日本 ウクライナ ベラルーシ
野菜 500 40 100
果物 - 70 40
パン・パン製品 500 20 40
肉 500 200 180
魚 500 150 180
飲料水 200 2 10
牛乳・乳製品 200 100 100
幼児食品 - 40 37
ウクライナでは年間の体内被爆を1ミリシーベルト以下にするために、
ウクライナ人の食生活に沿って配分を決めて、摂取している。
規制値を定める上にも、ここには食に対する哲学がある。
日本の場合は、特に米に気をつけなければいけない。
白米へは土壌中の放射性物質の移行は7%と移行しにくいのだが、
それでも毎日のように常用し、大量に摂取するので、
500ミリベクレル以下とするのではなく、20ミリベクレル以下にすべきだ。
規制値を厳しくして、それ以下のものなら心配ないというようにしたほうが
精神衛生上にもいいはずだ。
【 ’11.10.14 週刊ポスト 鎌田 實 「ジタバタしない」より抜粋 】
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【注】 セシウム規制値は、正しくは「セシウム ‘暫定’ 規制値」です。
福島第一原発の事故を受け、厚労省は国際的な基準などを参考に、食品から摂取する放射性セシウムの被曝上限量を「年5ミリ・シーベルト」と設定。現在、これを基に「飲料水」「牛乳・乳製品」「野菜類」「穀類」「肉・卵・魚・その他」の五つの食品群について暫定規制値を設けた。例えば、肉は「1キロ当たり500ベクレル」とされ、これを上回ったものは出荷できないようになっている。ただ、この値の肉を1年間毎日200グラムずつ食べ続けたとしても、年間の被曝量は約0・7ミリ・シーベルトにとどまる計算になる。
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セシウムの食品摂取上限引き下げ 【 厚労相の方針 】
小宮山厚労相は28日の閣議後記者会見で、1年間に食品から摂取しても健康に被害が出ないとする放射性セシウムの被曝上限量を「5ミリ・シーベルト」から、「1ミリ・シーベルト」に引き下げる方針を明らかにした。
内閣府の食品安全委員会が27日、食品中の放射性物質について、生涯の累積線量の上限をおおよそ100ミリ・シーベルトとする答申を出したことを受けたもの。年内に食品ごとの具体的な規制値をまとめ、来年4月から実施する見通しだ。
すでに流通した食品については、「現行の暫定規制値で十分に安全性は保たれている」として、新たな規制値が決まった後も規制対象にしない。
放射性ヨウ素など他の放射性物質の規制値も今後検討する。
(2011年10月28日14時38分 読売新聞)
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「ベクミル」上野に2号店 有料で放射能を測定
市民が持ち込んだ食品などの放射性物質の量を有料で測定する千葉県柏市のレンタルスペース「ベクミル」が人気を集め、12月に東京・台東区のJR上野駅近くに2号店が開店することになった。
ベクミルは10月11日にJR柏駅近くに開店。運営会社「ベクレルセンター」の高松素弘社長(47)によると、利用者は1000人超で、測定回数も1600回を超えた。測定が多かったのはコメと野菜で、ほかに自宅などの土の測定も目立ったという。
個人以外でも、県内の小学校長が、低学年の児童が校内の畑で育てた野菜の検査に使ったり、公園内の池の水質調査に使われたりしているという。問い合わせはベクミル(04・7189・7416)へ。
(2011年11月13日 読売新聞)
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セシウム検査、福島・大波産米を出荷停止
福島市大波地区で生産されたコメから国の暫定規制値(1㎏当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、政府は17日、 同地区産のコメを出荷停止にした。
セシウム汚染でコメが出荷停止となるのは初めて。 同地区の稲作農家は154戸で、生産量は192トン。規制値を超える値が検出された農家1戸のコメは市場に出ていないが、他の農家のコメは、一部が地元の米穀店に販売されるなどしていた。
厚生労働省は、問題のコメは玄米で、精米すればセシウムの値は下がるため、ただちに健康に影響が出ない水準だとしている。
出荷停止となったコメは農林水産省令で廃棄が定められているが、今回は問題の農家を除いて適用しない。また、今年度はいったんかけた出荷停止は解除しないとしていたが、汚染が限定的と判明した場合は、対象地域を細分化し、一部で解除する余地も残した。コメを巡っては、収穫前の予備検査と収穫後の本検査が実施されており、厚労省は「一定の安全性が見込めるため」としている。
(2011年11月17日20時55分 読売新聞)
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食品中の放射性セシウムの新たな規制値を検討してきた厚生労働省は、22日、薬事・食品衛生審議会で正式に数値などを公表し、了承された。
一般からの意見を募り、文部科学省の放射線審議会の答申を受けるなどの手続きを経た後、食品衛生法に基づく規格に定められ、原則として来年4月から国内で流通する全ての食品に適用される。
食品を4区分して定められた新規制値は、
粉ミルクなどの「乳児用食品」と「牛乳」が1キロ・グラムあたり50ベクレル、
水道水やペットボトル入りのお茶などの「飲料水」が同10ベクレル、
それ以外の「一般食品」が同100ベクレル。
新規制値は、一般国民が年間に食品から摂取する許容線量を1ミリ・シーベルトと定め、標準的な食品の食べ方から年代や性別ごとに試算。食べる量などから、もっとも厳しい数値が必要になった「13~18歳の男性」を基準とし、一般食品は100ベクレルとした。大人より放射線の影響を強く受けるとされる乳児や子供に配慮し、乳児用食品と牛乳は一般食品の半分とした。飲料水は全年代が必要とし、料理にも使うためとりわけ厳格にした。
(2011年12月22日20時03分 読売新聞)
これまでの暫定値で流通している新米(500ベクレル)などは、どのように 扱われるのか要チェック!
( 読売新聞)