ)

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2014年7月のUSO放送月間賞は、東京都、塾講師 小杉賢一さん(57) の「ケンギ」に決まりました。 賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                       ( ’14.08.06 朝刊 )

  「ケンギ」  涙では晴らせません  ― 兵庫県民  (東京・ケンケン)                      


   蟻の列軍靴の音のきこえけり   水戸市  中崎 正紀 

蟻(あり)が列をなして動いているところから、軍靴のかつかつという音までの距離を感じさせない、怖い句だ。人の耳には届いていない音を蟻はすばやく聞いている。
                                   【 宇多 喜代子 選 】


   打水や石の凸凹明らかに   堺市  平野 理就

凸凹が味を出している庭石だろう。そこに水を打つ。水の溜まり具合や色の変化が石の凸凹の変化を際立たせる。                【 宇多 喜代子 選 】


   蛸仕分け蛸絡らみあふ格闘す   三重県  高瀬 麻加

生きている蛸(たこ)を大きさによって、仕分けしている。 しかし、絡みあう蛸を引き離すのが、たいへん。 蛸の群れと格闘するしかないのだ。 この蛸食べたらおいしいだろう。                                【 小澤  實 選 】


   花蕊に脚あつめたり黒揚羽   東京都  望月 清彦

「花蕊(しべ)に脚あつめたり」 の描写のたしかさ。 六本の脚が小さな蕊に集まっているわけだ。長い口の差し入れられているのだろう。       【 小澤  實 選 】


   草茂る河童の墓とのみ書かれ   我孫子市  大賀 初太

「河童(かっぱ)の墓」とは愉快。この想像上の動物には夢がある。毎日胡瓜(きゅうり)の餌で釣ろうとしている人もいる。              【 矢島 渚男 選 】


   夏が来る草間彌生の水玉に   枚方市  船橋 充子    

画家もゴッホやモディリアーニは詠まれるが、草間彌生の登場に驚かされた。 原色の強いコントラストの水玉に、たしかに夏を感じる。        【 小澤  實 選 】


   花陰の蜜蜂に指刺さしめぬ   川崎市  多田   敬

「刺されけり」なら当たり前なのに、「刺さしめぬ」と使役になっただけでこんなに味のある句に。「花陰」の甘さも生きて、蜜蜂がとても可憐な存在に思われる。
                                    【 正木 ゆう子 選 】


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