目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
残る蝿飛ぶに飛べなくなりにけり 群馬県 榎丸 文弘
村上鬼城の「冬蜂の死にどころなく歩きけり」を思わせつつ、飛びたくても飛べなくなったという把握には生き物の哀れを詠って独自なものがある。作者は鬼城と同県の人。 【 矢島 渚男 選 】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
衰えし冬のひかりの壁にゐて蝿はおのれの黒き影負う
衰えし冬のひかりの壁にゐて蝿はおのれの黒き影負う
所沢市 黒川 秋夫
冬の蝿はなかなか感情をくすぐるものである。永遠におのれの影を引くよりない蝿に、私自身のすがたを重ねているのだろう。韻律がうつくしい。 【 小池 光 選 】
村上鬼城の「冬蜂の死にどころなく歩きけり」を思わせつつ、飛びたくても飛べなくなったという把握には生き物の哀れを詠って独自なものがある。作者は鬼城と同県の人。 【 矢島 渚男 選 】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
衰えし冬のひかりの壁にゐて蝿はおのれの黒き影負う
衰えし冬のひかりの壁にゐて蝿はおのれの黒き影負う
所沢市 黒川 秋夫
冬の蝿はなかなか感情をくすぐるものである。永遠におのれの影を引くよりない蝿に、私自身のすがたを重ねているのだろう。韻律がうつくしい。 【 小池 光 選 】
Comment