目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   鈴虫を飼ひて死に行くことも見る   古谷 秀雄

鈴虫を飼うのは、りーんりーんと鳴く声を楽しむ風流心であるけれど、いずれ鈴虫は死ぬ。死ねば土に埋めるか草叢にすててしまい、鈴虫を飼って、この世の無常を知ることになる。風流の裏にひそむ傲慢をぴしゃりと撃つ吟だが、鈴虫を飼う人間もいずれは死ぬ、という諦観がある。鈴虫は自分でもある。三和銀行台北支店に勤務したときに俳句をはじめた古谷はクールに怖い句を詠んだ。
                        句集「詩魂」(昭和53年・永田書房)
       【 ’13.10.17 週刊新潮・新々句歌歳時記 嵐山 光三郎 選 】


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