目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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   喜寿を打つ米寿の気合寒稽古   名古屋市  可知 豊親

老人同士が寒稽古として試合をしている。77歳が88歳に打ちのめされているわけだ。「打つ」ということから、種目が剣道であるのがわかるのもうれしい。
                                     【 小澤  實 選 】


  妹の育てし白菜剥がすときもみじ葉現る栞のごとく
                      厚木市  石井 八津

丸々とした白菜。 妹が育てたとあればいっそうおいしそうである。 葉の間から現れた「もみじ葉」の鮮やかさが印象的。 「 栞 (しおり)のごとく 」 という比喩のやさしさも心に残る。                              【 栗木 京子 選 】


  留守電に知らない人の声のあり 「さっちゃんたまには出席してよ」
                             豊中市  原   拓

さっちゃんに届かなかった声が、ここにある。作者はしばし、見知らぬ人に思いを馳せたのだろう。日常の中の小さなドラマ。                 【 俵  万智 選 】


   海原の鯨も人も哺乳類   尾張旭市  古賀 勇理央

海洋に生息する鯨は、どう見ても魚なのだが、これが一産一子の水生哺乳類。 その不思議に、自分と同じだという思いを重ねる。     【 宇多 喜代子 選 】


   みどり児に数を教へる柚子湯かな   東京都  杉中 元敏

お孫さんと思われる幼子と一緒に柚子(ゆず)湯に使って、一つ、二つと柚子を数えて、数を教えている。なんという幸せなひとときだろう。      【 矢島 渚男 選 】


   大胆に生きよと冬至南瓜煮る   横浜市  本多 豊明

冬場を乗り切る五体の健全が冬至南瓜(かぼちゃ)を食べる意味だと言い伝えられている。 そんなところへこのメッセージはまことに奇抜。  【 宇多 喜代子 選 】


   要介護なれど品あり福寿草   町田市  風間 良富

「老老介護です」 とあるから、奥様がモデルだろうか。 大変さは秘めて、福寿草を季語に添え、「品あり」とは、なんという愛情表現。      【 正木 ゆう子 選 】


  カッターを手加減しつつ版画彫る馬のたてがみ風切るように
                         日立市  佐川 久子

年賀状用に版画を彫っているのであろう。馬のたてがみがきれいに風になびくように注意深くカッターを使っている。縁起のよい一年になりそうな、願いのこもった歌。                 
                                    【 栗木 京子 選 】


  一年の最初にふくらむものとして家族の白い四つのお餅
                       東京都  武藤 義哉

上の句からは 「夢」とか 「希望」が思われるのだが、具体的でささやかな下の句が示される。 小さくても確かな幸せだ。               【 俵  万智 選 】


  結局は「お元気ですか」と添えるのみあなたの今を知らぬ賀状に
                          芦屋市  中島 富美子 

一年に一度の交流ではあるが、互いの距離を感じてしまう面もある賀状。「お元気ですか」への返事は、来年だ。                   【 俵  万智 選 】


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