目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
[117]  [118]  [119]  [120]  [121]  [122]  [123]  [124]  [125]  [126]  [127
  福島の友の稲田は稔りしか実をつけし草引きつつ思う
                       所沢市  鈴木 照興

災害地の福島にあって稲作に執着する友を思う作者の心は、その下の句の表現にこまやかににじみでている。                   【 岡野 弘彦 選 】


今週の特選句

  逢うまいとふとためらいのエレベーター  ( 東京都 松下 徳男 75歳 )  
     さぁどうする? もうすぐ着くよ。特選。


ほかに、
  屋上へ用もないのに乗る昭和       ( 埼玉県 橋本 勝三 69歳 )
     あの頃、屋上はパラダイスだったんだよ。


  エレベーターシャネル・ニベアが混りあい  ( 千葉県 小林 奈雅 56歳 )
     あ、俺の養毛剤も。

  エレベーター一期一会を生かし得ず   ( 神奈川県 守安 雄介 70歳 )
     あぁもう、そんな事の繰り返しだ。

  エレベーターそっと彼女が手を握る       ( 埼玉県 鉄砲弥八 63歳 ) 
      
あぁそうですか、はい。 

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ■
募集お題 「 駐車場 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは10月15日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   かばかりの風大仰に秋桜   泉佐野市  布野  寿

少しの風にゆらゆらと揺れるコスモスの揺れ加減を 「大仰」 ととらえた句。 クスリと笑える俳句のおかしさだろう。                  【 宇多 喜代子 選 】

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   身の丈の風を呼び込み草の花   秋田市  中村 栄一

この句にも布野さんの句のコスモスに通うところがある。秋の野の花は芒(すすき)、吾亦紅(われもこう)、の硬派からコスモス、撫子(なでしこ)、桔梗(ききょう)など、それぞれの身の丈に合った揺れで立つ。           【 宇多 喜代子 選 】


  本日は何月何日何曜日か答える大正生れは眠い
                市原市  横尾 おさむ

認知症の診断のとき月日や曜日を問うことがある。余裕をもって答えながら作者は少々面倒臭く思っている。下句が洒脱(しゃだつ)だ。      【 栗木 京子 選 】


  今はまう顔もおぼろになり果てし兵らと歩く黄河のほとり  
                       茅ヶ崎市  関  広範  

凄(すご)い歌だ。作者は92歳。日中戦争で転戦した日を回想しての作で、日野葦平の「麦と兵隊」の時期よりもっと後の体験だろう。それだけに一層胸に迫る。 
                                    【 岡野 弘彦 選 】


   電話は電話手紙は手紙爽やかに   大阪市  大塚 俊雄

電話や手紙が好きで、メールは苦手とは書いてないが、そんな風にも読める。どんな手段であろうと、連絡のあることは嬉(うれ)しいこと。    【 正木 ゆう子 選 】


  転生をわが願ふなりあまざかるひなの空舞ふ鳶となりたき
                        城陽市  相原 洋次 

「あまざかるひな」 は遠く離れた異境。 わが次の世は、遠い異境の空を舞う鳶   (とび)となりたいという。古語が生きて使われた。        【 岡野 弘彦 選 】


 「お名前を書いてもらつてもいいですか」さうではなくて「書いてください」
                       瑞穂市  渡部 芳郎

最近やたら過剰に丁寧なもの言いが日本語に流通している。過ぎたるは及ばざるが如しという名言もある。作者に同感。              【 小池  光 選 】

  「 書いてください」では失礼だと思います。 「お書き(ご記入)いただけますか」
                    < 発想は、下の歌の模倣だと思います >

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「菅様でよろしいですか」よろしいです「菅様ですか」でよろしいけどね
                        枚方市  菅  道子

最近では「よろしかったですか」という表現も聞く。丁寧すぎることへの煩わしさが、ユーモアたっぷりに歌われた痛快な一首。【 13.08.26 俵 万智 選 】


今週の特選句

  台風の夜は可愛い妻になり       ( 滋賀県 寺田 智次 63歳 )  
     母さんもこんな夜があるんだなぁ。  特選。


ほかに、
  台風は口実彼を泊める夜        ( 愛知県 笠井 節男 71歳 )
     そもそもそんな日に会うな。


  台風に備えて借りるエロビデオ       ( 東京都 市川  勲 57歳 )
     備えてって、台風発生してないじゃないか。

  台風より美人の予報士気にかかり    ( 大阪府 谷口 正洋 66歳 )
     あぁ、俺の心に波風が立つ。

  台風がくれる銀杏老いの朝        ( 北海道 新田 直子 50歳 ) 
      食べ過ぎると体に毒ですよ。
  

  台風の目の中なのか平和呆け       ( 大阪府 宮井  泉 59歳 ) 
      むぅ、考えさせられますな。      

         
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ■
募集お題 「 電柱 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは10月8日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


14.10.24
北京マラソン   マスクを配りたい   ― 松島前法相   (ゴカ坊)    ◎

14.10.23
汚染指数最悪  耐久レースだった  ― 北京マラソン  (兵庫・静ちゃん)

14.10.19
菊池寛賞  「聞く力」が物を言った  ― タモリ
                       ― 阿川佐和子 (東京・下町人)  ◎

14.10.16
高橋大輔引退  次のステップが気になる  ― ファン  (東京・ケンケン)

14.10.09
ノーベル物理学賞  日本を明るくした  ― 3教授  (富山・白石)

抗エボラに期待  うつらないんです  ― 富士フイルムの薬  (酢豆腐)  ◎
 

14.10.07?
大型   私です。   ― 台風
     景気どの            (プラチナ)                ◎


14.10.05
最終戦でV   タカをくくっていた   ― ソフトバンク   (茨城・田楽)

秋の味覚   ニオイダケ   ― 庶民   (丸ちゃん)

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     
【 10月のUSO放送 】 月間賞は、山口県、無職 佐藤広幸さん(52) の
「無料」に決まりました。賞金1万円と記念楯を贈ります。
                                                     ( ’14.11.07 朝刊 )
 
  無料   閣僚辞任劇   ― 国民   (山口・さとさん)         




カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ブログ内検索
最新コメント
[12/31 越中之助]
[12/31 越中之助]
[12/10 ?]
[10/30 読売読者]
[09/06 榎丸 文弘]
最新トラックバック
バーコード
フリーエリア
ゲイ無料総合サイト
カウンター