目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
暖かやわれにも卵産めさうな 熊本県 岡辺 初代
こんなに暖かな日には自分にも卵が産めそうな気持ちになってくるという愉快な作品。そう、人間だって、みんな卵から生まれてくるのですから。
【 矢島 渚男 選 】
こんなに暖かな日には自分にも卵が産めそうな気持ちになってくるという愉快な作品。そう、人間だって、みんな卵から生まれてくるのですから。
【 矢島 渚男 選 】
「画面からは伝わらぬ臭い」炊出しから戻りし息子がぽつりと話す
山形市 金山 利子
これもまた被災地に足を踏み入れて初めて身に沁む実感。災害から2ヶ月ようやくこうした身についた思いが周辺の人の作品に現れてくるようになった。
【 岡野 弘彦 選 】
山形市 金山 利子
これもまた被災地に足を踏み入れて初めて身に沁む実感。災害から2ヶ月ようやくこうした身についた思いが周辺の人の作品に現れてくるようになった。
【 岡野 弘彦 選 】
誰にでも広き空ある桜かな 流山市 斉藤 栄子
青くて広い空。 桜が空いっぱいに枝をひろげる。 この空への祈りや希望を「誰にでも」に託している。ただの風景のように見える句が、深い思念を黙って伝えているようだ。 【宇多 喜代子 選】
青くて広い空。 桜が空いっぱいに枝をひろげる。 この空への祈りや希望を「誰にでも」に託している。ただの風景のように見える句が、深い思念を黙って伝えているようだ。 【宇多 喜代子 選】
まぎれなく魔群過ぎ行く落花かな 稲城市 山口 佳紀
今年の桜の句は、みなどこか陰影が深い。 掲出句は、散り行く花の中に魔物の群れの幻を見ている。 【 小澤 實 選 】
今年の桜の句は、みなどこか陰影が深い。 掲出句は、散り行く花の中に魔物の群れの幻を見ている。 【 小澤 實 選 】
綺羅綺羅と御飯の匂ひ春の風 松戸市 吉田 正男
炊き立てのごはんの匂いを「綺羅綺羅(きらきら)と」と表現している。匂いを視覚的に捉えているのが秀抜。 ちかちかと輝くごはん粒も見えてくる。 窓を開け放しての朝食か。 【 小澤 實 選 】
炊き立てのごはんの匂いを「綺羅綺羅(きらきら)と」と表現している。匂いを視覚的に捉えているのが秀抜。 ちかちかと輝くごはん粒も見えてくる。 窓を開け放しての朝食か。 【 小澤 實 選 】
美しき日本の色豆ご飯 勝井 吉雄 (かつい よしお)
白い卯(う)の花と若葉、新緑と流れ雲。白と緑は初夏らしい色の取り合わせである。平安朝の衣装にも白の生地に緑の裏地を重ねる卯の花衣というものがあった。それにならったというわけでもないが、豆ご飯の色合いもなぜかそれと同じ。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】
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生のグリンピースを最初から一緒に炊き込んで、豆にしわが入ってこそ、この味と香り!色がきれいだからと、あとから豆を加える人もいるけれど、私は絶対にしません。だって、ちっともおいしくないんだもん ( 小林カツ代 談 )
【材料】
米・・・・・カップ 2
グリンピース・・・カップ 1
昆布・・・10~15cm
塩・・・・・小さじ 1/2強
酒・・・・・大さじ 2
私の料理の先生?小林カツ代の「豆ご飯の作り方」です ( 「かきご飯」も、牡蛎(かき)を最初から炊き込むようアドバイスしています ) 。
病に倒れてからの近況が聞かれません・・・、お元気でいてください。
白い卯(う)の花と若葉、新緑と流れ雲。白と緑は初夏らしい色の取り合わせである。平安朝の衣装にも白の生地に緑の裏地を重ねる卯の花衣というものがあった。それにならったというわけでもないが、豆ご飯の色合いもなぜかそれと同じ。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】
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生のグリンピースを最初から一緒に炊き込んで、豆にしわが入ってこそ、この味と香り!色がきれいだからと、あとから豆を加える人もいるけれど、私は絶対にしません。だって、ちっともおいしくないんだもん ( 小林カツ代 談 )
【材料】
米・・・・・カップ 2
グリンピース・・・カップ 1
昆布・・・10~15cm
塩・・・・・小さじ 1/2強
酒・・・・・大さじ 2
私の料理の先生?小林カツ代の「豆ご飯の作り方」です ( 「かきご飯」も、牡蛎(かき)を最初から炊き込むようアドバイスしています ) 。
病に倒れてからの近況が聞かれません・・・、お元気でいてください。
しらかみに大き楕円を描きし子は楕円に入りてひとり遊びす
河野 裕子 (かわの ゆうこ)
子どもには子どもにしかわからない世界がある。大人がそれを見るとき、不思議に思ったり、ときには恐れを感じたりする。これもそんな情景だろう。楕円の中で遊ぶ子ども。いったい何が見えているのか。見えない誰かと遊んでいるのか。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】
河野 裕子 (かわの ゆうこ)
子どもには子どもにしかわからない世界がある。大人がそれを見るとき、不思議に思ったり、ときには恐れを感じたりする。これもそんな情景だろう。楕円の中で遊ぶ子ども。いったい何が見えているのか。見えない誰かと遊んでいるのか。 【 四季 ・ 長谷川 櫂 選 】
燕来ぬ地震に傾きたる家に 香取市 関 沼男
地震によって傾いてしまった家にも、あやまたず燕が来てくれた。これから巣作りをするのだろうが、小さな身の燕に励まされる思いである。変わらないことは強い。 【 小澤 實 選 】
地震によって傾いてしまった家にも、あやまたず燕が来てくれた。これから巣作りをするのだろうが、小さな身の燕に励まされる思いである。変わらないことは強い。 【 小澤 實 選 】
災害の中の三月果てにけり 福島氏 斉藤 スイ
被災地からの投句が少ない。俳句どころではないのだろう。心が痛む。4月になれば少しでもいい状況になってほしいという深い祈りが込められていよう。
【 小澤 實 選 】
被災地からの投句が少ない。俳句どころではないのだろう。心が痛む。4月になれば少しでもいい状況になってほしいという深い祈りが込められていよう。
【 小澤 實 選 】
宝永噴火の灰に埋まりしわが耕地一尺掘れば灰の層いづ
秦野市 深石 ヒロ
1707年(宝永4年)12月16日、富士山が爆発して宝永山ができ、降灰や砂・泥・水の噴出被害があった。 【 岡野 弘彦 選 】
秦野市 深石 ヒロ
1707年(宝永4年)12月16日、富士山が爆発して宝永山ができ、降灰や砂・泥・水の噴出被害があった。 【 岡野 弘彦 選 】