目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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  結婚をしない生き方する娘を羨ましいと思う時あり
                       松戸市  中林 静江

母親の複雑な心理を正直に歌っている。早く結婚してほしいと願うが、一面、独身を貫く娘がうらやましくもある。父親にはついにわからぬ、女同士のこころの内。 
                                     【 小池  光 選 】


今週の特選句

  手を握れそろそろ抱けと笹の声      ( 埼玉県 井上 鯛介 76歳 )  
     いけっ、頑張れッ! ハァハァ畜生、特選!


ほかに、
  笹を食べ写真撮られる仕事あり      ( 大阪府 宮井  泉 59歳 )
     あ、あれは営業なのね。


  願い事多くて笹もおじぎする       ( 群馬県 石川 柳寿 59歳 )
     みんな、努力もしようね。

  寿司折りに本物の笹ちとうれし      ( 東京都 柏原  充 60歳 )
     あ、これ分かる。ささやかな幸せ。

  笹舟に指輪を載せて送り出す       ( 広島県 笠原 純子 61歳 ) 
      切ないねぇ・・・・・・。でも、もったいないよ
。 

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   ■
募集お題 「 会議 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは10月29日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   月今宵昔話に団子刺し   横浜市  高田 たけし

「団子刺し」は、子供たちが他家の月見団子を盗んで回るという風習であるが、 今はもう、 昔話になってしまっている。 現代ではお月様に団子を供える家も少なくなった。                                【 矢島 渚男 選 】


  写しては諳(そら)んじ燈火親しめり   足利市  長  芳男

たとえば般若信経。同じようにして私も覚えた。はじめは無理と思ったが、案外覚えられる。秋の夜長に丁度いいかもしれない。【 正木 ゆう子 選 】


   装(よそ)ふてふ語の美しき栗ご飯  能代市 小田嶌 恭葉

ご飯をよそう、という言葉は美しい。音もふっくらして美味(おい)しそうだし、いかにも容(かたち)よく盛り付ける印象。心がこもっているのだ。 
                                【 正木ゆう子 選 】

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新米やよそふと云う語美しき   横浜市  西村 正子

漢字で書けば、「装う」。ご飯を「つぐ」とも言うけれど、濁点が入らないぶん、「よそう」は確かに美しい。新米であれば、なおのこと。
                          【 08.11.11 正木ゆう子 選 】

      同じ選者の作品なので、盗作の疑いは無いのでしょうが・・・。 


今週の特選句

  裏口は開けておいたと三下がり    ( 埼玉県 春日部のヤベ 82歳 )  
     姐さん、忍んできたぜ。特選の本調子だい。


ほかに、
  なんとなく弾いてくれそな津軽人     ( 岡山県 石破 洋二 45歳 )
     あのね、みんながみんな弾く訳じゃないの。


  出囃子が咄家の顔作ってく         ( 徳島県 けいやん 71歳 )
     さぁて、今日は何を演(や)ろうかな。

  太棹と曲師があって次郎長伝     ( 東京都 宮澤 正幸 84歳 )
     待ってましたッ、名調子!

  聴くたびに津軽三味線吹雪見え     ( 岐阜県 金子 秀重 63歳 ) 
      
あぁそうですか、はい。 

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   ■
募集お題 「 ドライヤー 」
   ■ 「お題」にそった川柳を、はがき1枚につき1句から5句まで。
   ■ 住所・氏名(ペンネームの場合も必ず本名を)・年令・電話番号・
      お題を明記してください。
   ■ 締め切りは10月22日(消印有効)です。
      なお応募作品は返却いたしません。
      また、同じ句を他誌に投稿する二重投稿は厳禁です。
      特選句には賞金を差し上げます。
   ■ ご記入いただきました個人情報は、
      本欄への掲載と賞金発送にためにのみ使用いたします。
   ■ 宛先 〒102-8008
      千代田区紀尾井町3-23 週刊文春「川柳のらりくらり」係


   踏まれたる邪鬼も国宝昼の虫   枚方市  加藤  賢

天部に踏まれている邪鬼もたしかに国宝の一部分になる。踏んでいる天部と併せて、人間の善悪両面を表現しているともいえる。昼の虫が鳴いているから、堂内だろうか。                                【 小澤  實 選 】


【 正木 ゆう子 選 】
   秋分や尾崎豊の何回忌   成田市  石橋  渡 


  標本の蝉並べれば罪の香のそこはかとなく箱に漂う
                       埼玉県  正木 克美

子供時代の夏休みの思い出か。宿題の昆虫標本。ひとつひとつがわたしがいのち奪ったもの。そう思えばそこはかとない罪の香が漂うようであった。みずみずしい少年の心。                                 【 小池  光 選 】


  乳飲み子はなにもしてないじっちゃんと目が合うだけでけたけた笑う
                             東京都  高橋 よしえ

必死にあやしても乳飲み子が反応しないことがある。 だが、 あくまでも自然体の「じっちゃん」には笑う。 目と目で心が通じ合う 祖父と孫の関係。 とても素敵に思える。                                【 栗木 京子 選 】


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